銀の海金の大地
2025年5月4日
書店の文庫本のコーナーに、「銀の海金の大地、復刊!」として新しい本が並んでいるのに気づき、興味を持って図書館で調べたところ、復刊前の本が在庫していました。集英社コバルト文庫として1992年から1996年まで11巻刊行されたもので、市立図書館ではもう棚ではなく書庫の中に収蔵されています。面白いか面白くないか、ダメ元で2冊借り出してみました。分類からすれば少女小説、全体的にピンクっぽい装丁で、新刊を探すのであれば、男性が立ち入るのに躊躇するようなコーナーに置かれていますね。図書館の予約借り出しは、便利です。
読んでみました。おもしろい!そしてスケールがでかい!時代は日本の古代、大和王朝は成立していて大君を名乗ってはいるものの、まだ周辺豪族の力が強い時代です。史実だと、崇神天皇の次(垂仁天皇)あたりでしょうか。作者の氷室冴子さんはあとがきの中で、全くのフィクション(要は荒唐無稽)で書いたのに、話を史実とするようなものが次々に発掘され、困っている、とぼやかれていましたが、そのくらいの歴史大河ドラマです。ただ11巻終わっても、まだこれは序章にしか過ぎません。
少女マンガを含む少女小説には、禁断の恋の様相が時々見られますが、この銀の海金の大地でも見られ、兄妹愛、それも完全な恋愛感情にまで行った兄妹愛です。この時代は同父異母の兄妹結婚は当たり前だったので、タブーとなるのは同父同母、このお話ではまさにそうですね。こういう兄妹の恋愛は少女小説特有で、少年小説になると18禁の話(笑)しかないと思っていましたが、ソードアートオンラインのリーファとキリトの関係がありました。最もこちらは兄妹と言っても実際にはいとこですから、法律的に結婚は可能でタブーではありませんが。
氷室冴子さんは、歴史小説の中に現代的感覚の創作ヒロインが活躍するというスタイルを確立した(Wikipedia)と言われています。最近多い「転生もの」の元祖かもしれません。
「銀の海金の大地」の続編がどうなっているか調べたところ、氷室冴子さんは2008年に51才の若さでなくなっており、未完のままでした。惜しい!
« クロネコカード | トップページ | 岡山シンフォニーホール無料公開 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- LEDスタンド(2026.10.07)
- 東京から帰ってきました(2026.10.04)
- 今日から10月(2026.10.01)
- 住民票コード(2026.09.26)
- 自動連結器(2026.09.22)


コメント