焦点深度
2015年8月1日
写真で、対象をアップにして周りをぼかすという撮り方があります。例えば、右の花の写真のような撮り方です。
カメラの絞りは絞るほど焦点深度が深くなりピントの合う範囲が広くなりますが、周りをぼかすためには逆に絞りをほとんど開放にします。またこういう周りをぼかす写真はコンデジではダメで、一眼レフ、それもフルサイズが良いといわれています。
絞れば絞るほど焦点深度が深くなるのは、作図するとすぐわかりますが、ぼけはかあメラノどこに関係しているのか、計算してみました。
レンズの基本式は、
1/A+1/B=1/F (A:レンズから被写体までの距離 B:レンズから像までの距離 F:レンズの焦点距離)
です。これでぴったりピントが合っているとして、バックが被写体よりΔAだけずれているとすると、レンズを変えなかったら、その像はΔBだけずれたところに結びます。ピントをBで固定ですから、このΔBがピントのずれ、すなわちぼけになります。
1/(A+ΔA)+1/(B+ΔB)=1/F
になるわけです。ここから強引に式を計算し、一部簡略化すると、
ΔB≒-ΔAF^2/(A(A+ΔA))
という解が出てきました。ぼけはレンズの焦点距離のみに依存し、撮像素子の大きさは関係ないということです。つまり、絞り開放で同じ300mmのレンズを使えば、フルサイズもAPS-Cも同じぼけが出るということですね。ただAPS-Cの300mmはフルサイズでは450mm相当ですから、同じ距離ならAPS-Cの方がドアップになりますが。
なおこの計算、小生は工学部といっても電気科のために光学は高校までしかやっておらず、高校時代の物理の成績は赤点すれすれだった、ということを申し添えておきます(笑)。
ここでまた写真を2枚、レンズはズームですが、1枚目は108mm 1/400 F16、2枚目は165mm 1/1000 F7.1です。バックの住宅のぼけ方に注目してもらいたいのですが、焦点距離と絞りと、多分絞りの方が効いていると思います。
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