銀河帝国の興亡
2021年12月28日
先日本屋の新刊コーナーに、アイザック・アシモフの「銀河帝国の興亡」の第2巻「怒濤編」が並んでいるのを見かけました。出版社は東京創元社で、新訳です。今頃新訳?と思って解説を見たのですが、第2巻とあって新訳のいきさつは載っていません。そこで第1巻「風雲編」を図書館から借りてきました。今年8月の刊行でまだ新しいのですが、SFは人気が無いとみえ、すぐに借り出せました。
このアイザック・アシモフの「ファウンデーション」シリーズが「銀河帝国の興亡」という邦題で厚木淳訳で刊行されたのは、1968年でした。この頃は社名は東京創元新社で、創元SF文庫です。その後次々に刊行され、最後の3巻が出たのが1970年。ちょうど「栄光の60年代」から「激動の70年代」に変わる頃、小生は大学2年から4年にかけてで、世の中は学生運動真っ盛りの頃です。「風雲編」や「怒濤編」という副題が、時代を感じさせますね。
ファウンデーションシリーズはその後途絶えますが、「ファウンデーションの彼方へ」として再開したのが1984年、小生はあちこち動いて、また東京に来た年です。ところが今度は早川書房からで、ハードカバーでした。そこでファウンデーションシリーズとロボットシリーズが融合することになり、「夜明けのロボット」(1985年)、「ファウンデーションと地球」(1988年)、「ロボットと帝国」(1988年)、「ファウンデーションへの序曲」(1990年)、「ファウンデーションの誕生」(1995年)で完結しました。
このハードカバーをせっせと買って、ずいぶん書店に貢献しましたねえ。後半は会社の「自己啓発図書」として半額補助を使いましたが、本代で年に軽く5,6万は使っていた頃です。それが今では買わずに図書館利用ですから、出版不況になるはずです(笑)。
何で今頃新訳か、の話ですが、アップルTVで実写ドラマ化され、今年9月24日から配信開始で、現在継続中なのだそうです。TVドラマの台本は原作通りではなくかなり改変されているそうですが、TVを見た若い世代にも原作を読んでもらおうとの考えでしょう。何も新訳を出さなくても、と思ったのですが、厚木淳訳が出たのは今から50年以上も前、小生がこれを読んだ頃の50年前と言えばベルサイユ会議の頃ですから、確かに古いです。新訳は中身はまだ読んでいませんが、鍛治靖子氏の訳がどのくらい今風の訳になっているか、お正月にでもじっくり読んでみます。最も比較しようにも古いファウンデーションシリーズもロボットシリーズも引っ越しの時に全部処分しましたから、すかすかの記憶だけが頼りです。
ただ重要な地名のテルミナス、英語読みならターミナス、ラテン語読みならテルミヌスとなるところを、日本人に口当たりが良いように「テルミナス」と訳してあったのですが(フォルクスワーゲンと同じですね)今回の訳はラテン語読みのテルミヌスでした。
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