エレベータ駆動もIPMSM
2017年2月24日
マンションの管理組合の理事をやらされています。持ち回りで、隣の人の次に回ってきたものです。その理事会で、エレベータの更新が議題になり、H社の人が説明に来ました。このマンションは1基しかエレベータがないので、長期間止めての全取り替えは不可能です。そこで提案されたのが、新安全基準に対応するための制御装置と駆動モーターの取り替え、それに耐震強化です。このあたりはH社のホームページに出ているとおりですね。
安全対策や耐震対策の詳細は省きますが、現在のものの制御装置はマイコン+リレー、駆動装置はINV+誘導電動機(IM)です。モーターはギヤで減速し巻き上げドラムを回すという、教科書に載っている通りの構造です。ちなみにINVが一般化する前は、高速機は直流電動機か巻線型IM、低速機は極数切り替え式のIMでした。
新しく提案されたのは、ギヤレスモータです。ギヤレスにするためにはモーターを多極化しなければならず、そうするとIMの場合は力率効率がかなり落ちで電気料金の増加を招きます。そのための大型機(数100KWクラス)は同期電動機(SM)にするのですが、昔は数KWクラスのSMは経済的に製作が不可能でした。ところが今は、永久磁石式の同期電動機が一般的になってきており、今回の提案のものもIPMSMです。当然インバータはベクトル制御で(そうしないと、うまく動かない)素子はIGBTだそうです。制御はPLCのようでしたが、このあたりはPLCの意味が営業担当者に伝わらなかったようで、詳細は不明です。また現在使われているIMはおそらく4極ですが、エレベータ用IPMSMは16極か32極が使われているようです(B社カタログによる)。
以前「時代は変わった」と書いたのですが、まさに変わった波が押し寄せてきています。
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