2024/10/06

5回目の第九合唱練習記(6)

2024年10月5日(土)

今回は、東京から直行である。東京を出発したとき、と言うより電車に乗ったときは、雨だった。そのまま傘は閉じたままだったが、新幹線の3時間では傘は乾かず(広げて干せば乾くのだが、まさか新幹線の車内で広げるわけにはいかない)、半乾きのままたたんでカバーを掛けて、鞄に放り込んだ。そして岡山に着いて駅ビルで夕食、そしてシンフォニーホールへ。今日は土曜日で練習開始が30分早く、コーヒーを飲む余裕がない。

今日はチケットの引き渡し日だ。ノルマは5枚、前の方はB席5枚だったので、宛て無しのノルマ消化のようだ。小生は2回目からはヴォイトレの仲間の方が見に来てくれるようになり、ノルマはすべて捌けている。今回はS席7枚。本当はあと2枚あったのだが、これはSさんの方に回した。ただこうやって義理をいっぱい作ると、あとだんだん大変になってくるので、怖くもある。

今日はI先生、合同パート練習の最後である。初っぱなから最後まで、さらっと通す。今年は珍しくテノールよりベースの方が多く、男声合唱のマーチの部分はその少ないテノールが2つに分かれるので、すごく人数がアンバランスだ。しかも今年はセカンドの方が多い。毎年トップの方が多く、セカンドはベースから応援を出そうかという話が出てくるのだが。今年はもう少し人数がほしかった。参加希望者をオーディションで落としたホリヤンが悪い。ともかく最後まで通す。最後は後奏まで。ピアニストのUさん、お見事!

後半はホリヤン対策とかで、テノールとベース一人ずつでドッペルフーガを歌わされる。テノールの初っぱなは新人さん。これが見事に歌い上げる。これもお見事!次々歌うが、テノールは皆さんうまい。小生はAは出ないし後半は息が切れるし、ほとんど落第生である。小生の番まで来た。Gより上は省略だが、リズムは外していない(と思う)。音量は、一番小さかったかもしれない。まあ年齢的には上から2,3番だし、勘弁してもらおう。

今日は次々に歌ったが、一人一人歌うのなら本来は個別に音程等問題を指摘しなければいけない。しかし実際はそんなことをしたら、練習時間はいくらあっても足りない。ホリヤンは何をするつもりなんだろうか。単なる出来不出来の確認だったら、一人一人歌わせないと把握できないという自分の能力のなさの暴露であり、それこそ時間の無駄である。

練習時間が残り15分となったところで、女声からのお誘いで4パートの合わせになる。いつもは最後まで面倒を見てオンステするアルトのY先生が、ホリヤンがらみか今日で最後のために、仕組んだみたいだ。岡山の指導の先生は誰もオンステしないという噂は、本当のようだ。

「歓喜の歌」の後のAndante maestosoから。女性、特にソプラノが入ると、雰囲気がまるで違う。入るタイミングは取りやすい。久しぶりに立って歌ったら、声があまり出ない。旅行疲れもあるか。次回から本格的に合わせ練習、いよいよ佳境に入ってきた。

練習終了が30分早いと、1本前のバスに間に合うので助かる。このバス、土日ダイヤは発車時刻が3分早いので、危ないところだった。

2024/10/01

5回目の第九合唱練習記(5)

2024年9月30日(月)

練習も今日から合同パート練習、場所もシンフォニーホールである。ベースが一緒だと、人数もぐっと増える。椅子がずいぶん前の方にあるな、と思っていたらM先生、「ちょっと前過ぎますね。もうちょっと下げましょう」と、椅子を1列分ずつ後ろに下げる。M先生と近すぎると、かえって見にくいのだ。

発声練習で背骨から息が天井に吹き上がるつもりで声を出すと、実にいい声がする。M先生、いろんな引き出しが多い。小生がもうちょっと(あと20才くらい(^_^;)若かったら、個人レッスンで弟子入りしたいところだが。

初っぱなのFreude!、声が固すぎるとの指摘。ここは喜びなので、表情もにこやかに。そう言えば指揮者が村上先生の時は、実ににこやかに喜びを強調されていた。表情を変えようとすると、音も変わる。このところホリヤンの「ドッペルフーガを一人ずつやらせる」に戦々恐々としていて、声色にまで気を配る余裕がなかったなあ。

「歓喜の歌」のあとのAndante maestoso、ここは男声だけで始まり女声が入って、また男声だけになるのだが、その2回目の男声だけになるところに練習番号の「N」が付いている。ここは譜面は変わっていないが、実質GdurからCdurに転調するところで、音楽的には何かの変換点なのであろう。ここで雰囲気をガラッと変えるように、と指示がある。ここの指摘は、初めてだ。

前々回あたりは小生は声が出ず、Fでも苦労していた。しかし今日は、Fisまでは楽に出る。上半身の筋肉が、変に突っ張っていたか?3年後はベースに転向しようかと思っていたが、そうしなくても良さそうだ。何しろ小生は、下はCから下になると途端に響きが悪くなるから、ベースはベースで大変なのだ。

ドッペルフーガにさらっと入ったところで今日は終了、M先生の指導も、終了である。M先生は今年で第九の「合唱」から引退されるそうで、12月8日の岡山の第九はオンステされないので12月22日の備前の第九が合唱の最終ステージになる。備前の第九への出演依頼も来たが、その前の12月18日に新宿の(東京の新宿)のT医大病院に姉の認知症の検査結果を聞きに行く必要がある。姉も連れて行くことになるので、多分19日に疲労困憊して岡山に帰ってくるはずだ。それから20日のオケ合わせと21日の本番は、まず無理であろう。

ただこの備前の第九、指揮はこの前岡フィルを振ったキンボー・イシイ氏、オケは岡フィルで、ソリストのソプラノはなんと森野美咲さん。テノールの森野啓司氏は美咲さんのお父上で、何とM先生の同級生だそうだ。出演はともかく、聞きに行こうかな。

M先生は合唱への出演は引退されても、合唱の指導は続けられるそうだ。しかし岡山の第九(第九を歌う市民の会)は各パートの指導者はオンステすることが条件らしいので、3年後に第九が復活しても、テノールの指導者はM先生ではなくなる可能性が大である。と言うことは、今日でM先生は最後か。M先生、お世話になりました。

さて小生は、東京行きの準備だ。次回は東京から直行して出席(の予定)である。

2024/09/26

5回目の第九合唱練習記(4)

2024年9月25日(水)

今日は午前中がO大の検診で潰れてしまったため、やたら忙しい。今日もルネスホール、今日がルネスの最後である。練習前にシンフォニーホールのチケットセンターに行き、急遽決まったシェレンベルガー氏のコンサートのチケットを買う。その後少し時間があるので、1階のコンビニのイートインコーナーででコーヒーを飲んで過ごす。結局まっすぐ行った初回はルネスからシンフォニーホールに練習会場が変更になったため、練習日はいつもシンフォニーホールからルネスまで歩くことになった。たいした距離では無い。

2週間前は練習前に写真が撮れたのだが、もう真っ暗に近い。秋は日が短くなるのが速い。

受付開始時に、第九のチケットを申し込む。今年は7枚。2枚をSさんに回したので、実質は9枚である。毎年増えるので、ありがたいのだがちょっと怖くなる。まあ今年が最後かもしれないし(毎年こういうことを言っているような気がする(^_^;)。

練習は、M先生初登場。やっぱり先々週の体調不良は、コロナだったそうだ。ただし、イタリアでかかったかもしれないとのこと。まだ後遺症が残っているようだ。

M先生の指示は、レガート。合わせるのも、マーチングバンドのように角を合わせるのでは無く、波を合わせる。交流の波形を同期させるような感じである。「ただここでできても、堀先生が入るとガタガタになるんですけどね」。M先生のレガートは、ホリヤンの「わめけ、叫べ」路線とは相容れない。まして、「ぶつ切りでも、オケが入ると繋がって聞こえる」など、もってのほかであろう。故に、M先生は本番は出ない。ホリヤン路線には賛同できない、との意思表示であろう。

M先生は、喉を休ませる時間を取ってくれるので、助かる。 有名な「歓喜の歌」の部分(練習番号M)は、最後の繰り返しは省略である。「全部歌うと、死にますから。皆さん、平気ですか?」小生は本番ではあの部分は前半サボって、繰り返しの2回目からエンジンをかけるのだ。そして注力するのはその後のAndante maestosoの部分である。皆さん前半から飛ばすので、前半はサボっても平気なのだ(笑)。

この「歓喜の歌」の部分は6/8拍子だが、調べてみたら、そのずっと前のマーチの部分から6/8が続いていた。音楽的には、その延長線上なのだ。そしてAndante maestosoから3/2に変わり、音楽も変わる。あそこの変化は大事なのだ。バストロのGの音は、変化の号砲か。

なお歌は付点4分音符で連続しているが、オケの管楽器は4分音符+8分休符で、途切れている。ピアノの右手もそうだが、これに取られないように歌は連続して、とのM先生からの指示。まあオケは弦が8部音符の3連符で連続しているから(ピアノの左手もそうだ)、ぶつ切りにはならないと思う。ホリヤンが混ぜっ返さない限り。

少し早めに終わったが、ピアノの後片付け(カバーを掛ける)で手間取り、21時ちょっと前になった。バスの便が減ったので、バスセンターでの待ち時間が長い。次回からはシンフォニーホールなので、どうやっても1本前には間に合わない。寒くなると、つらいな。まだ先だが。

2024/09/20

5回目の第九合唱練習記(3)

2024年9月19日(木)

 

今日もと言うか、今日はと言うか、今日こそと言うか。やっとルネスホールでの練習である。3回目のして初めてのパート練習だ。今日の担当はソプラノのN先生、M先生の具合が悪いわけでは無く、元々のスケジュール通りである。練習会場は、去年と同じ金庫室だ。


24091201a 受付時間前に来たので、一番乗り。もう一人のメンバーと事務局さんも来たところで、会場設営を手伝う。ピアノの蓋を開いたら、ヤマハのCFⅢ、フルコンだった。コンサートができるな。

 

N先生にピアニストのTさんも来たところで、N先生、Tさんに別団体の第九の伴奏の依頼。来年の話であるが、12月初旬まで岡山の第九が詰まっているので、スケジュール的にはすぐだ。ピアニストは数いても第九を弾ける人は少なく、そして練習の伴奏ができる人はもっと少ない。慣れていて、旋律を弾いたり、純粋な伴奏を弾いたりできるTさんは貴重な存在だ。ピアノ伴奏の話に小生も混じり、ついでにホリヤン談義に花が咲く。内容は書かない方が良いだろう(笑)。

 

さて練習開始だが、発声の前にまずストレッチ。股関節もストレッチをした方が良いそうだ。自宅では練習の後にラジオ体操をしているが、順序は逆にした方が良さそうだ。

 

N先生、このところずっと咳き込んでいるそうで、マイクと小型のスピーカーを持参、マスクもしたままである。スピーカーは小型だが、十分役に立つ。最近はBluetoothの性能が良くなり(実際に性能が良くなったのは制御用チップだが)、ポータブルのスピーカーなどが簡単に繋がるようになった。

 

男声合唱の部分はトップとセカンドに別れるが、いつもセカンドがかなり少ない。今年はKさんが復帰してセカンドに入ってくれたので、大分バランスが良くなった。

 

ホリヤンからは、いろんな指示が来ているようだ。ドッペルフーガは各パートから一人ずつで歌わせると言っているそうだが、その範囲がドッペルフーガだけで無く、次の練習番号R(Ihr stu¨rtz)までだそうだ。そしてその結果で席順を決めるとか。何の席順か知らんが、一体何を考えているんだ?あの御仁は。

 

その準備では無いが、ドッペルフーガは座っている1列ずつ(3人または4人)で歌う。小生の列は3人、後の二人はかなり強力である。これが一緒に歌うのなら非常に心強いのだが、別々に歌うとなると小生はかなり見劣りがする。小生の問題点はと言うと、Aが出ないのと、このあたりのGで無理をすると後が続かなくなるので初っぱなから10小節くらいは、ほとんど口パクである。683小節以降になると、リズムと音程が難しいところだが、ここはできる。最後の方のGは、もう喉がバテて出ない。もう少し声を出す範囲を広げるとなると、やっぱり歌い込みをやる必要があるな。

 

少し早めに終わったので、1本前のバスに間に合った。以前はこのバスがもう少し遅かったのだが、最終バスとの間が30分開いたので、このバスの乗れるかどうか出ずいぶん自宅に着く時間に差が出る。今日は丸である。

2024/09/13

5回目の第九合唱練習記(2)

2024年9月12日(木)

今日からパート練習が始まる。パート練習になると、テノールとアルトの内声組はルネスホールになる。練習が21時までで、それから移動して食事をするとどうしても胃に負担を感じるようになり、去年から練習前に食事をするようになった。駅前で食事を済ませ、少し早めにルネスホールに着く。受付開始までまだ30分あるので、持参の文庫本を広げようかと思ったときに、シンフォニーホールの顔なじみの係員さんが来る。今日はM先生が体調不良でお休み、ベースと合同練習になるという。急遽シンフォニーホールへ移動する。もちろん、歩きである。

今日の練習場所の変更は、事前に連絡があったらしい。LINEを確認したら、15:22付けで連絡が入っていた。15時過ぎでパソコンは閉めたから、行き違いか。携帯のLINEはまず確認しないが、練習日には見た方が良さそうだ。

パート練習になると途端に参加者が少なくなるものだが、今日はかなり出席率が良い。I先生、細かい注意をしてもホリヤンが全部ひっくり返すことがわかっているせいか、あまり細かい注意はしない。語尾のRをどうするかなど、これはホリヤンではなく秋山先生の指示が早めにほしいところだ。6年前に「Rを巻く」と指示があったところも、そのままスルー。

ホリヤンが、「ドッペルフーガは一人ずつ歌わせる」と言っていた、とI先生が恐ろしいことを言う。各パート一人ずつのカルテットだが、経験上これはかなり歌い込んでいないと、合唱で歌える曲でも歌えない。小生は一人だと歌えるが、他の3パーとが入ってくると、どうなるかわからない。それよりも、喉のスタミナである。Aが出ないのは置いておいて、ドッペルフーガを最初から全力で歌うと、最後まで持たないというか、最後の方ではDも出なくなるのだ。これは走り込みならぬ歌い込みをやらないといけないようだ。

今日は急遽合同になったので、ピアニストは二人付きの豪華版(笑)。顔なじみのTさんは前回いなかったので、今年はホリヤンが変わったという話をする。「自分で4小節前から、と言っていたよ」「えーっ、私は泣く目に遭わされたのに」。6年前の犠牲者は、Tさんだったか。最後までホリヤンに付き合うWさんは6年前の話を聞かされて、戦々恐々かもしれない。

今年の新人さんは、テノールは一人だけである。他のところで第九の経験があり、ファルセットだがAまで出る強力新人である。聞いたところ、受験生は全部で4名、1人だけの合格だったそうだ。ただ落ちた方は皆主旋律を歌っていたようで、これは募集要項の書き方に問題があるようだ。オーディションの「課題」として、「一番有名なあのフレーズを歌っていただきます」と書いてあり、次のページに楽譜が載っているが、4パートの楽譜が載っているものの、パート名が書いてない。それぞれのアルファベットの略称は付いているものの、これは合唱経験者でないとわからないだろう。それでずぶの素人さんが全部落とされてしまったようだ。

練習は21時ちょっと前に終わり、これだと最終の1本前に間に合うかと天満屋バスセンターまで急いで行ったが、最終の1本前(下電バス)が例の運転手不足のあおりで廃止になっており、21:22の岡電の最終バスまで待つことになった。最終バスも少し時刻が早まっており、これを逃すともうないので、ホリヤンの練習が伸びたら、エラいことになる。寒くなって追い込みにかかったら、タクシーを使うか。

2024/09/08

5回目の第九合唱練習記(1)

2024年9月8日(土)

今年も第九の練習が始まった。8年目で5回目である。コロナで2年間中止になり、1回オーディションに落ちたので、登場回数は3回少ない。

会場に着いたら、受付は始まっていた。ベースの面々はいつも通り。顔なじみのSさんも登場。おや、テノールでオーディション同期だったKさんがいるではないか。聞いてみたら、小生と一緒に2022年のオーディションを落ちた後、去年はコロナの様子見でパスしたのだそうだ。今年は過去の出場経験でオーディション無し。頼りになる人が来てくれた。

オーディションの結果を見に行ったら、ベースは5人なのにテノールは1人しか合格者がいない。しかも1番ではないし、ベースも番号が飛んでいる。これは相当落としたな。

会場に入る。椅子は前の方に区切りがあり、前方は新人さん用だそうだ。しかしテノールは一人しかいないのでどうするのかと思っていたら、遅れてきた人が前に座り、適当に埋まった。

発団式開始。来年以降の予定が発表され、岡山シンフォニーホールが改修工事に入るため、来年の第九は無し。再来年は体育館かどこかで大人数参加の形になり、この「第九を歌う市民の会」の形に戻るのは3年後だそうだ。実は小生は、今年は合唱指揮にホリヤンが来るので、参加をどうしようかずいぶん迷っていたのだ。これは申し込んで正解か?

挨拶が長引いたのかスケジュールが遅れ気味で、17時30分から初回練習開始予定が、30分近く遅れている。そこでホリヤンの登場である。この発団式に指揮者や合唱指揮者が出てくるのは、前代未聞だそうだ。早速椅子を片付けさせ全員起立。頭のFreude!から始める。しかも、ベースのソロ付き。いきなり指名されて歌った団員さん、お見事でした。そして最後まで一気に通す。しかも暗譜。ウォーミングアップ無しでこれをやられると、ちょっとつらいところがある。小生は事前に楽譜にマークを付ける作業もあって全体は見直していたが、意外ときちんと覚えていた。

ピアニストは大変だったろう。今日はあまり慣れていないようなWさん。前奏間奏付きで最後まで、初回にここまでやらされるとは、思っていなかっただろう。変わったのはホリヤンで、前回(6年前)は「お前達は日本で一番下手な合唱団だ」から始まり、公演日は「お前達は最高だ!」と、昭和の学園ドラマをそのままやっていたのだが、今年は「皆さん」である。ピアニストに対しても、前回は「何小節前でからですか?」と聞くピアニストに対し、「4小節前からに決まってる。いちいち聞くな!」と怒鳴っていたのが、「4小節前から」としっかり指示を出している。

1回通し終わると今度は椅子を出させて、ドイツ語発音口座である。資料はホリヤン手作りだ。ただ「資料を見るな、俺を見ろ」と言うのは相変わらずで、メモを取るのも嫌う。少なくとも、「パワハラホリヤン」は姿を潜めた(今のところかもしれないが)。

発声というか、声帯のまわりの筋肉をほぐす発声練習法についても、説明があった。出しやすい音程で、8拍伸ばしたら、次の音。これは今度やってみよう。

なおホリヤンはオーディションにも顔を出し、厳しくバシバシ落としたそうだ。会長さんは、「もう少し甘くしても良いのに」と思っていたようだが。運営にまで口出ししてくるのは、相変わらずのようだ。

なお今年は新幹線開業60周年だが、秋山先生も指揮者60周年だそうだ。新幹線の開業は1964年、小生は高校1年生だった。ホリヤンは中学生だと言っていたから、ちょっと下か。

最初の方のDeine Zauberから少し丁寧にやったが、今年は6年前と方向性はまるで違うようだ。6年前は「叫べ!吠えろ!わめけ!音は割れてもかまわない」だったのが、カンタービレとは行かなくても、ずいぶんと、小生の感覚では音楽的になった。昨日までは、「ホリヤンの練習は時間と労力に合った価値なし」と見て適当にサボるつもりだったが、これは真面目に出てみるか。「男子三日会わざれば刮目して見るべし」である。最もしばらくはパート練習だが。

なお小生は、発団式後の初回練習があまりにもひどかったらその場で出場辞退するつもりで、まだ会費を払い込んでいなかった。帰宅後即刻払い込んだ。

9/9:一部追記しました。

2024/07/29

関西フィルサマーポップス

2024年7月29日

 

昨日大阪のザ・シンフォニーホールまで行って、関西フィルの「サマーポップス」を聞いてきました。なんとかコロナ後の風邪も、大阪まで行けるくらいに回復しました。


20240000a 岡山も大阪も暑く、すでに岡山駅から左足がつりそうになっています。これは熱中症の初期症状だそうで、冷房の効いた待合室へ逃げ込みます。一時期冷房の温度差によるヒートショックが問題になったことがありましたが、現在は熱中症防止の方に重点が置かれていて、冷房は概ね27℃かそれ以下、外気温が37℃の時は10度の温度差があります。風邪を引きやすいですね。マスクが手放せません。

 

「さくら」は満席、新快速も大阪環状線も、どこへ行っても人が多いです。まあ夏休みですから。ひょこひょこ岡山から大阪に出てきている人間に、言われたくは無いでしょう。

 

関西フィルのサマーポップスは、小生は毎年のように行っていたのですが、コロナで一旦中断、そして2021年に行っています。さすがにこの時は、満席ではありませんでした。そして2022年にもチケットは取ったのですが、大阪にコロナが蔓延し、「高齢者は県境を越えるな」とかなんとかで、結局行かずじまいになりました。そして昨年は見送り、今年は3年ぶりです。

 

オーケストラは「関西フィルポップスオーケストラ」を名乗っていますが、関西フィルの12-10-8-7-6の弦に木管は2管編成、それにホルン、トランペット、トロンボーンが各4本。そこにドラム、エレキギター、エレキベース、ピアノが加わっています。関西フィルの場合、サックスがいないのが音の特徴になっていますね。ジャズのビッグバンド+ストリングスと比べた場合、サックスがいなくて代わりにホルンとダブルリードの楽器がいてさらにティンパニも健在、完全にクラシックオーケストラの音です。小生はこのクラシックオーケストラでポップスやイージーリスニングをやってくれるのが好きで、それでサマーポップスに通っています。

 

会場は満員札止め。見たところ、小生と同世代のお客さんが多いですね。集客力はすごいですが、オーケストラの新しい客層開拓という目的からは、年齢層がちょっと高すぎて、目的を達していないような気がします(笑)。ザ・シンフォニーホールの客席の入口表示は初見にはわかりにくく、右往左往するお客さん続出です。さらに会場の手すりに日傘をかけて係員に注意されるとか、不慣れな方が多いですね。毎年通っている方だけではなく、新規のお客さんも大勢来ているみたいです。これはすごいです。

 

曲目はチラシを見ていただくとして、今年の新しい曲は「ドラゴンクエスト」ですね。アンコールの「ルンバ・キャリオカ」まで楽しめました。前回(3年前)は司会に朝日放送のアナウンサーが付いていましたが、今年は司会は藤岡幸夫さん一人、指揮をしてからのすぐのマイクは、さすがにしんどそうでした。彼は「歳だ」とぼやいていましたが。

 

帰りはミスドでおやつとコーヒーを買ったものの、水のペットボトルも1本追加。新大阪も含んで乗換のホームが暑く、すでにかなりの水を消費しました。やってきた東京からの「ひかり」はN700S、車内は快適26℃でホームとの温度差がものすごかったです。

2024/07/21

コール・ロータスOB会創立60年記念演奏会

2024年7月21日


600001a 岡山大学男声合唱団コール・ロータスOB会の、創立60年記念演奏会に行ってきました。まず岡山大学に男声合唱団があったというのが、正直驚きです。しかも創立が1961年ですから、結構古いです。グリークラブ(混声)があるのは知っていたのですが、どうやらそのグリーから分かれる形で最初は医学部合唱団として出発し、その後全学部に広げたようです。岡山大学は医学部(歯学部も)の専門課程が鹿田、その他(医学部の教養課程も含む)が津島のキャンパスですから、部活動も大変ですね。もっとも、鹿田キャンパスから津島キャンパスまで、岡山駅でのバス乗り継ぎですが、東京の思いをすれば近いです。

 

本来は2020年に60周年記念演奏会をやるはずだったそうですが、コロナ禍のせいで今年に延期となっています。

 

さてそのコンサートですが、OBステージの方は、賛助の現役学生を入れて80名以上(プログラムの名簿では、89名)、これだけの数が揃った男声合唱を聞くのは、久しぶりです。現役だけのステージになると、16名。う~~ん、どこでもこんなものですねえ。昔も今も「音楽部に入りたい」と思う学生の数(比率)はそう変わらないはずなのですが、昔に比べて楽器をやる人の数が増え、その分だけ歌う人が減っているように思います。我がK大の男声合唱団も、小生達の頃はオンステメンバーで100人を超えていたのですが、今はやっと30人くらいです。その代わり、元々あったオーケストラの他にウインドアンサンブルも出来、他に独立団体のオーケストラも多数あります。その上に、いわゆる軽音楽系のバンドまで。コール・ロータスの現役学生諸君、頑張ってください。

 

ステージは、第1ステージは男声合唱とピアノのための「五つのモノローグ」(作詞:谷川俊太郎、作曲:信長貴富)。創立50周年の時の記念委嘱作品だそうで、今回は再演です。

 

第2ステージは現役学生による「ロータス愛唱曲集アラカルト」こういう愛唱曲集は、新入部員が真っ先に歌わされ、結局はいつまでも歌い続けられるものです。「いざ起て戦人よ」は小生も歌いました。編曲も全く同じで、こういう愛唱曲は大学が違っても一緒に歌うことができます。最後は多田武彦作曲に組曲「雨」より雨。この曲は明治グリーの委嘱作品で、初演は1967年。東京文化会館でこの初演を聞きました。この曲が愛唱曲に入っているとは、感慨深かったです。

 

第3ステージは再びOB(+賛助の現役)で、多田武彦男声合唱曲集より。合唱曲集よりとなっていますが、いろんな組曲からの抜粋で、この全部が載っている曲集だったら、ものすごく厚い全集になりそうです。「柳川」(作詞:北原白秋)から始まり、最後は富士山(作詞:草野心平)から作品第肆(だいし)と作品第貳拾壹。第四(字は略)は「少女達は、ウマゴヤシの花を」の歌詞、第二十一は「宇宙線富士」で、どちらも歌いました。しかも多田武彦氏から直に指導も受けています。聞いていて、昔を思い出し、泣きそうになりました。指揮をした学生指揮者(当時4年生)も、隣で歌っていた先輩も、また同級生も、みんな鬼籍です。もう演奏の善し悪しより、思い出の方が先に来ますね。

 

コール・ロータスOB会、なかなかやりますね。

2024/06/27

ワークショップ兼コンサート

2024年6月27日


Goeit5gauaatfak 昨日ルーテル教会での、高畑荘平氏によるワークショップ兼コンサートに行ってきました。主体はヴァイオリンですが、楽器は何でも良く、楽器を演奏しない人でもOKというので、参加してきました。

 

課題曲は「川の流れのように」で、テーマはフレージングなのですが、要は、楽譜通り正確に弾いても、それだけでは音楽にはならないよ、ということです。途中の緊張と緩和、クレッシェンドとデクレッシェンド。テンポも変わるでしょうね。

 

カミさんに言わせると当たり前のことで、楽譜通りに正確に弾けるのはまだ途中段階で、そこからどうやって音楽を創るかが、大事だと言っています。しかし高畑さんの経験談によると、日本の音大の教育では、ひたすら楽譜通りに正確に、楽譜に書いてないことは何もやらないことが求められるそうです。ちなみに、カミさんはピアノは個人的に先生についただけで、音大には行っていません。

 

歌の先生も、この方は音大出ですが、「ここは何も書いてないけど、松葉(クレッシェンドとデクレッシェンド)を付けて」とか言う指示はしょっちゅう来ます。

 

ヴァイオリンはまず音を創らなければいけないし、そして音程も自分で作らなければいけない。猫が歩いても正確な音程の音が出るピアノ(この話は、有名なヴァイオリニストがしていました)とは、訳が違います。そのために弦楽器の場合はどうしても「正確に」が前に出てくるのかもしれません。余談ですが、管楽器の人からは和音を純正律にするために音程を「ちょっと高め、低め」という話は良く聞くのですが、弦楽器の人からは聞いたことがないですね。

 

「あーあー」のところは柔らかく入ってクレッシェンド、歌でも腹筋にきちんと力が入ってないとできませんが、ヴァイオリンの場合は技術的に難しそうですね。

 

勉強になりました。

 

後半はピアノ伴奏でのミニコンサート。バッハ/グノーのアヴェ・マリアから始まり、クライスラーの小品、ディズニーの「美女と野獣」など。楽しめました。

2024/06/23

第九合唱団募集開始

2024年6月23日

第九仲間のSさんからの情報で、今年の募集が始まったことを知りました。今年の指揮は秋山先生です。秋山先生に問題はないのですが、「もれなくホリヤンが付いてくる」のが始末が悪いです(笑)。募集要項のPDFを開けてみたら、やっぱりホリヤンでした。

ホリヤンとの練習は、はっきり言って不快です。しかも今年は、岡山の先生方による合わせ練習がありません。パート練習や合同パート練習は岡山の先生方で、そして全体合わせ練習に入るとき、指揮者の先生はそう頻繁に岡山に来るわけにもいかないので、I先生かY先生が指導します。ところが今回は、合わせ練習の初回からホリヤンです。

ホリヤンは、地元の先生方を指導者と認めていません。前回の秋山先生の指揮の時(当然、合唱指揮はホリヤン)、「自分が不在の時は任せておいてあの態度は何だ」、というようなことを書いたら(読んでるのかなあ、まさかね)、「じゃあ全部自分が見たら問題ないだろう」とでも思ったのか、I先生やY先生による全体指導はなく、合わせの初っぱなからホリヤンです。ホリヤンは初っぱなから暗譜ですから、今年の新人さんは大変です。

そもそもホリヤンの「楽譜は捨てろ」という言い方は、傲慢です。作曲したのはベートーベン、詞はシラーの詞が元ですが、実質ベートーベンの作詞と言って良いでしょう。練習では常に楽譜に立ち返るのが当然です。合唱団員が指揮を見ないと思うのは指揮が下手だからで、楽譜を持っているせいではありません。そして何より、実際に指揮をするのは秋山先生で、ホリヤンは合唱指導なのです。

とまあ、普通なら今年はパスするところですが、今年が岡山シンフォニーホールでの第九が、実質最後なんですよねえ。来年からシンフォニーホールが改修工事に入るため、場所がハレノワに変更になります。そして改修工事が終わるとまた戻ってきますが、その頃にステージに立っていられるかどうか、です。

ということで、今年も申し込みました。今年は面従腹背、やかましい番犬が吠えていると思って、聞き流します。今年が最後になるのは、いやだなあ。

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