5回目の第九合唱練習記(番外編)
2024年10月26日(土)
思い立って、去年の楽譜をじっくり眺めてみた。小生は毎年楽譜を新調しているので、その年々の先生の指示がすぐわかる。そして書き込みは、合唱指導の先生方は鉛筆(実際はシャープ)で、指揮の先生のはボールペンで(特に最後の方は赤字で)記入してある。去年は飯森範親先生でベーレンライター版、発音指示が細かい。Welt!はWe-eltと最後にeltを言い直すとか、mil-li-o-nenははっきり「mil」「li」と歌うとか、今見ても参考になることが多い。そして去年はベーレンライターということもあり、かなりスタッカート強調だった。
一方今年はカワイの楽譜で、プライトコフである。前回の秋山先生の指導では、スタッカートをあまり強調しなかった。音のつながり重視である。一方注意されたのが、最後の方のDeine Zauberから始まる部分のPoco adagioのところ(810小節)で、デクレッシェンド→クレッシェンド→デクレッシェンドと変化するところを意識するようにとのことだった。去年のベーレンライターを見たら、ここはデクレッシェンドではなく、アクセントだった。
このアクセントとデクレッシェンド、楽譜をパソコンに取り込むときにPDFを自動変換してくれるソフトがあるが、それで誤変換を起こしやすいところだ。ベーレンライターはプライトコフのデクレッシェンドを手書き楽譜の読み間違いと見てアクセントにしたのだと思うが、秋山先生はその考えに賛同できなかったようだ。
岡山フィルの第九はこのところベーレンライター版が多く、2019年も合唱はカワイを使ったが実際はベーレンライターで、違うところは指揮者が指示した。合唱部分は違うと言っても、指揮者の裁量範囲内だ。オケの皆さんにとっては、6年ぶりのプライトコフである。と書いたところで、小生は2022年の第九に乗っていなかったことを思い出した。この時はどっちだったのだろう。小生は会場で聞いたのだが、どっちだったかは記憶にない。なお岡山フィルは12月8日の岡山シンフォニーホールに続いて、12月22日には備前市で第九の演奏を行うが、この楽譜はどっちなのだろう。備前の指揮者は、キンボー・イシイ氏である。
なお今日はホリヤンの練習があるが、小生は都合でお休みである。
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