日本史サイエンス
2021年7月1日
播田安弘氏の続きです。ネットで播田氏のことを見ていたら面白そうな本を執筆されていたので、買ってしまいました。「日本史サイエンス」(講談社ブルーバックス)という本で、蒙古襲来、中国大返し、および戦艦大和の謎を科学的に、というより造船技術的に解き明かす、という本です。先日の「日本史探偵」の元ネタはこれですね。
あまり細かいことを書いてしまうと完全なネタバレですが、中国大返しについては、テレビの時よりももっと踏み込んだ、大胆な仮説を立てられています。中国大返しから山崎の戦いに間に合ったのは、秀吉とその側近だけ。さらに、これだけの大返しをやるには事前に周到な準備が必要で、本能寺の変の前から準備を進めておかないと不可能。と、NHKテレビでは話せないような内容になっています。
蒙古襲来の通説、鎌倉武士は為すところなく破れたが神風が吹いて蒙古は全滅した、という話は、どうやらその元となった「八幡愚童訓」が神社(八幡大菩薩)の権威を高めるために行った歴史の改ざん(小生の解釈)Sされ、故意に武士の活躍をないことにされているようですね。それ以前に、上陸作戦自体が失敗だったことがあるようです。戦艦大和は、完成したときのは当初の目的から時代が変わってしまい、使い道がなくてずっと使われなかったのですが、プランBがあれば有効活用ができたはずです。当初の計画の固執し柔軟に対処できないのは、昔も今も変わらない日本人の(日本の組織の)欠点なんですかねえ。面白い本で、一気に読みました。詳しい内容に関しては、本を読んでください。
この筆者の播田安弘氏は、前回も書いた通り、小生の一回目のINFの時にTの門で入院が一緒になった方(隣の部屋)だったのですが、後書きを読んでまたびっくりしました。この本を出すように勧めた方が海洋研究開発機構の門馬大和氏。この方は、大学の研究室で一学年上だった先輩です。いろいろ、なつかしいお名前に出会いました。
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