青のオーケストラ
2023年7月10日
最近、「青のオーケストラ」にはまっています。きっかけはNHKのアニメで、オーケストラ演奏に洗足学園大学が関わっており、登場人物それぞれにプロの奏者が付くというので、見始めました。クラシックの、オーケストラを舞台としたマンガ/アニメでは「のだめカンタービレ」が有名ですが、のだめは音楽大学からその後が舞台で、プロの音楽家になろうとしている人たちを描いた清秋ドラマなのに対し、青のオーケストラはまず中学、その後高校が舞台で、ずっと若いですね。それも音楽高校(音大付属校)ではなく普通校ですから、いわゆる「部活」です。従って音楽の部活特有の「部活あるある」もいろいろ出てきます。
とうとう、原作も買ってしまいました。現在(2023年7月)、マンガの単行本は11巻まで出ています。「大人買い」は大人げないと思い、結局3巻ずつに小分けして全部そろえました。何をバカなことをやっとんじゃ。作者は阿久井真氏、連載は小学館の裏サンデー、第68回小学館漫画賞の受賞作品です。この裏サンデー、小学館の少年ビッグコミックやヤングサンデーの後継誌かと思ったら、ネットでした。時代は変わりました。
原作を読んでみたら、それぞれの登場人物が皆重い過去を背負っています。単なる青春ラブコメではないですね。ネタバレになるので細かい内容については書きませんが、「NHKがこれやって良いんかい」と思うような設定もあり、ちょっと先が気になって目が離せないところもあります。
部活の話も、音楽部が意外と体育会系だったり、今思えばたった2才年上なのに3年の先輩がすごく大人に見えたり、3年の先輩に目をかけられると2年の先輩に目を付けられるとか、大学時代を含めていろいろ思い出しました。9日放送のアニメも含め、町井先輩は素敵ですね。繰り返しになりますが、2つ上の先輩がすごく大人に見えました。
楽器の演奏の描写は、見事ですね。迫力があります。ただちょっと気になるところが2つ3つ、要は重箱の隅ですが。まず管楽器の演奏シーン、木管の描写は素晴らしいです。フルートの二重奏など、1番と2番の指使いの違いもかき分けてあります。それと比較するとトランペット、横からの画でピストンを押している画が一つもありません。特に1番と2番ともに押していないと、「吹くまね」に見えてしまいます。上から見た画はちゃんとピストンを押しているのがわかるのに、横から見た画はどうしてでしょう。
それから、ティンパニのたたく位置が、真ん中過ぎます。実際にたたく位置は、かなり端です。まあ、音は真ん中から出るので、絵面と効果を考えた結果、と言われると、「はい、そうですか」と言うしかありませんが。
ヴァイオリンの、プルトの表と裏で指の位置が違っているのも気になります。確かに表と裏で違う音を弾くこともありますが、チェロやビオラならともかく、第一ヴァイオリンでは少ないですね。
「のだめ」の演奏シーンが、「曲のどこを演奏しているのかがわかる」と言われますが、その曲のどの部分を演奏しているときに、各奏者の指使いがどうなっているのか、そこまで意識して画を描かれると、この作品はもっとすごいものになると思います。全体のストーリーの流れから言うと、演奏シーンは主役ではなくアクセントですが、それだからなおのこと細部が気になります。
「新世界」の第4楽章演奏部分で出てきた機関車が、D51の戦時型、長野工場デフ付き(木曽福島にいた862号か?)というのもちょっと気になりますが、ここは本筋とは何の関係もないので、ノーコメントです。
次の12巻楽しみですが、今までの発刊ペースを見たら、最初のうちは年2回だったものの、最近の3冊は年1回なんですね。こりゃあ、生きているうちに結末を見るのは、無理だな。
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