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2023/02/04

The MOST MUSIC FESTIVAL 2023

2023年2月4日


001a_20230204102001 福田廉之介くんが主催するThe MOSTの音楽祭が、岡山で始まりました。有料公演は、2月3日のルネスホールでの森野美咲木口雄人デュオリサイタル、19日の前橋汀子ヴァイオリンリサイタル(玉島)、26日がシンフォニーホールでMOST+岡山フィルのコンサート。無料公演はRSKイノベイティブ・メディアセンター1階エントランスで、2月7日:大倉理佐(ヴァイオリン)、2月10日:デュオ・ウェーブ、16日と20日:能登恭輝(ピアノ)となっています。今年が初めての音楽祭ですが、定着すれば良いですね。

 

その第1回、森野美咲×木口雄人ジョイントコンサートに行ってきました。開演の40分前について、まだ席はあるなと思っていたのですが、開演10分前にトイレに行こうとしたら、後までぎっしり。さらに補助椅子も繰り出すような超満員でした。まず最初に、主催者の福田連之介くんが挨拶。岡山に来ていたんだ。彼は若いのに、なかなかやりますね。

 

森野さんは、ソプラノ歌手の常として華やかで明るい上に、大阪のおばちゃん的なノリまで備えていて、木口さんは山陽新聞のコラムの連載でユーモアあふれる文章を披露していたので、この二人が組むと漫才になるのではないかと思っていました。結果は、漫才になるのを必死で止めていた、という感じです(笑)。

 

第1部は、森野さんの詩の朗読に合わせて木口さんが即興でピアノを弾き、その後その詩に関連した歌を2,3曲。三好達治の「乳母車」に、ドボルザークの「我が母の教えたまいし歌」、「こんなに多くの心の中に死がある」。新川和江:「千度呼べば」にシューベルト「初めての懐失」、「泉のほとりの若者」。リスト「喜びと哀しみでいっぱい」。長田弘の「世界はうつくしいと」にヘンデルの「オンブラマイフ」、トマ歌劇ミニョンから「わたしはティターニア」。歌劇の曲になると、一段とギヤが上がったような響きの良さを感じました。

 

後半はまず木口雄人編曲で「冬景色」、それから今日の意欲作、森野美咲作詞、森田花央里作曲による連作歌曲「はじまり」。幻の庭、はじめり、がらんどう、祈りの歌、の4曲です。東京で初演されたそうですが、初演の後作曲者から「ちょっと治したから」と改訂版が送られてきて、その改訂版たるやまるで別の曲というくらい変更されていたそうです。なので、この日がほぼ初演ですね。その後少し肩の力を抜くようにピアノソロで、ガーシュインの「愛する人」、ワイル「あなたじゃなかった」、ガーシュイン「シュトラウスに寄せて」。最後の「シュトラウスに寄せて」は、「ガーシュインみたいな曲ばかりではなく、ヨハン・シュトラウスを聞きなさい」といった自虐的な歌だそうです。

 

アンコールにリヒャルト・シュトラウスの歌曲で終わりかと思ったら、「メモリーオブ2022」(間違っているかもしれません)と題したメドレー、途中でいきなりピアノ協奏曲になり、森野さんが木口さんの肩をたたいて、「今日はジョイントリサイタル、わかる?」と言った感じでまた歌に戻り、途中で子犬のワルツが飛び出したりしながら、最後は「シュトラウスに寄せて」からヨハン・シュトラウスの「春の声」になって、華やかに終わりました。コロナ禍でなかったら、「ブラボー」を叫びたいところです。さらに「もう一個」と言って「今日の日はさようなら」。いやあ、楽しかったです。

 

楽しいトークの中に新しい企画と意欲作を織り込み、最後は華やかな曲で終わるという構成、かつてのダークダックスコンサートのようでした。冗談音楽(と言えるほど脱線はしていませんでしたが)といえば、昔テレビで岩城弘之氏と中村紘子さんが組んでやっていたのを思い出します。これは岡山での次のコンサート(高梁らしいです)も満員必至ですね。

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