2025年7月19日
岡山フィルの、津山定期演奏会に行ってきました。
曲目は、
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークK.525第1楽章
モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲K.297b
吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番
チャイコフスキー:弦楽のためのセレナーデ
ソリストは、オーボエ:工藤亜紀子、クラリネット:西﨑智子、ファゴット:廣幡敦子、ホルン:日橋辰朗、指揮は原田慶太楼です。

小生は、この協奏交響曲(以下、コンチェルタンテ)を聞きたく、聞いてみようと思ったのですが、会場の津山文化センターが駅から遠い上に公共交通機関がなく、あきらめていました。しかしカミさんの「タクシーを使ったら?」の一言で、行くことにしました。元が貧乏性なので、なかなかタクシーを使いません。
さて、津山行きのちょうどいい時間に、快速「ことぶき」があります。ただお昼に引っかかるので、早めに食べて乗るか、車内で食べるかですが、津山線のキハ40系は4人がけのボックスシートで、混んできたら食べるのに勇気が要ります。昔の急行は皆そうだったと車内で食べることにして出発時刻の30分近く前に着いたら、もう入線していました。幸い空いているボックスがあったので、発車前に食べてしまいました。発車間際にもう1人乗ってきましたが、その時には食べ終わっていました。
津山からタクシーで津山文化センターへ。津山文化センターはお城の一角にあるので、山の上です。タクシーで良かったな。入ったら、曲順の変更が掲示されていました。コンチェルタンテを休憩後の後半に持ってきて、アトムとチャイコフスキーが前半です。
席は2階、階段だけ。それも手すりは片側だけでかなり長いです。エレベーターはありません。バリアフルだな。2階に着いたら、入場口4つのうち2つが閉鎖中。係の人に聞いたら、「ここから入って、中を移動してください」「他の人がいたら?」「立ってもらってください」せっかく通路側の席を取ったのに、これでは何にもなりません。しかも閉鎖(施錠)されている入口は中からは非常口で、緑の「非常口」表示が点いています。非常口の施錠は、消防法違反じゃないの?もし何かあったら、大混乱するぞ。
開演15分前から、指揮者の原田慶太楼氏によるプレトークがありました。原田氏はずっとアメリカ在住だったためか、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークの発音がナハトまではきれいなドイツ語発音なのに、ムジークがミュージックに聞こえます。まあ、ご愛敬。コンチェルタンテは、モーツァルトの作品ではない疑惑があるなど、曰く因縁がたくさんある曲だそうで、全部はここに書き切れません。原田氏は日本で振り出して十年、日本人として現代の日本人作曲家の作品を振りたいと思ったものの、音楽教育もアメリカで受けたため、(現代の)日本人の作曲家は全く知らなかったそうです。そこで仲の良い山田和樹氏に相談したところ、吉松隆氏を紹介されたそうです。そして聞いてみたら一発で気に入り、特にアトム・ハーツ・クラブ組曲は大好きになったそうです。チャイコフスキーは、チャイコフスキーの大好きな作曲家がモーツァルトだったからのつながりだそうです。
定刻になりオーケストラ入場、弦だけです。岡フィルは客席から見て左から、いつもの通りのVn1(12)、Vn2(10)、Vc(8)、Va(8)、という並びですが、弦だけのためCb(6)は最後列に横一列です。ウィーンフィルみたいですね。首席の谷口氏は中央右です。アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク。うん、良い感じです。岡山シンフォニーホールに比べると、ちょっと響きが落ちるかな。第1楽章が終わったところで(時間の関係か、第1楽章のみ)、原田氏はマイクを取って曲順変更の理由の説明です。ファゴットのソリスト廣幡さんは津山市の出身ですが、実家はこの会場から歩いて10分くらいのところだそうです。「ご親戚や同級生の方が前半だけで帰ってしまわれても困るので」と冗談なのか本気なのかわからないような理由です。まあ、凱旋公演の廣幡さんの出番をメインに持ってきたんでしょう。
次の「アトム」は、ロックですね。これも、弦だけです。今日は岡フィル弦楽合奏団だな。コントラバスは左手で弦や胴体をたたく動作が多く、後に横一列だとその視覚効果も抜群です。第3楽章になると、「ワン、ツー」というかけ声で始まり、最後は全員が(チェロも!)立ち上がって演奏し、チェロの松岡さんはチェロを持って演奏しながら舞台の一番前まで。大盛り上がりで終わりました。
原田氏はそのまま指揮台に残り、弦楽セレナーデへ。第3楽章がちょっとだれたような感じがしましたが、第4楽章はすごかったですね。やはり、最初はこれをメインに持ってきたわけがわかります。
休憩中、2階のトイレは定員1名のため、1階のトイレへ。そうしたら1階のトイレは地階でした。これも階段だけのバリアフル。
後半は初っぱなにアンコールとして準備していたジョージアの作曲家(名前が聞き取れませんでした)のノクターン。そしてお待ちかねのコンチェルタンテです。オーボエ2本、ホルン2本が加わります。場所はいつもはコントラバスがいる右の奥です。モーツァルトの作かどうか疑念が持たれていると言いますが、曲は立派なモーツァルトです。これ、良いですね。本当のアンコールには、最後の盛り上がる部分をもう1回です。
終演後は岡フィルのメンバー全員でお見送り。オーボエソロの工藤さんに声をかけようと思いましたが、誰かと話されていたのでそのまま帰りました。そして外に出たものの、駐車場から出る車の大行列だけで、タクシーの乗り場などどこにもありません。仕方なしに駅の方まで歩いたらタクシーの営業所があったので、そこから駅まで乗りました。聞いてみたら、文化センターまで上がると渋滞に巻き込まれるので、下に降りて7-11の前で待ってもらっているのだそうです。「それを先に行ってくれ」と言いたいですね。まあ、この会場にもう二度と来ることはないでしょうけど。
演奏会自体は、良い演奏会でした。
最近のコメント