2019/09/30

180度V型エンジン

2019年9月30日


旧国鉄気動車のエンジンはずっとDMH17系(DMH17Cで180PS)でしたが、パワー不足だったので、国鉄末期にDMF15/DML30系(DML30HSで500PS)が開発されました。6気筒のDMF15と、その2台分を一体にした12気筒のDML30。このやり方はDD13のDMF31SからDD51用のDML61Sを作ったときと手法は同じなのですが、DML61系はV型なのに対し、気動車は床下設置のためにV型が使えず、水平対向になったと記憶していました。


ところが最近調べていたら、「180度V型」なる言葉が出てきました。DML30系は水平対向ではなく、180度V型だというのです。さっそく調べてみました。


水平対向エンジンは、スバルの車などに使われていますが、シリンダが向かい合わせ横向きに寝ています。そして対向するピストンが、クランクシャフトの180度違った位置に取り付けられていることがわかりました。対向するシリンダの動きは、両手で2つのピストンを表すと、左手が左に行ったときには右手は右に、左手が右なら右手は左、つまり両手が外内外内と動きます。この動きがボクサーに似ているので、ボクサーエンジンとも言いますね。Img_82831a


対してV型エンジンは、向かい合ったピストンはクランクシャフトの同じところに取り付けられています。180度V型だと、先ほどの手の動きで左手が左に行ったら右手も左、左手が右に行ったら右手も右です。動きは左右左右です。


180度V型の意味が、やっとわかりました。なお180度V型はピストンの動きによる振動をバランスさせるためには6気筒以上の多気筒化が必要なのに対し、水平対向エンジンは2気筒でもバランスします。一方全長は水平対向機関の方が長くなるので、スペースに余裕のない気動車用エンジンは180度V型にしたのだと思われます。


長いこと鉄道ファンをやっているつもりなのですが、まだまだ知らないことがいろいろ出てきますね。


今日で9月も終わり、あっという間に今年の3/4が過ぎました。

2019/09/08

中央図書館で鉄道映像の上映会

2019年9月8日

市立中央図書館で、鉄道関係の映写会があるというので、行ってきました。14時からの上映で、10分前についたら超満員!やっと1席見つけました。時間ぎりぎりに行ったら、立ち見のところでした。会場に、鉄道ファンには有名な宇田賢吉氏の姿もありました。

作品はいずれも高畠正之さんの作品で、昭和40年代の鉄道映像です。元は8mmで、それをデジタル化したものです。同じ8mmでも初期のはダブル8で、後に出たシングル8の方が映像はきれいですね。

上映作品は、
「赤穂線の老兵C58」昭和40年、ダブル8、モノクロ、サイレント。
「C59の勇姿」昭和40年、ダブル8、モノクロ、トーキー。呉線です。
「三重連」昭和44年、シングル8、カラー、トーキー。岡山界隈で三重連と言ったら、伯備線です。
「鷲羽とハチロク」昭和42年、シングル8、カラー、トーキー。宇高連絡線(鷲羽丸)の貨車引き出し、積み込みの様子です。

高畠氏はアマチュアとのことですが、作品の作り方などを見ていると、セミプロですね。
赤穂線:貨車から手荷物を降ろすシーンがありましたが、赤穂線(旅客は気動車)破棄はユニを使わず、貨物列車で「荷物」を運んでいたのですね。普通「荷物」を運ぶのは客車で、貨車で運ぶのは「貨物」です。
C59:C59はなじみのある型式で、懐かしく眺めました。広島工場受け持ちのSL(特に、旅客機)は、標識灯(尾灯)をエンドビームに埋め込みに加工しています。九州のC59はテンダーに増炭枠をつけていますが、長方形のC59のテンダーは、増炭枠はない方がきれいですね。
三重連:絶気合図を、久々に聞きました。三台目の機関車になると、かなり省略して鳴らしていますが。
ハチロク:青函連絡船は眺めたことも乗ったこともあったのですが、宇高連絡線は乗ったことがなく、入れ替えも初めて見ました。その当時でも旧型の鷲羽丸ですが、中に2線しかないのは初めて知りました。青函連絡船の入れ替えは牽引力の強いキューロクですが、宇野駅はカーブの関係でキューロクが入れず、ハチロクが使われています。青函連絡船は控え車をつないでさらに船側にテンダーを向けるのですが、宇野駅は控え車だけで頭を船に向けています。外洋と瀬戸内海の違いで、宇高は積み込んだ貨車の位置が桟橋のすぐ近くにあるためでしょう。バウスラスタがない船は、離岸の時も引き船が必要なことがわかりました。

楽しめたのですが、次回から会員制になるようです。会員申込書を配っていましたが、会員になる気はないので、残念ながら今回限りです。

2019/08/28

N700S試運転

2019年8月28日Img_76701a

東海道/山陽新幹線の新型車両、N700Sの山陽新幹線での試運転情報を入手したので、写真を撮りに行ってきました。入手した時刻だと、新倉敷で「こだま」を追い抜くのですが、これが「ハローキティ500系」の「こだま」です。

新倉敷で、8両編成の頭が撮れる位置、ホームの福山よりに陣取ります。新倉敷に止まる列車は1時間に1本しかないので、ホームのベンチは使い放題です。同業者の姿は、見えません。仮に同業者がいても、新倉敷では上下線間のケーブルを嫌ってホームの岡山よりに陣取る人が多いので、福山よりはすいています。

ところが「こだま」の到着時刻前に、「約10分遅れて到着します」というアナウンス。「のぞみ」も含めて全部遅れていると新倉敷での待避は変わらないのですが、このハローキティは博多から来て新大阪で折り返すため、上りの遅れをそのまま引きずります。そうなると、待避駅はおそらく相生に変更ですね。Img_76821a

通過予定時刻より若干遅れて、まず普通のN700が通過し、その後N700Sが通過しました。先頭のボンネットに黒い筋が入っていますが、これは測定器のコードのようです。その後、所定時刻より12分遅れて「ハローキティこだま」が到着しました。この時刻は今日までなので、新倉敷でのハローキティとN700Sとの並びは、実現せずです。

追記です。小生は記憶で「新倉敷待避」と思い込んでいましたが、過去の写真をひっくり返してみたら、新倉敷待避は2016年のことですね。2017年がどうなったかわかりませんが、少なくとも2018年には新倉敷待避はなくなっていました。現在の時刻表によれば、定刻なら岡山駅で並んだはずです。ただ岡山駅で両方のホームに並んだ列車を1枚に入れるのは、魚眼レンズか何かを使わないと無理ですね。しかも今は夏休み中で人が多く、見通せません。

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2019/08/16

岡山電軌の乗降中表示

2019年8月16日7202img_318241a_20190818101201 

 

昨日の台風は、岡山市の小生が住んでいるあたりでは、何事もなく終わりました。最も同じ岡山市でも、南の方では停電になったと聞いていますので、小生の住んでいるあたりが特に何事もなかったようです。 

 

さて、岡山市内を走る路面電車岡山電気軌道の車両に、「乗降中」の表示が付き始めました。ドアが開いているときには「乗降中」の表示がLEDで出るもので、ほとんどの路線バスは後部に付けていますね。岡山電気軌道には安全地帯のない停留場もありますので、やっと付いたか、という感じもしますが、遅すぎるということはないです。

この乗降中の表示ですが、バスは縦書きです。従って電車も縦書きにするとバスと同じものが使えるのですが、7600型以降は前面のデザインが変わってヘッドライトのあたりが引っ込んでおり、縦書きの表示器がつきません。そのため、7600型以降は横書きの表示器が付いています。それなら全部横書きにした方が部品の統一になるのですが、バスとの統一など、いろいろあるのでしょう。7701img_318041a

現在在籍ボギー車の2/3ほどに取り付けが完了しています。間もなき全車に取り付けが完了するでしょうが、その時日光軌道線色(3005)とクロ(3007)がどうなるかです。なおタマ(7001)には、縦書きの表示器がすでに取り付けられています。

 

 

2019/02/04

青函トンネル通過の冷凍コンテナ

2019年2月4日

鉄の話が続いていますが、前回までは「鉄」の話ではなく、本当は入院記でした(笑)。今回は、本当に鉄の話です。

貨物列車に積まれているコンテナには、冷蔵/冷凍コンテナが多く見られます。このうちの冷凍コンテナは、「冷凍」と言っても温度設定で「冷蔵」も可能なのですが、エンジン駆動の冷凍機を搭載しています。そこで問題になるのが、青函トンネルの通過です。

青函トンネルには赤外線式の火災検知器、実際には温度検知器が設置されているため、表面温度が高温になるエンジン付きの車両/コンテナは通過できません。北斗星/カシオペアのディーゼル発電機は、機械室の中央にさらにケーシングされて収められていたためOKだったようですが、エンジンむき出しの気動車はそうもいかず、エンジンを止めて電気機関車に引っ張ってもらって通過していました。Img_09361a


冷凍コンテナのエンジンも引っかかるので、青函トンネルに入る前にエンジンを止め、出たあとに再起動する必要があります。以前はこれを人手でやっていたようですが、さすがにそれは出来なくなり、電波指令で一斉停止、再起動をやるようになりました。小生はそこまでの話は現役時代(2008年頃)に関係者から聞いていたのですが、それからGPSで「青函トンネル入口/出口」を判断して、自動でOFF/ONするようになったみたいです。

ところがこのGPSを利用したシステムは信頼性が悪く、やはり電波指令をバックアップとして併用しなければいけないと、バックアップシステムも設置が義務づけられました。これがどうやら2016年3月からのようです。エンジンが動いたままのコンテナを積んで青函トンネルに入ると「火災発生」と見なされ大騒ぎになりますから、コンテナのエンジンが止まっていないと列車自体の非常停止措置を取らなければいけません。GPSを使ったシステムにが信頼性がないとなると、やはり電波指令は必須ですね。

西日本を走るコンテナは青函トンネルとは無縁ですが、貨車やコンテナは全国的に運用されるので、電波受信装置のないコンテナには「青函トンネル通過禁止」と書いてあります。

ところがこの電波受信装置、名称はバックアップタグと言うらしいですが、これがすでに生産中止となって新規の取り付けができなくなっているそうです。新しい冷凍コンテナを造ったら、廃棄された古い冷凍コンテナからこのタグを引っぺがして、取り付けるしかないようです。おそらく、タグの中の電子部品のどれかが製造中止になって造れなくなったのでしょうが、寿命の長い産業用品に新陳代謝の激しい電子製品を組み込むとよく起こるトラブルです。小生も、昔苦労しました。

一昔前だったら、ソニーやパナがすぐ代替品を造ってくれたのですが、今ではそう簡単には代替品を造ってくれないでしょうね。

2019/01/15

チャギントンの練習運転

2019年1月15日
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岡山電気軌道の新型電車「チャギントン」はこの3月にデビューする予定ですが、練習運転が始まっています。車両番号は1081、新形式ではなく、9200型の第3編成という位置づけのようです。ドアの配置は、全く同じです。デビュー後は、貸切専用車になるそうです。

きちんとした写真を撮りたいのですが、入院前に張り込む時間が取れるかなあ。

2018/11/18

宇野線サロンカーなにわ

2018年11月18日

Aからの情報で、宇野線/瀬戸大橋線にサロンカーなにわが走るというので、撮りに行ってきました。最近は無精して、駅撮りばかりです。Img_68681a

田舎にもかかわらず、日曜日というので同業者が5名ほど。宇野線は沿線に家が建て込んでしまってあまり良い撮影場所がなく、こういう高架の対面式の駅が良い撮影場所になっているようです。

宇野線はほとんど単線で、駅付近だけがちょっと長めの複線になっています。そのためダイヤ通りなら、上下線の列車がスピードを落とさずにすれ違うことができますが、駅撮りではかぶられる危険が多いということです。今日も、サロンカーの岡山出発がちょっと遅れると、かぶられるダイヤです。Img_68831a


日曜日はよくアンパンマントロッコが走りますが、さすがに11月ともなるとトロッコではなく、2000系4連の臨時特急が走りました。愛称名は何だったのか、確認していません。

今日のサロンカーなにわは、前面はヘッドマーク無し。後部は普通のサロンカーなにわのマークでした。きれいな標準色(国鉄色)のEF65が牽引していました。Img_68861a


2018/11/09

ハローキティ+ドクターイエロー

2018年11月9日Img_68021a


いつものAからドクターイエローが走るという連絡を受けたので、昨日新倉敷まで行ってきました。前回は下り線側から上り列車を撮ったのですが、今回は逆サイド(山側側面)を撮ろうと思って、あえて逆光は承知で上り線側から狙ってみました。光の当たるところと影との差が大きい写真になったので、多少補正してあります。やっぱり270km/hは速いです。Img_67781a


なおこのドクターイエローが通過する時間帯は、少し早めに行くとハローキティ新幹線が撮れ、ドクターイエローの後を追いかけて通常の500系「こだま」がやってくるので、40分くらいの間にレア車豪華3本立て(いつ頃の映画館だ)が撮れます。東京にいる人間には、うらやましくなるような環境です。なお平日とあって、同業者は誰もいませんでした。Img_68071a


2018/05/22

おもひでぽろぽろ

2018年5月22日

レンタルビデオ屋に行き、ジブリの「おもひでぽろぽろ」を借りてきました。棚にないので、古いので置いてないのかと思ったら、高畑勲監督の追悼で特設コーナーができていました。

借りてきた目的は、特急「あけぼの」(実際には「あけぼの」3号)の山形駅進入シーン、小生はED78の重連だと思っていたのですが、ED78+EF71だと言われたので、その確認のためです。

このビデオ、ビデオで見たのか劇場で見たのかは忘れましたが、スジはすっかり忘れていますね。小学校時代の回想シーンがこんなに多いとは思いませんでした。

スジは置いておいて「鉄」関係のシーン、上野駅は当時の雰囲気を良く出していますね。それから24系24型3段寝台車の車内の雰囲気、良く出ています。上野駅での進入の時先頭車が電源車ではない(演出上の都合?)とか、3段寝台なのに三つ星マークだとか(絵面の都合?)、突っ込みどころはいろいろありますが、寝台車の中の雰囲気はそのまま出ています。これは貴重かもしれません。問題の山形駅進入シーン、ED78+EF71でした。中間台車のTR103BとDT137を見事に描き分けています。長さも後の機関車がちょっと長いですね。実際にもEF71の方がエアフィルター1個分長いです。

新幹線開業前の山形駅、残念ながら小生は米沢までしか行ったことがないので昔を知りませんが、覚えている方には懐かしい景色でしょう。ラスト近くの仙山線のキハ20系(キハ52?)、仙山線にはDCはいなかったという突っ込みもありましたが、この作品の舞台である1982年には、急行の間合い運用でキハ58系は運行していたようです。そうなると、キハ58系を演出上キハ20系に変えたのは、わかります。乗り換えた455系は、まさに455系でした。いやあ、鉄分の多い作品だ。

2018/03/22

電車気動車用DT台車

2018年3月22日

ちょっと専門的、と言うよりマニアックな鉄の話です。
旧国鉄、現在のJRの電車や気動車の動力台車には、DT何とかという型式が付いています。そして先日鉄道雑誌でJR東のハイブリッド気動車の記事を見ていたとき、「DT75、そうかDT台車は70番代もそのまま使っていたのだ。」と思いました。この「70番代」ですぐ反応する方は相当のオールドファンだと思いますが、70番代に意味があったのです。

元々国鉄の台車の型式はTR何とか(TRuckの略。なお私鉄は、メーカーの型式をそのまま使っています)という型式だったのですが、昭和24年(1949年)の型式命名基準の改正で、動力台車はDT何とか(Drive Truckの略)、非動力台車はTR何とかという風に分けられました。そしてDT10から始まり、国鉄最後の型式はDT55でした。

TR台車は3軸のものがあり、3軸台車は70番代と80番代が使われていました。70番代と80番代には、「3軸」という意味があったのです。「やまぐち号」にかつて使われていた展望車マイテ49の台車は、TR73ですね。90番代は試作台車なので、TR69(165系や485系など、優等車両用)の次は3桁になるのですが、100番代はすでに機関車用として使っていたので、次の軽量客車用改良型はTR200になりました。実はこの200番代というのは新幹線電車用だったのですが(DT200、MT200など)、0系もその次の200系も全電動車だったため、「新幹線用電車にはTR台車は存在しない。」と思われたのかどうかは知りませんが、200番代を使ってしまいました。そのあおりで、100系で新幹線営業車として初めてのTR台車が使われたときは200番代が使えず、TR7000になってしまいました。

DT台車に話を戻して、国鉄が分割民営化された後は、台車も各会社が独自設計をするようになりましたが、その時国鉄時代の番号を引き継いで追い番を取ったのが、東日本、東海、西日本、四国の4社で、北海道、九州、貨物の3社は別体系の番号になりました。そして東海、西日本、四国はそれぞれC、W、SをWDT5のようにDTの頭に付け、東日本だけはDT何とかをそのまま使いました。旧国鉄時代の設計をそのまま使った型式、たとえばDT50とWDT50は同じシリーズと言えますが、分割された後は、DTの後の番号は同じでも、例えばDT56、CDT56、WDT56、SDT56は、全く別の台車です。

その中でJR東日本が一番番号の進みが速く、253系2000番代でDT69が出たあと、205系のDT50の改造型でDT70が現れています。TRの70番代は3軸でしたが、DT台車では(東日本の、と注釈を付けるべきかもしれませんが)その区分をなくしているのですね。最もDT台車全体で言えば、EF62の3軸台車はDT170ではなくDT124になっていますから、この時点で「DT台車では2軸と3軸の区別を付けない」となっていたのかもしれません。

現在の最終番号は235系のDT80です。やがてDT89が現れ、90番代は試作用ですからその次は、100番代は機関車用、200番代は新幹線用なので、DT300になるか、それともそのあたりで全く別の番号体系になるか、ですね。その頃まで、生きているかなあ(笑)。JR東にはEOO1系というとんでもない型式が出現していますから、ある日突然に別体系になるかもしれません。なおJR西日本にはすでにWDT300がありますが、60番代はまだ空いているので、おそらく160km/h用で分けたと思われます。

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