田中彩子デビュー10周年記念リサイタル
2024年10月28日
昨日、大阪の住友生命いずみホールまで行き、田中彩子さんの日本デビュー10周年記念リサイタルを聞いてきました。まず新大阪までは「さくら」で。6号車だったので普通車は半分ですが、岡山で大勢の人が降り、乗り込んだときにはガラガラでした。そして席に着いたら次々に乗り込んできて、岡山を出るときはほぼ満席、岡山で乗客がほとんど入れ替わったんですね。広島でもかなり入れ替わりますが、岡山でもこれだけ入れ替わるとは、思っていませんでした。
「さくら」を取ったせいで、大阪に着いてから45分ほど時間があります。どこかのカフェでも入れれば良いのですが、日曜日の大阪、そう空いているとは思えません。新大阪の在来線ホーム、それも大阪方面の快速とは関係ない1番ホームに降りたら隣のホームに区切られた待合室があるのを見つけ、そこに入りました。そこで30分ほど本を読んで過ごし、各停で大阪へ。大阪から大阪環状線に乗り、大阪城公園へ。環状線のこちら方面へは、初めてですね。大阪城公園駅では目の前に公園が広がっており、どっちに行って良いのか方角に迷いましたがそこはスマホで確認し、無事住友生命いずみホールに着きました。
住友生命いずみホールは収容700ちょっとくらいの小ぶりのホールですが、パイプオルガンも備えたきれいなホールです。小ぶりの割に舞台が広く、2管編成12型のオーケストラくらいなら乗りそうです。
時間になり、田中さんは真っ赤なドレスで登場。最初の曲はモーツァルト「ラウダーテ・ドミヌム」。きれいな、透明感のある声です。宗教曲にふさわしい声のようですね。伴奏は、ピアノが名手佐藤卓史さん、家では「のび太君」と呼んでいます。チェロはN響の市寛也さん。ところがマイクを持って話し始めると、歌の声とは似ても似つかぬアニメ声、アラレちゃんのようです。作っているのではなくこれが地声のようで、「最初に聞いた人は、皆びっくりする」とおっしゃっていました。それに日本語が、かなり変です。頭の中は完全にドイツ語ですね。なのにしゃべることは、関西人のノリです。
実はこの3人、同学年だそうです。田中さんはネズミ、他の2人はイノシシと言っていましたから、年齢を計算すると、ふむふむ(義により、以下略)。
曲目は、モーツァルト:ラウダーテ・ドミタム
モーツァルト:コンサートアリア「私の感謝をお受けください、慈愛の人よ」
バッハ:いと高きものよ、汝の悲しみを
ここでいったん田中さんは「夜の女王」の準備のために退場。残った2人が「いなくなっちゃいましたね」「じゃ2人でやりますか」とやってくれたのがカザルスの「鳥の歌」でした。
続いて
モーツァルト:夜の女王のアリア
バッハ:ああ、なんて美味しいの、コーヒーは
ガブリエル・ブロイ:白(献呈:田中彩子、本リサイタルのための書き下ろし)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラフマニノフ:ここは素晴らしい場所
後半は衣装を月をイメージしたという白に変えて、
ヨハン・シュトラウス2世:美しき青きドナウ(ジャズバージョン)
マリオ・パンチェリーニ:夢見る思い
モリコーネ:「ニュー・シネマ・パラダイス」より愛のテーマ
パガニーニ/クライスラー:ラ・カンパネラ
ヘンデル:私を泣かせてください
シューベルト:アヴェ・マリア
ヘンリー・マンシーに:ムーンリバー
ドビュッシー:月の光
アンコールは「サウンド・オブ・ミュージック」と「春の声」看板だった春の声を、ここでやってくれました。
楽しいリサイタルでした。しゃべりのあの声は、肩の力を抜く効果がありますね。
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