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2023/09/05

4年ぶりの第九合唱練習記-番外編

2023年9月5日

第九の歌の初っぱな、バリトン(ベース)がソロで「歓喜の歌」の前半を歌ったところで合唱が後半を歌う。ここはソプラノは休みで(大抵はアルトの旋律を歌っていると思うが)、男声+アルト、全パート主旋律のオクターブユニゾンだが、テノールの旋律だけが上下に跳びはねている。最初は高いところをオクターブ下げているだけと思っていたが、実際に楽譜を見てみると、歌詞の中にオクターブの跳躍がある。高い音は響きやすいので、ここは上の音があまり響かないように歌っていた。

ところが、テノールの弱い合唱(例えば、昨年の岡フィル)を聞くと、特に最後のwo dein sanfter Flu¨gel weilt.のテノールが聞こえないと、なんとも物足りなく感じることに気がついた。仕掛け人は、ベートーベン様である。わざわざ1オクターブ上げていることは、そこを強調したいためだというのは想像が付く。他はどこが上がっているかというと、初っぱなのDeine。まあこれは最初だから強調するだろう。次はgeteilt,alle、alle Menschenになるところである。そして最後のdein sanfter Flu¨gel weilt.である。

ここでalle(すべての)とsanfter Flu¨gel weilt(柔らかい翼が留まる)を強調するのはよくわかるのだが、その前のgeteilt(切り離した)を強調する意味が、今ひとつ不明である。しかも音型から言って、geだけが高い。ここのgeだけ強調して歌うと、うまい人がやるならともかく、小生あたりだとすごく下品になるのだ。やはり今回は、最後のwo dein sanfter Flu¨gel weilt.だけを目立つようにしっかり歌うようにしよう。練習を続けているうち、先生方から「ここ強調!」と指示はあるだろうが。

今年は楽譜はベーレンライターの指定だが、実は合唱部分はほとんど差が無い。スタッカートのありなしと、sfとffが違うくらいだ(この場所を、まだ確認し切れてないが)。ソロの部分は歌詞が違っており、オーケストラの部分はかなり違うそうだ。差はそこまでと思っていたら、合唱譜の練習用のピアノ伴奏部分も違っていた。気がついたのは有名な「歓喜の歌」の部分、初っぱなFreude,からTochter aus Elysium,まで歌ったときに、カワイだとラーソファーミ(実音表記、移動ドだとソーファミーレ)と合いの手が入る。オーディションの時は、この合いの手でテンポと音程を確認していた。最もテンポに関してはカミさん曰く、「ピアニストが合わせてくれているんだから、合っていたってOKじゃないわよ」ということだが。話を戻して、ここはオーケストラではホルンの1番とトランペットの1番が吹くところで、舞台の上でもよく聞こえる。ベーレンライターはこの部分がなく、歌と同じで休みなのである。次のHeiligtum,の後も同じで、カワイはホルンの旋律をなぞっているが、ベーレンライターは休み、これはカワイの方が断然歌いやすい。以前ピアニストの方の楽譜を見たら、表はベーレンライターのカバーが掛かっていたが中はカワイだった。音もいろいろ違っているようだし、おそらく今回も伴奏はカワイであろう。その方が、歌いやすい。

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