2018/09/21

第9合唱練習記・2年目(3)

2018年9月20日(木)

雨である。去年もパート練習は毎回のように雨が降ったが、ちょうど秋の長雨の季節に入ったので、パート練習=雨になるのだろう。雨が降ると、出席率が悪い。それでも10人ちょい来たので、学生さんが来ない日なのでまあまあか。今日はN先生、N先生の最後の練習である。どうでも良いことだが、N先生とM先生では、「前」の向きが90度違う。ピアノが動かせないので、M先生はピアニストが指揮を見やすいよう、普通の感覚では「横」の位置を前にするのだ。テノールは園児の机を片付けないでそのまま椅子に座っているため、横位置の方が歌いやすいのも確かだ。なお、ベースは机を片付け、終わった後また元に戻しているそうだが、この元に戻す作業は、事前に写真を撮っておかないと正確に戻せない。朝来て自分の机の位置が変わっていたら、園児もやっぱりいやだろう。テノールも去年は写真を撮ってみたが、机と椅子を正確に戻すのは大変で、今年は動かさないことになった。

N先生、出だしの音取りについて、「ここの音はどうやって取るか、自分で考えておいてください。」という指示がある。去年は音取りについての指示が全くなく、自分で、場合によってはスコアを見て、「どの音からどう取る。」というのを楽譜に書き込んでいた。ただ基本、伴奏付きは音取りは楽である。学生時代、ピアノで音を鳴らすのは最初だけで、曲間でも前の音を基準に音を取っていたから、特に無伴奏曲は大変だった。「前の曲がGで終わって次がBだからラシド。」という風に楽譜に書き込んで、それを頭の中でならして音を取っていた。

第9では練習中はピアノ、本番ではオーケストラが鳴っているが、和音の真ん中の音を取るのは難しい。音大出の方は簡単に取れるようだが、小生は聴音の訓練を受けていないので(ヤマハの音楽教室も、まだ存在しない時代だった)、これは全くダメである。それでソロの後に出るところはソロを基準に音を取るのだが、練習中にソロ部分を歌ってくれるのはM先生だけである。N先生からテノールが2つに別れるところLaufet,(411小節)の音程が悪いと言われたが、ここは先にソロを歌ってくれないと、音は取れないのだ。その後の音程も、帰ってからピアノで確認しておいた。

パート練習の最後とあって、最初から最後まで通す。特に練習量が少なかった最後の部分は繰り返す。ところがこうやって密度濃く声を出すと、特に後半部分は高音が続くので、喉がバテる。本番は適当に手を抜くのだが、練習では手を抜かずにやったら、練習の最後はGが出なくなった。やはりもっと歌い込んでと思ったら、どうやら腹筋を鍛える方が先らしい。N先生に教わった体操をやってみよう。

かなり時間ぎりぎりまでやったと思っていたら、ソプラノさんはもっと遅かった。ソプラノさんも最後は高音が続き、大変だ。

2018/09/14

第9合唱練習記・2年目(2)

2018年9月6日(木)

今日から昨年と同じ幼稚園で第9のパート練習が始まる。今年は幼稚園の入口(感覚的には、裏が入口)の案内もしっかりされたので、迷う新人さんもいない。今年は初日に、各自己紹介があった。今年の新人さんは「第9を歌うのは、今世紀は初めて」というベテランさんと、合唱経験はあるが第9は初めてという、去年の小生みたいな方の二人。このベテランさん、ともかく声がでかい。これで声にスタミナがあれば、頼りになる。

第9のテノールは、譜読みを一切やらない(去年、アルトはやっていた)。最も小生の場合、固定ドで譜読みをされても付いていけないので、やっても同じであるが。去年は音程の難しいところは自分で階名表を作り、それで自分で練習していた。第9未経験の新人さんも合唱経験はあるそうなので、多分自分で何とかする(できる)だろう。

パート練習の時はあまりわからないが、高音が連続する場合は喉がバテて、後半が出なくなる。それで去年は適当にサボって、男声だけのところ、具体的には「歓喜の歌」の後(595小節から)に重点を置いた。ここも連続するとバテるので、ソプラノが入るところはソプラノにまかせてサボった。ところがここは、ソプラノが入ってもテノールがソプラノより上になる部分(610小節)があるのだ。ここは去年はドクターからソプラノより上と言われてわかってはいたが、ここのGをがんばると次の男声だけの部分のFが出なくなるので、あきらめたのだ。パート練習でそこまで来たが、やっぱり同じである。対策は、自分で歌い込んで喉にスタミナを付けるしかない。今年はここにチャレンジである。


2018年9月13日(木)

今年の楽譜はまたカワイに戻ったが、ここ3年はベーレンライターだったため、カワイの楽譜を持っていない人も先週はちらほら見かけた。さすがに皆さん準備してきて、ほとんどカワイになった。カワイはプライトコフ版だが、合唱部分は変わらない。小節番号も同じなので、実際に使って不便を感じるのは、先生が「何ページ」と言ったときにずれることぐらいだろう。なおプライトコフ版とベーレンライター版では、ソロは歌詞が違う。

今年のテノールはM先生の都合がつかず、指導者は女性のN先生とM先生が交互である。今日はM先生、M先生はテノールなので自分で歌って見せ、悪い例を示してくれるのでわかりやすい。この「悪い例」がピアニストのUさんに大受けし、しょっちゅう吹き出していた。多分この「悪い例」を一杯見聞きしているのだろう。

M先生が強調されるのは「レガート!」。第9の合唱部分はリズムを刻みやすく、拍子を強調すると北朝鮮の行進みたいになってしまう。先生の指導で、がらっと変わるのも面白い。

ドッペルフーガで、音程の怪しいところを指摘された。Freude, schoenerから上がったり下がったりするところ(674小節)で、さがるところはC(移動ドだと、♭シ)、そして上がるところはCis(シ)に戻るのだ。下がるところが下がりきれず、上がるところが上がりきれない。ここは自分でしっかり確かめるしかない。

そろそろ自分で歌う練習を始めなければいけないが、何しろ今年は東京行きが多く、やらずじまいになっていた。東京は一段落付いたし始めても良いのだが、明日(土曜日)の夜からAと一緒に山陰に写真を撮りに行くことにしている。帰ってからだな。

2018/09/02

第9合唱練習記・2年目(1)

2018年9月2日

9月になって、気温がいくらか下がると、第9シーズンの到来である。気温が下がると言っても、35℃が31℃になったくらいだから、東京の人に言わせると「どこが下がっている!」という程度である。

今年の第9は申し込み方法から変わり、去年までの往復葉書だけから、WEBでの申し込みも可能になった。小生は早速WEBで申し込んでおき、自動返信のメールも来たが、正式なメンバー番号が入ったメールが来ると、いよいよという感じになる。2回生(関西風)になった今年は、番号が1桁から3桁になった。

今年の指揮者は秋山和慶さん、楽譜は河合楽譜のものが指定で、基本はプライトコフ版である。最近はベーレンライター版が流行だが、秋山さんは今まで通りのやり方で特に変えたりしないようだ。去年は受付の隣で楽譜を売っていたが、今年は事前購入が指定で、3日前にヤマハの店に買いに行った。3日あれば、もし品切れの場合に通販で間に合う。販売箇所の少ない田舎用の対処法である。

9月1日(土)、夕方会場に行く。今年はオーディションがないので、気楽だ。定刻より5分遅れてオーディションの結果が発表になり、受け付けが開始される。合格者の受験番号が飛んでいる。申し込んだけど受けに来なかったか、落ちたかだ。アルトに、ソプラノ受験者からのパート変更合格が5名ほどいる。去年はソプラノの追加オーディションがあったようだが、今年は逆にソプラノを厳しく取ったようだ。そのため、アルトの新人さんがやたら多くなった。

男声は、テノール3人、バス2人が合格と思ったら、会場にはテノールの合格者が2人しかいない。どうなっているの?新人さんは緑の名札だから、そのうちに増えたら、今日だけの欠席(あり得るのかな?)だろう。名札と言えば、今年は名札に名前を書く場所が出来た。囚人番号から、進歩したようだ(笑)。

これまた定刻より少し遅れて結団式開始。挨拶などは去年と同じだが、今年は練習会場の説明が丁寧だ。去年は幼稚園の入口がわからず、苦労した。それと今年は、去年トラブルになった土曜日の幼稚園使用がない。去年のトラブル事項は、きちんとフィードバックされているようだ。これで終わりかと思ったら、全体合唱になった。新人さんにとってはオーディションのところと同じなので、歌えるはず、というところだろう。

結団式が終わって、女声男声に別れて練習開始。テノールは去年と同じM先生だが、M先生は自分のステージで忙しく、今年はあまり来られないそうだ。サブの先生も指定されている。さっき全体合唱をやったからと、発声練習無しでいきなり歌い始める。去年はオーディションのために自宅で発声練習をやってから来たが、今年は全く声を出さずに来た。最初はなかなか声が出ない。やっと途中から出始めた。

今年の男声の新人さんは皆経験者のようで、オーディションは全員ドイツ語だったそうだ。小生みたいな、合唱経験はあるが第9は経験なし、という方がいらっしゃるかどうかだが、M先生は皆第9の経験者扱いで、練習はどんどん進む。新人さんも、びっくりするくらい声が出る。去年だけ特にど素人新人が多かった?そのど素人新人も、今年は立派な2回生だ。

テノールは途中でファーストとセカンドに分かれるところがあるが、このパート分けは自己申告なので、人数はアンバランスである。今年はまた極端にアンバランスのようだ。M先生は運営にはタッチしたくないようなので、誰も強権でパート移動の指示は出さないようだ。最終もこのアンバランスだと、内声がかなり弱くなる。

なんだかんだで練習は終わり。次は木曜だからすぐに幼稚園だ。スリッパの準備をしておかねば。

2018/05/30

フルートとハープのデュオ

2018年5月30日

岡山大学医学部内にあるJホール(Junko Fukutake Hall)にフルートとハープのデュオリサイタルに行ってきました。フルートはウィーンフィル首席のカール=ハインツ・シュッツ氏、ハープは元ウィーン歌劇場管弦楽団のサラ・クリストさん。なお、サラ・クリストさんは、手の怪我のため来日できなくなったシャルロッテ・バルツェライトさんの代役です。

Jホールのお昼のコンサートは大抵水曜日で、なぜか岡フィルのコンサートの次の水曜日のことが多いです。そのため、岡フィルを振ったシェレンベルガーさんがそのままJホールでオーボエを吹くこともあります。値段も通常1000円、今日みたいな大物の時は、2500円です。それでも格安!

曲目は、前半がモーツァルトのソナタハ長調(K.14)、ジャン・クラのフルートとハープのための二重奏による組曲、ニーノ・ロータのフルートとハープのためのソナタ。後半がピアソラのタンゴの歴史よりカフェ1930とナイトクラブ1960、ドップラーのハンガリー田園幻想曲、バルトークのハンガリー農民組曲(ポール・アルマ編曲)です。

小さなホールですから間近に聞けますが、いや、良い音ですねえ。低音から高音まで、ピアニシモからフォルテまで、どこを取っても乱れのない素晴らしい音です。低音の豊かな響きや高音のピアニシモなど、技術的には難しいと思われるところも、楽々です。それとフルートとハープというのは、良く合いますね。ハンガリー田園幻想曲、邦楽に似た響きです。やっぱりハンガリーは東洋系ですね。

アンコールの2曲目に「牧神の午後」をやってくれました。息をのむほど美しかったです。

2018/05/28

岡山フィル第56回定期演奏会

2018年5月28日

昨日、岡山フィルの第56回定期演奏会に行ってきました。曲目は、グリンカ作曲歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリンは福田廉之介さん)、それにチャイコフスキーの交響曲第5番です。指揮はシェレンベルガー、コンマスは高畑さんです。

演奏開始前、シェレンベルガー氏によるプレトークがありました。通訳は高畑さんです。シェレンベルガー氏が登場して、「Today,」と話し始めたところで高畑さんがストップ、「英語だとぼくが通訳できない。」ドイツ語に変わりました。このところ今回を含めて3回連続でロシアものを取り上げていること(確かに)。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲も交響曲第5番も、さーっと上っ面だけなでた演奏になりがちだが、いかに作曲家の意思に沿った内面を掘り下げた演奏にできるか、がポイントというようなことをおっしゃいました。今日は曲目がポピュラーなせいか、ほぼ満席です。

演奏開始、「ルスランとリュドミラ」序曲は軽快に、解説でシャンパンのように、とおっしゃっていましたが、ウエルカムシャンパンでしょう。そして19歳のソリスト、福田廉之介氏登場。ところが、なぜかあまり響いてきません。主旋律がオーケストラパートに移ったときの弦の美しさの方がよっぽど目だっています。しかし途中のカデンツァのあたりでエンジンがかかったのか、それからは圧巻。圧巻過ぎて1楽章の終わりで拍手が来ました。

福田氏の演奏も良いですが、オーケストラも良いですね。弦のアンサンブルが良くなり、今日は特にコントラバスが良いなあと感じました。演奏が終わると「ブラボー」と大拍手。アンコールはパガニーニのカプリスNo.9、堪能しました。

休憩のあとはメインのチャイコフスキーの5番、この曲は2楽章のホルンソロが有名ですが、オーボエも負けず劣らずソロが多いです。今日はホルンの久永さん(読響)がしっかりした演奏を聞かせ、オーボエの工藤さんもなかなかがんばっていました。今日は金管のアンサンブルが良かったですね。トロンボーンはどうしても寄せ集めメンバーになり、都響の小田桐さん以外の奥村さんも村本さんもフリーですが、ぴったり息の合ったアンサンブルでした。トランペットの小林さんは、次期首席奏者でしょうか。次期首席奏者と言えば、フルートの畠山さんはうまいですね。

良い演奏を楽しみました。

2018/04/08

大阪で日本センチュリー交響楽団

2018年4月8日

大阪の、ザ・シンフォニーホールに行ってきました。目当ては、日本センチュリー交響楽団です。今関西圏で輝いているオーケストラというと、京都市響と日本センチュリーと言われています。それに、小生は関西フィルも結構がんばっていると思います。その日本センチュリーをまだ聞いたことがなかったので、行ってきました。

行ったのは、「日本センチュリー交響楽団×ザ・シンフォニーホール」という新企画、それの第1回です。曲目は、ベートーベンの「皇帝」と「運命」。王道と言うか、ドポピュラーと言うか。こういう言い方はおこがましいですが、オーケストラの力量を見るには、ふさわしいプログラムではないかと思います。指揮は飯森範親さん、ピアニストは、清水和音さん。こちらも、信頼できる大物を持ってきました。

プレトークなど無しで始まり、まず1曲目の「皇帝」。オーケストラは10-8-6-6-4という配置、飯森さんは対向配置ですね。アンサンブル、特に弦と管のアンサンブルが良いですね。ピアノは力強く、かと言ってがんがん鳴らすわけでもない繊細さ。さすがです。アンコールはフォーレの「夢のあとに」。これも良い!この曲は原曲は歌曲なのですが、いろんな楽器向けに編曲されています。余談ですが、小生は男声合唱編曲版(北村協一編曲)が一番好きですね。市販されてはいませんが。

後半は交響曲第5番「運命」。後半になっても弦の数は変わりません。センチュリーは12型だと思っていたんですが、10型だったんですね。しかし、迫力不足を感じません。4本しかないコントラバスも、良く響いています。ホールの助けもあるのかな。アンサンブルが良いと、弦の数が少なくても迫力ある演奏ができる、ということでしょうか。ホルンはうまいです。良い演奏を聞きました。

アンコールに、やはりベートーベンの「12のコントラダンス」から第5曲。この「12のコントラダンス」という曲は、その中の曲が交響曲第3番(英雄)の第4楽章に使われているそうです。

大阪まで聞きに来るのだったら、やはりセンチュリーだな、という印象を強くしました。それと、企画が面白いときの関西フィル。来月は、岡フィルです。東京を離れても、聞くものはたくさんあります。

2018/03/12

2つのホールで2つのコンサート

2018年3月12日

立て続けに、2つのオーケストラコンサートに行ってきました。その感想を。

まずは3月9日のN響倉敷公演です。場所は倉敷市民会館。このホールは多目的ホールですが、入って見たら横に広く、どちらかというと演劇向きですね。多目的ホールの音響は音楽には向いていないのは通り相場なのですが(音響を音楽向きにすると、台詞が聞きづらくなる)、一応音響は「良い」とされています。まあ、ピアニストの上原さんも、NHKホールを本拠地としているN響も、多少の音響の悪さなどものともしませんから、問題ないでしょう。曲目は、ラフマニノフのピアノ協奏曲3番と、ドヴォルザークの交響曲第8番。指揮は、ステファン・ブルニエです。

聞き終わって、上原さんのピアノは素晴らしかった。N響の演奏も良かった。特にチェロのパートソロは素晴らしかった。フルートの神田さんの演奏も素晴らしかった(終演後の「ブラボー」がすごかった)。だけど、何か物足りなかったのです。前回のN響岡山公演(場所は、岡山シンフォニーホール)の印象が強かったせいかもしれないのですが、「N響の弦ならもっと迫力があるはずだ」という感じがするのです。10000rpmまで回るエンジンに8000rpmでリミッターがかかっている感じでした。席は2階正面中央という一番音が良いはずのところでしたが、やっぱり、このホールは響きが悪いです。

なお、上原さんが登場してピアノの前に座るときと、ドヴォルザーク8番の1楽章と2楽章の間との2回、会場で携帯の着メロがなりました。響きが悪いおかげで大音響にはなりませんでしたが、やっぱり電波遮断装置は必要です。

間1日おいて3月11日に、今度は岡山シンフォニーホールで岡山フィルの第55回演奏会。ちょっと前なら、N響のすぐ後に岡フィルを聞くというスケジュールは、三つ星レストランのすぐ後に地元の大衆食堂に入る感じで、とてもできなかったです。曲目はベートーベンの交響曲第8番と、ショスタコービッチの交響曲第5番、指揮はシェレンベルガー。ただコンマスはゲストの鍵富弦太郎氏でした。

岡フィルの定期演奏会の時は開演前にロビーコンサートがあるのですが、この日はなし。シェレンベルガー氏のプレトークもなし。はて、と思っていたら、開演前に30秒の黙祷がありました。開演は午後3時、「あの日」は午後3時46分でした。群馬に出張中に巻き込まれ、その日は東京に帰れなかったですね。ホテルを取れたのが幸いでしたが。

まずはベートーベンの8番、「良いじゃない!」。岡フィルのアンサンブルが良くなって、それはコンマスが臨時に替わっても、変わっていません。後半のショスタコービッチ5番は、木管が3管に増える上にトロンボーンも入り、12型のオーケストラでこれをやると「弦がもう少し欲しいなあ」と思ったものでしたが、この日は違いました。弦の少なさを感じません。ホールの力もあるようですし、弦と管がぴったり揃って、迫力を出していたのかもしれません。すごいものを聞きました。

難と言っても、これは言っても仕方がないことなのですが、ショスタコービッチの第3楽章の終わり、実にきれいな和音でPPで消えるところ、その消えた瞬間に大音響で会場から「ゴホン」。もう数秒待ってくれれば良かったのですが、タイミングが悪すぎました。その後連鎖的に「ゴホン」「ゴホン」が続き、すぐに第4楽章に入りたかった(と思われる)シェレンベルガー氏、たまりかねて振り返りました。生理現象だから仕方がないですが、タイミングが悪かったですね。ただそこから気を取り直しての第4楽章は、素晴らしかったです。

次回の5月27日の第56回も、チケットは買ってあります。

2018/02/05

環太平洋大学マーチングバンド部定期演奏会

2018年2月5日

環太平洋大学マーチングバンド部の定期演奏会に行ってきました。昨年も行こうと思ったのですが、当日券は販売しておらず、行けなかったのです。今年はチケットぴあで取り扱っており、1枚だけ手に入りました。

さてマーチングバンドですが、楽器編成が大きく分けて2種類になるようです。一つはドラム・アンド・ビューグルと言われる打楽器と金管だけのバンド。金管も、マーチングに特化した特殊な楽器が多く使われます。もう一つは、コンサートバンド(吹奏楽団=ウインドオーケストラ)がそのままマーチングを行うもの。楽器も木管楽器を含んでいます。これは大会を主催する上部団体が、日本マーチングバンド・バトントワーリング協会(M協)と、全日本吹奏楽連盟(吹連)の2つあることが関係しているようです。小生はスーザのマーチ(木管楽器がないと演奏できません)から入ったので、コンサートバンドがそのままマーチングを行うタイプの方が好きです。と言うより、ドラム・アンド・ビューグルで聞くに堪える演奏を聞かせてもらったことがありません。ドラムはリムばかりをぶったたくし、アンサンブルの悪さを音量でカバーし、リムをたたいて演奏の下手さをカバーしているようなところばかりです。

さて今回の環太平洋大学マーチングバンド部、全国大会で3位に入るような実力ですが、小生の「嫌いな」ドラムアンドビューグルの編成です。聞いてみました。さすがです。うまい!金管のアンサンブルが、すごくきれいです。しかし聞いていくほどに違和感が。打楽器がせっかくのアンサンブルをぶちこわしています。要は打楽器が多すぎて、やかましい。

演奏がうまいだけに、高音楽器がないというアンバランスさが目だちます。その分は贅沢にも4台ある5オクターブのマリンバがカバーしているのですが、そこはやはり打楽器で、ピッコロやオーボエのカバーにはなりません。

もう一つの違和感、カラーガードショーのところではテープ音源です。いやしくも「バンド」を名乗る団体の定期演奏会でテープ音源を使って恥ずかしくないのか、という感じがあるのですが、やっぱり楽器編成のアンバランスのせいなのでしょうか。

これがマーチングができるコンサートバンド、例えば「オレンジ色の悪魔」京都橘などは、跳んだりはねたりしながら素晴らしい演奏を聞かせてくれます。どうやら環太平洋大学マーチングバンドが向かう方向と、小生が期待するマーチングバンドとは、方向が異なるようです。

2017/12/21

第9のDVD

2017年12月21日

日にちが前後しましたが、一昨日に先日の第9の写真とDVDが送られてきました。写真は、プロが撮っただけあってきれいですね。歌っているところの写真では、M先生の口がきれいに縦に開いているのに対し、小生は口が横に開いています。多分「あ」か「え」の音で、ヴォイトレの先生からも散々言われたのですが、ドイツ語の発音に注意するあまりに口(すなわち、発声)がおろそかになり、学生時代の癖がそのまま出たようです。声優の先生をしている姉からも、口は縦にして発声する(その方が、言葉がはっきりする)ようにと言われていたのですが、完全に抜けました。来年(出られれば)の課題です。他のところは、姿勢が変に曲がっていたり、うつむいたりしていなくて、良かったです。

DVDの方は、昔はこういうものはなかったので、自分の歌っている姿を見るのは初めてですね。学生時代に一度テレビで歌ったのですが、カミさん(当時はカミさんではありません)のいた女声は一人一人カメラが追ったのに、男声は指揮者とゲストの方しか写りませんでした(;_;)。まあ、美女はいましたがイケメンはいませんでしたから。

それで見てみたら、入場時にやたらきょろきょろしています。みんな入って来る方に気を取られて、すでに入った連中にはさほど注意は払われなかったと思いますが、ここは撮影範囲外だと思って気を緩めたのがいけませんでした。待機中は、顔をなるべく動かさないようにしていたのは正解でした。ただ小生は顔を指揮者の方に向け(実際は木管を主に見ていたので、もっと右に向いていた)ていたのに対し、前の若い方が正面を向いていたため、その差が目だちます。

肝心の歌の方は、歌っていると自分のパートとせいぜい隣、フォルテになるとオーケストラの音すら聞こえなかったので、「客席では、こんな風に聞こえるんだ。」とちょっと驚きです。歌の方は、吹き込んだレコードを聞いたときも主旋律が主に聞こえるのに「なるほど」と思ったのですが、今回も聞こえるのはほとんどソプラノですね。ただハモっていますので、ヘッドホンなので注意して聞くと、各パートが聞こえると思います。男声合唱のLaufet,Bru¨derの部分は意外と小さく、そのおかげでテノールソロを消さないでいます。これはマエストロの指示で、狙い通りでしょう。「歓喜の歌」の後の男声合唱部分は、きちんと声が出ていました。ただその次の女声が入った後のganzen Welt!はテノールが最高音Gになるので、ここのGはもう少しボリュームが欲しかったところです。小生はその次のu¨berm SternenzeltのFに備えてサボっていたので、大きなことは言えませんが。来年があれば、ここもGを張ってなおかつその次のFが出せるよう、発声練習です。

この第9は、12月25日(月)、18時からoniビジョンで放送されます。と言っても、oniビジョンはケーブルテレビなので、岡山限定、岡山でも契約者限定です。東京地区の方、申し訳ありません。

2017/12/11

第9演奏会、無事終了しました

第9の演奏会は、無事終了しました。良い演奏で、合唱も良かったようです。伝聞ですがオーケストラの方からも「今年の合唱はすごい」という声を聞き、オケ合わせの時からシェレンベルガー氏の指揮が合唱が入る部分でオーケストラに「もっと出せ」とあおるような指揮になったので、声も良く出ていたのでしょう。東京から聞きの来たドラ息子も「合唱は難しいところで声が良く出ていた。」と言っていたそうですし、指導のM先生も「PPのAhnest duのところは感動した。」とおっしゃっていましたので、合唱は良かったのでしょう。こればかりは自分では聞けませんので。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

さて、当日はというと、、、。

2017年12月10日(日)

いよいよ本番の日であるが、朝からおなかの具合が悪い。緊張なのか、日頃ぐーたらしているのがいきなり3日連続の練習本番となったからなのかは不明だが、体調は悪い。おまけに、自宅近くのコンビニでサンドイッチが品切れ、気分も悪い。10時半以降は外出禁止なので、昼食は仕入れておく必要があるのだ。バスを1駅手前で降り、ホール近くのコンビニでサンドイッチとおにぎりを仕入れる。

テノールの控え室で、なぜかいつもの最前列のメンバーが揃う。そう、バスの新人さんは部屋を間違えているのだ。このバスの新人さん、カラオケは得意だが譜面は読めないという75歳、良く挑戦されたと思うが、すべて記憶で譜面を覚え、見事皆勤で今日まで来られた。終わったら皆勤賞の賞状にシェレンベルガー氏のサインをもらうとのこと、小生もまねしよう。

声出しの頃にはおなかも何とか落ち着いた。控え室からイベントホールに移動して発声。この第一声が、見事にピッチが揃っている。今までの練習では、結構ピッチがばらばらだったのだ。気合いが入ると違うものだ。発声と昨日の指摘されたところの確認。早めに終わったので、また控え室に戻る。ところが、ゲネプロ開始12時の予定が10分早まった。またイベントホールへ戻り、今度は本番の出場の練習もかねてその通りに歩いて行く。このイベントホールは小ホールの扱いで、イベントホールから直接大ホールの楽屋へ行く通路はない。そのため、一旦大ホールの入口を横切っていくことになり、本番ではお客さんから見ると、「出演者がうろうろしている。」と見える。

上手から舞台へ入場、去年は合唱団が先に入場したが、今年は第9の前にエグモント序曲があるので、オーケストラがいるところを、上手はティンパニーの横を通って入る。階段が等ピッチでないので、つまずきそうになる。整列後着席。ゲネプロ開始だがすでに第1第2楽章は終わっているようで、第3楽章からだ。体調は良くなく、耳管開放症まで起こってきた。これは脳貧血の2歩くらい手前のところで、血圧が下がりすぎているのだ。会話の時には自分の声の高さがわからず不安になるが、歌で高音を出すときは問題ないので、歌えるはずだ。第3楽章を聞きながら、昼食は全部は食べずにおにぎりだけにしておこうか、など余計なことも考える。合唱部分はまあ歌えたが、最後のところのDeine ZauberとプレストのWeltを7拍延ばしたあとのBru¨der!は出損なった。

ゲネプロが予定より早く12時30分に終わったので、昼食はきちんと食べる。セ○ンイレブンのハムレタスサンドと梅おにぎり1個が旅行の時に定番昼食で、今回もいつもと変わらないようにそれにした。胃腸薬も、しっかり飲んでおく。小生も着替えたところで、バスの新人さんにドクターを入れて記念撮影。高齢者はトイレ談義。待機時間も入れて2時間で、映画1本の長さと変わりないのだが、やはり気になるのは同じだ。できるだけぎりぎりにトイレに行くようにする。のんびり無駄話をしていたら、体調もだんだん良くなってきた。耳管も戻った。

14時30分頃イベントホールに行き、発声と最終確認。この時は大ホールは入場の真っ最中で、小生から切符を買って下さったヴォイトレの方と出くわす。どこかでお礼に伺わねば。最終確認は短時間ですんだので、臨時の最終トイレタイムができた。ありがたく使わせてもらう。

行動が早め早めなので、あちこちで待機時間ができる。まあ遅れるよりは良い。オケの入場終了を待って移動開始。と思ったらまだ入場が済んでおらず、階段の途中で待機になった。女声はスカートが長く、階段は大変だ。舞台袖に着いたときにはまだチューニングの前、そこでまたしばらく待機。エグモント序曲は10分くらいでい終わるから良い。拍手が途切れたところで入場。そしてシェレンベルガー氏が入場してこちらを向いたところで着席する。

第1楽章が始まる。これから40分くらい待機する合唱団は眠くなることが多いと言われているが、ここは木管アンサンブルを聴くには特等席である。居眠りなど、もったいない。今日のオーボエは良い!後で調べたら、工藤さんは東京アーチスツの方だ。えっ。ティンパニの音がゲネプロと全然違う!トランペットももごもご言っていない。本番に照準を合わせてきたのだ。さすがプロ。ティンパニの深町さんは武蔵野音大出身、西日本には珍しいドイツ型配置だと思ったら、そういうことだった。管だけではなく、弦もなかなか良い。ドラ息子は終演後、「良いホールで聞くと、岡フィルもうまく聞こえる。」なんぞぬかしやがったそうだが、岡フィルはうまくなったと思う。

コントラファゴットはファゴット3番との持ち替えだが、リードは違う。すぐ目の前なので見ていたら、3番を吹きながらコントラファゴットのリードを水に漬けておき、3番の演奏が終わったら今度はそちらのリードの始末もする。オーボエやファゴットのリードは、湿らせておかないと音は出ないが、水につけすぎてもまた良くないという、時間管理が必要なリードだ。陰の大変さが、目の前で見られた。

第3楽章の前でソリストが入場するところで、肩を回す。本当は首も回したいところだが、それはあまりにも目だちすぎる。第4楽章に入ったところで、口の中で舌を動かしたり、唇を少し動かしたりしてウォーミングアップする。第1声のFreide!は客席の後ろまで響くように、と言われているのだが、実際にはウォーミングアップから時間は立っているし、身体はじっとして固まっているし、いきなりは難しいところなのだ。バスの片桐さんが立ち上がるのに合わせて合唱団も立ち上がる。Freude!はうまく響いた。マエストロにんまり。

前半の山場(と小生が勝手に思っている)vor Gott.はFの音を思いっきり響かせる。マエストロのフェルマータの引っ張りがいつもより長いが、ちゃんと付いて行ける。ばん、とオケと一緒に終わり、会場からぼわんと反響が来る。小生はこれを聞きたくて第9を歌うようなものだ。客席で聞いたのと舞台で聞いたのとの差はあるが、サントリーホールがバンという感じで帰ってくるのに対し、もっと豊かにぼわんという感じで帰ってくる。このホール、低音域の残響が長いのだろうか。2017001b


いわゆる「歓喜の歌」のFreudeは音量があった。Deine Zauber 今日はGが軽く出る。体調も完全に回復したようだ。我ながら本番に強い(^_^;。ただ本当の頑張りどころ(とこれまた小生が勝手に思っている)はこの後の男声だけのところだ。特に2回目の、Bru¨der以降のFの音、周りが息切れしてくるので小生はここで踏ん張る。うまく行ったようだ。あとは一気に。4重唱フーガではテノールソロの松本さんの声が良く聞こえ、初めてDeie Zauberがぴったり出られた。本番になると、ソプラノの浜田さんはすごい。そのままプレスト。ga-で伸ばしながら音程が上下するところは、音符ごとに腹筋で切る。最後のAの音は出ないので、その前のFreude,scho¨ner を思いっきり出す。最後のオーケストラは怒濤のように終わった。今日も「ブラボーおじさん」が来ていたようで、「ブラボー」がややフライング気味のようだったが、舞台で聞く「ブラボー」はまた格別だ。これはやみつきになる。

終演後着替えて、打ち上げ会へ。ソリストの方達は退出が早くサインはもらい損なったが、シェレンベルガー氏と渡部先生からは、「皆勤賞」の賞状にサインしてもらった。「冥土の土産」がまた一つ増えた。

より以前の記事一覧

フォト
2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ