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2023/12/12

4年ぶりの第九合唱練習記(17)=本番

2023年12月10日(日)(つづき)

定刻より少し遅れて集合。今年は冷えないし、出番が短いのでトイレの心配をしなくて済むが、一応行っておく。舞台袖に移動、例年ではここがものすごく寒いのだが、今年は楽だ。3楽章が終わって扉が開き、入場。昼食時に後の人から、「南海さんの立ち位置は、もうちょっと右に寄った方が直線になる」と指摘を受けたので、そのあたりも考慮して座る位置を決める。

4楽章開始。3楽章が聞けなかったのが残念だが、4楽章のコントラバスは良い響きをしている。木管や金管を見渡したいが、舞台上で頭を動かすとすごく目立つので、我慢する。ソリスト入場、小生はドクターより少し遅れて立つ。あっという間にFreude!が来る。心の準備が追いついていない。舞台袖で3楽章を聞いているときに、舞台の上にいる気持ちにならなければいけなかった。次のDeine Zauberから心も追いついた。ここはいつもはサボりを決め込む場所なのだが、最後のWo dein sanfter Flu¨gel weilt.のテノールは結構目立つので、しっかり歌う。前半の山場、vor Gott.は、ゲネプロの感じからフェルマータは長く引っ張ると思い、vorの後にカンニングブレス。やっぱり長いがクレッシェンド。指揮に合わせてottで切る。頭が動いてしまった。あまり良い切り方ではなかった。

男声合唱のマーチは、練習時にセカンドテノールの人数が少なく、「音量がちょっと足りないけど、まあ良いか」と言われたところだ。本番でも、セカンドテノールは7人しかいない。それでも、声はよく出ていた。全体がどうかは、DVDを聞いてのお楽しみ、と言うところだ。

「歓喜の歌」は繰り返しのDeine Zauberまでは省エネモード、エネルギーを次の男声のみのSeid umschlungenまで取っておく。そしてバストロのGを聞いてエンジン全開。スタッカートはしっかり切る。VaterのFまでエネルギーを保つ。うまく響いた。その次が、小生が和音の変化の意味がわからないと以前書いたところだ。やはりⅠの和音=安定、Ⅴの和音=ドミナント=不安定、Ⅳの和音=サブドミナント=中間、と言うことだ。休憩時間にわざわざ訪ねてこられたY先生、ありがとうございます。

ドッペルフーガへ。ソプラノは元々声がよく出ているが、アルトも本番になったらよく出ているな。テノールの出だしは高いAで、去年はテノールの声は全く聞こえずトロンボーンの音しか聞こえなかったところだ。隣のドクターの声がよく響く。小生も、ゲネプロの時より声がよく出る。

ソロの4重唱にかぶって出てくるDeine Zauberは、どこをきっかけにするか(ソリストの誰をきっかけにするか)毎回迷うところだが、飯森先生は4拍前から4,3と合図を送ってくれるので、間違いなく出られる。最もここは小さく出てクレッシェンドなので、出遅れても何の問題もないのだが。

ソプラノの森野美咲さんのFlu¨gelweiltがすーっと小さくなり、一瞬の無音。飯森先生、いわゆる章の変わり目で曲をしっかり切って、無音状態を作っている。そのため会場からの返りの音が、何回も聞ける。H-durからD-durに転調し、ヴァイオリンがゆっくりとppでシラ、シラと弾き始める。この先はラストのプレストである。あっ、もう終わりなんだ。もっとここで歌っていたい。こういう気持ちになったのは、初めてかもしれない。会場で聞いていたカミさんも、もっと聞いていたい、と思ったそうだから、(珍しく)舞台と会場が一体になっていた。歌う方は終わりが近づいても気は抜けない。特にWeltの発音には力を入れる。最後のGo¨tter funkenは最後のkenもしっかり発音する。オケの演奏が怒濤のように終わる。終わった。ブラボーの声を久々に舞台で聞いた。

会場からの拍手とカーテンコール。この時いつも思うのだが、カーテンコールで合唱団が紹介されたときに、合唱団員はどうするかだ。小生は姿勢を正すか(座っていて立ち上がった姿勢)揃って頭を下げるかだと思っているが、大多数の方はそのまま拍手を続けている。小生はそこでは拍手をするべきではないと思っているのだが、客席から見ると拍手をしていない小生はすごく目立つそうだ。どうするのか、指示がほしいところだ。

撤収して着替える。ドクターは、「久しぶりにうるっときましたよ」とおっしゃっていた。小生は、めまいも起こらず、耳管開放症も起こらず、無事に歌い切れたのが何よりである。しかし、良い演奏だった。

例年だと懇親会があるのだが、今年はまだコロナ対策で、飲食一切無しの解団式のみ。森野美咲さんがオケ合わせの時からはしゃいでいた。まるで帰省した実家に東京の友達を招いた大学生だ。その森野さんと、飯森先生のサインをもらい損ねたのが残念である。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。さて、来年どうするかなあ。

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