AKA DUO リサイタル
2024年11月7日
昨日、岡山大学医学部内のJ-ホールで、ピアノの木口雄人氏とヴァイオリンの松岡井菜さんのデュオ、AKA DUOのリサイタルを聞いてきました。
チラシを見たら、主催が医学・音楽療法研究会、何じゃこりゃなんですが、J-ホールを使って演奏会を行い、音楽療法を推進する団体のようです。チケットはシンフォニーホールのチケットセンターで扱っておらず、申し込み用のQRコードが付いています。小生はスマホではなくパソコンなので、下に書いてあるhttpを手入力、なぜかいつも使っているクレジットカードがはねられましたが、別のクレジットカードでカミさんの分も含め2枚手配完了しました。申し込み完了に表示されたQRコードが入場券になるので、それを印刷して入場券のできあがりです。
この二人のデュオ、結成7年目だそうですから結成は2018年、木口さんがソプラノの森野美咲さんと組んでヨハネスブラームス国際コンクールで優勝したとき(木口さんは最優秀伴奏者賞)が2020年ですから、ウィーン在住者3人でデュオが同時並行していたんですね。
さて曲目は、エルガー/愛の挨拶、クライスラー/愛の喜び。この二つは挨拶代わりで、前半のメインはベートーベンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ第6番。その後向井航/その悲しみを、海に沈めて。
後半はサンサーンスの白鳥でウォーミングアップし、メインはリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリンとピアノのためのソナタ。
いわゆるヴァイオリンソナタの正式題名がベートーベンのは「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」になっているのは、ベートーベン自身がピアニストでもあったからでしょうか。リヒャルト・シュトラウスの曲は「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」です。
向井航氏は、あの向井航氏(小生がイメージするのは、重量級のチェリスト)と思ったら別人でした。チェリストの向井氏は1980年生まれ、作曲家の向井氏は1993年生まれ。どちらも芸大卒です。
松岡さんのヴァイオリンは、きれいですねえ。きれいだけではなく、力強さもあります。ベートーベンのソナタは「ピアノとヴァイオリンのための」というだけあって、ピアノの聞かせどころがたっぷりありますね。向井さんの曲は、すみません、生理的に受け付けません。後半のリヒャルト・シュトラウスは大曲ですごい演奏でしたが、もう小生にはこれだけの曲を受け止めるだけの体力がありません。結局小生にとって一番良かったのは、ベートーベンということになります。
曲の合間に二人のトークがありましたが、しゃべるのはほとんど木口さんで、松岡さんは一言二言でした。木口さんは岡山出身ですが京都市立芸大卒のせいか、かなり関西文化に染まっています。そしてこれが森野さんとのデュオだったら、ほとんど夫婦漫才になります(笑)。
良いものを聞かせてもらいました。
« やってしまった | トップページ | 5回目の第九合唱練習記(10) »
「音楽」カテゴリの記事
- 5回目の第九合唱練習記(14)(2024.12.10)
- 第九演奏会、無事終了しました(2024.12.08)
- 5回目の第九合唱練習記(13)(2024.12.07)
- 5回目の第九合唱練習記(12)(2024.12.07)
- 5回目の第九合唱練習記(番外編、その3)(2024.12.01)
コメント