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2024/04/30

科捜研・久龍小春の鑑定ファイル

2024年4月30日

久しぶりに本の話です。このところ書店に行く度に「科捜研・久龍小春の鑑定ファイル」(宝島社文庫)という本が気になっていて、とうとう図書館に入るのを待たずに買ってしまいました。いやあ、面白かったです。読み始めたら一気に読んでしまい、それからもう一回じっくり読み直しました。こういう読み方をする本は、久しぶりですね。

登場人物のキャラは、「天久鷹央」シリーズとかなりかぶっています。小柄で童顔で華奢で、目の大きい女性が主役、しかし彼女が語り手になることはないとか、脇には空手の強い男性が付いているとか、続編かと思うくらい似ています。ただし久龍小春は天才ではないですね。そこが一番の大きな違いでしょう。

この本の終わり方はまだまだ含みを持たせたような終わり方で、本のタイトルにサブタイトルが付けられているように、おそらくシリーズ化が考えられていると思います。時々肩透かしを食う作品がありますが、この作品は、続編を期待しています。

しかし最近の文庫本はだんだん紙質が落ちているような気がしますが、気のせいかな。

2024/04/29

倉敷混声合唱団第12回定期演奏会

2024年4月29日


24040001a 昨日倉敷まで行って、倉敷混声合唱団の定期演奏会を聞いてきました。場所は倉敷芸文館です。コロナで中断していたため、定期演奏会は実に5年ぶりとのことです。

 

少し早く着いたので、隣の藤棚の下で一休み。もう藤は終わっていますが、まだ少し花が残っていました。
芸文館も、エスカレーターなどありません。3階まで上がると脳貧血が起こるので、R2の扉へ。そうしたら2階ではなく、1階後方でした。後ろの方に席を取ります。なお、全席自由席です。

 

開始時刻が来て合唱団が入場。思っていたより、はるかに少ないです。S-5人、A-6人、T-5人、B-3人。全部で19人。どこの合唱団も今人数が減っていますが、いずこも同じですね。小生が昔いた大学のい男声合唱団は、小生の頃は100人くらいがオンステしていました。今は30人くらいです。なお指揮は岩城拓也氏、ピアノは畠山勝子氏です。

 

曲目は、第1ステージはいわゆる名曲集。シューベルト:AN DIE MUSIK(楽に寄す)、バッハ:DIE MIT TRAENEN、チャイコフスキー:AVE MARIA、プッチーニ:CHRISTO SMARRITO、ショパン:PRO PECCATIS SUAE GENTIS、シューベルト:LITANEI。
このうちチャイコフスキーのアヴェマリアは、弦楽四重奏1番、というより「アンダンテ・カンタービレ」に歌詞を付けたものです。へー、面白い!と思って聞いていました。

 

第2ステージは、外山雄三作曲叙情曲集。N響の正指揮者だった外山氏ですが、作曲家としても名曲を残されています。ぎょっとしたのは3曲目のナジム・ヒクメット作詞(中本信幸、服部伸六訳)の「雲に人間を殺させるな」。この雲というのは、どう聞いてもキノコ雲ですね。ヒクメット氏はトルコの方だそうです。調べてみたら広島の原爆がテーマのようで、他にも広島の原爆に関する詞をいくつか作られているようです。

 

休憩後の第3ステージは、ビゼー作曲TE DEUM。カルメンなどで有名な、あのビゼーです。20歳の時のローマ留学中に作曲した曲だそうで、100年間忘れ去られていたのが発見され、1971年に楽譜が出版されたそうです。この曲には、ソプラノ:田坂蘭子氏、テノール:藤田卓也氏のソロがつきます。これは美しい曲ですねえ。合唱団も、ハーモニーが素晴らしいです。良いものを聞かせてもらいました。

 

プログラムの最後に「団員募集」の案内があります。これは合唱団だとどこでもそうで、大抵はいつ、どこどこで練習しているので、まずは覗きに来てください、というのが大多数です。ところが倉敷混声は、「入団オーディション有り、課題曲シューベルトの「楽に寄す」」と明記してあります。これはハードルが高いわ。まあ初心者にかまっている余裕はないんでしょうね。

2024/04/27

誘導電動機のベクトル制御

2024年4月27日

先日図書館から、ベクトル制御の解説書を借りてきました。小生はベクトル制御の原理はわかっていますが、もう少し具体的なことが知りたかったのです。

実は小生、誘導電動機のベクトル制御のほんの初期の初期に、ちょっとだけ関係しています。1978年頃、営業マンとして特に省エネ機器に力を入れていた時代、ある会社にサイリスタインバータ+誘導電動機というシステムを納入しました。電動機出力で、確か75KWではなかったかと思います。その頃のインバータですから、電流型のサイリスタインバータです。インバータのシステムは、ロッカーみたいな大型の制御盤に納められていました。ところがその用途が負荷変動が激しく、普通の電流型では追従できず、サイリスタの焼損事故が相次ぎました。

普通はそれで出入り禁止になって終わるところですが、代理店さんが頑張ってくれて、なんと2号機を受注しました。ただし条件はベクトイル制御です。その頃やっとベクトル制御が話題になり、中大型機では製紙関係に1979年、鉄鋼関係には1980年に納入されたのが最初です(電気学会論文誌による)。その中で、大型プラントではなく、単なる1インバータ1モータのシステムとすると、日本最初ではないでしょうか。確か1980年に納入して順調に運転され、その後1号機もベクトル制御付に改造されました。

その時代、マイクロプロセッサによる制御器はあるにはありましたが、鉄鋼などの大型プラント用で、こういう小さなシステムには使えません。制御回路は、すべてアナログの演算回路です。演算速度は速いのですが、サイリスタ素子の動作が遅く、矩形波制御だったと思います。

さて小生の過去はさておき、ベクトル制御の解説ですが、まず大学の先生が書いた本を借りてきましたが、数式だらけで具体的なことはさっぱりわかりません。次に東芝の人が書いた本、これは家電の制御の解説書で永久磁石式同期電動機駆動用ですが、良くわかりました。なお説明例のインバータは、現在のIGBTを使ったPWM制御です。家電品にまでベクトル制御が使われる時代になっているんですね。

小生の頃のインバータは電流型で、しかもGTOができる前のサイリスタです。実際の制御ではインバータ部分だけではなく、コンバータ部分も制御しなければいけないんでしょうが、そこは完全なノウハウでしょう。小生は1981年に会社を辞めたので後を見ていませんが、動作の遅いサイリスタを必死で使いこなして造ったベクトル制御、素子の(特にトランジスタの)進化速度が速く、後に続く適用例がなく、袋小路の技術になったのかもしれません。

2024/04/23

飛行機のチェックイン

2024年4月23日

舌の線維腫の時少しばかりガンの可能性も考えたこともあって、やり残していることはできるときにやっておこう、と動き出しました。日頃からそういう行動なのですが、大きな事だと延び延びになっていることもあります。今回は、北海道の行き残したところです。

以前稚内に行ったとき、旧名寄本線の跡地にキマロキ編成が保存してあるのに気がつきました。この「以前」、ひょっとしたら25年も前です。ここはなんとも行程が組みにくい場所なので名寄だけに絞り、帰りにちょっと小樽(手宮の鉄道博物館です)に寄ることにしました。

この行程だと普通は大阪からの往復飛行機です。マイルがたまっていないかと確認したら、先日の地震の義援金で寄付して底をついており、自費ですね。まあ障害者割引が使えると思ったら、飛行機は20%しか安くなりません。いろいろ検討し、帰りは北海道新幹線の初乗りもかねて、小樽から岡山まで、地上を走ってくることにしました。さすがに一気に走ってくるのは大変なので、新函館北斗で一泊です。

その飛行機、いつもはJALなのですがどうにも時間が悪いので、久しぶりにANAにしました。いつ以来だろう。少なくとも10年(ひょっとしたら20年)は乗っていないです。まだマイレージカードは有効でした。その航空券、今はネット予約が主流ですが、盛んに「チェックイン方法が変わった」事をアピールしています。そしてオンラインチェックインを推奨しています。

昔(大昔)のチェックインは本当のチェックインで、窓口で予約券を搭乗券に変えてもらい、その搭乗券に座席番号のシールをぺたっと貼ってもらっていました。まさに1対1の対応で、オーバーブッキングならあり得ますが、ダブルブッキングは起こりようもありません。改札口では、搭乗券の半券を切っていました。それが予約券が搭乗券を兼ねるようになり、いつの間にやら搭乗券がなくなりました。搭乗券がなくなってすぐの頃は、本当に乗れるのかどうか、心配でしたね。予約の支払いに使ったクレジットカードを改札口でタッチすると、紙の座席表が出てきて、安心しました。ちなみに、新幹線のEX-ICカードも同じようなシステムで、改札機にタッチすると座席表が出てきます。

今度の変更は、一旦は廃止した搭乗券を復活させるというものです。ただし紙ではなく、画面です。ANAアプリから搭乗券を呼び出し、オンラインチェックインをしたら2次元バーコード(QRコード)の搭乗券を画面に表示し、それを改札口で読み込ませろ、というのです。紙の座席表は、廃止です。スマホのない人は、予約表を持って窓口に行けば、対応してくれるようです。

さて小生の場合、まだANAアプリを入れていませんが、どうしようかと考え中です。障害者割引の初回が、係員のチェック(障害者手帳の確認)無しで乗れるとは思いません。まさか乗ったあと、客室乗務員が手帳の確認をしに来ることは、ないでしょう。一時期はJR東海が必ず手帳の確認をしていましたが。まあ、改札口で引っかかることは含んでおき、アプリを入れてみるか。

2024/04/21

朝ドラと大河ドラマ

2024年4月21日

NHKの大河ドラマはずっと見ていますが、今回の朝ドラ「虎に翼」も見ています。なおカミさんは朝ドラは最初の2週間見て、見続けるかどうかを決めるのですが、今回は最初から見ていません。裁判官になる女性は、最初から敬遠しているようです。

小生はというと、特に女性の生き方がどうのこうのは興味はないのですが、主人公が大正3年生まれなので見始めています。小生の母親も大正3年生まれで(寅年です!)、この時代がどうだったのかに興味があったのです。まあテレビの時代考証はNHKでも20年くらいは平気でずれますが、そこは自分で知っているわけではないので、気がつかないでしょう。大正3年生まれの女性が女学校を出た頃は、もう昭和なんですね。昭和の初めまでいわゆる「大正デモクラシー」の時代が続いていたと思うので、これがどう戦争の時代になだれ込んで行くのか、興味があります。

なお小生の母親は高等女学校を出た後お琴の先生になり、さらには東京にも勉強に出ていますから、同時代の東京ですね。母親は「戦争がなかったら、結婚はしなかった」と言っていましたから、戦争はいろんな人の運命を強制的に変えたようです。小生も変えられた一人で、母親の言うとおりだったら、戦争がなかったらそもそも小生は存在していませんでした。

大河ドラマの方は、時代背景がつかみにくかったのですが、藤原道長が生きた時代はちょうど西暦1000年頃、平安時代が始まってほぼ200年、菅原道真が生きた時代から100年後です。武士が台頭してくるのは道長の時代の100年後くらいですから、まさに平安時代のど真ん中ですね。やっとつかめました。

時代背景通りにリアルにしたために画面が汚く評判が悪かった「平清盛」の反省からか、画面はきれいです。官位によって制服の色が違うのも、よくわかります。貴族が弓を引く場面が多く出てきますが、この弓の引き方はなんとかならんものかと思います。「貴族だから、これで良いんだ」と言われればそれまでですが、道長が盗賊を射たりするのですから、左肘や左肩など、もうちょっとなんとかならんものかと思います。古い大河ドラマですが、「葵、徳川三代」での弓を引くシーンは、見事でした。

2024/04/19

四国水族館

2024年4月19日

 

昨日、カミさんと一緒に四国水族館に行ってきました。ずいぶん前から行こう行こうと思っていたのですが、コロナ禍に引っかかり、延び延びになっていました。

 

四国水族館の最寄り駅は、宇多津です。以前は岡山から琴平や観音寺に直通する各停24041801aがあり便利だったのですが、今は宇多津に直行するのは特急だけになりました。急ぐ旅でもないし、経費節約のために、各停です。やってきたのは227系、新車です。227系は3両編成が投入されてから、目にする機会が一気に増えました。金属バネの115系から空気バネに変わって乗り心地は良いのですが、どういうわけか蛇行動が多いです。高速運転、と言ってもせいぜい100km/hですが、になる茶屋町以南の本四備讃線区間になると、トンネル内で顕著に出ます。新車だからタイヤがすり減っているとは思えず、マリンライナーの223系では感じないところを見ると、ヨーダンパ有無の差でしょうか。山陽線も結構飛ばしますから、船坂トンネルでは蛇行動が出ているかもしれません。


児島でマリンライナーに乗り換え、坂出でJR四国の各停へ。今回見かけた各停は、すべて7200系の2連でした。なおJR四国は2両編成のワンマン運転を行っておらず(2両編成でワンマン運転の場合は、2両目は締め切りになる)、混雑しそうな区間の2両編成の場合は、車掌か客室乗務員が乗っています。ただし客室乗務員乗車の場合は運転に関する業務を行わないので、ドアの開閉は運転士が行います。そのため停車してドアが開くまで(半自動なので、ドア開閉可能になるまで)15秒くらいかかります。こんなやり方がもっと都市化したところで通じるわけはなく、JR四国は競争力を上げるための改善点は、山ほどありそうです。

 

閑話休題、多度津に到着。四国水族館まではバスもありますが、歩いて行ける距離24041807aです。しかもバスは2時間に1本。まずはゴールドタワーを目指します。小生はこのゴールドタワーには以前(四国水族館ができる前)一度上がったことはあります。本四備讃線が予讃線と接続するデルタ線を撮るためでしたが、あまりにもスケールが大きすぎ、列車が小さくなってしまって、写真になりませんでした。今回上がったら、窓に金魚がたくさん泳いでいました。金魚水族館になったみたいです。景色は、黄砂のせいでまるでかすんでいますが、これもまた一興でしょう。


そして水族館へ。割と小ぶりですね。水族館にはその間ごとにスターがいますが、本来はシュモクザメなのですが、現在のスターはなんと言ってもカワウソ(コツメカワウソ)です。2頭いたのが1頭がお嫁入りし、残ったのが1頭ですが、これがかわいい!手先が器用なようで、餌を両手で持ったり、飼育員のズボンを引っ張って餌をねだったり。展示ガラスを器用に利用して立ち上がったりもします。

 

 

イルカプールは瀬戸内海をバックにしたロケーションが良いのですが、今日は黄24041815a砂で景色は今ひとつです。パフォーマンスはおとなしめでした。


少し早めだったので、イ○ンの中でお茶して休憩。お茶はサイフと一緒に限る(^_^;。イートインコーナーが広いです。そして駅まで歩き、各停からマリンライナーへ乗り継ぎ。暑くなく寒くなく、天気も良くて、良かったです。

2024/04/18

緊急地震速報

2024年4月18日

昨夜23時過ぎ、いきなり携帯が鳴り出し、「地震です」と音声警告を出し始めました。それもスマホとの二重唱です。小生のスマホはデータ通信のみの仕様にしており、通話はできません。それでも端末の機能としてはスピーカーもあるし、受信はできるので、緊急地震速報の時はしゃべり出すんですね。この緊急地震速報、小生の携帯が鳴り出すのは東日本大震災以来かもしれません。端末はその頃と変わっていますから、今の端末ではおそらく初めてですね。

それから二呼吸くらいおいて、実際に揺れ始めました。緊急地震速報でも「豊後水道」と言っていましたから少し距離があり、そう大きな揺れは来ないだろうと思っていたところ、震度3でした。

東日本大震災の時は、その後の余震で、しばらくは鳴りっぱなしでしたね。新幹線の中で聞いたのが一番劇的で、新横浜を出てすぐに乗客の携帯が一斉に鳴り出したかと思ったら室内灯が消えて非常停止、電車が止まったところで揺れ出しました。外国人観光客が、びっくりしていました。

2024/04/16

月1回、心臓の検診

2024年4月16日

月1回の心臓の定期検診に行ってきました。近所の内科です。今回は、報告事項が多数です。まずO大病院での肝臓の検診時の採血結果の報告。これは、エコー結果も含め、特に異常はありません。それから、一ヶ月間の血圧測定データと共に、異常を感じたときの心電図データを提出。どちらも期外収縮ですが、血圧測定時に脈がばかに遅く感じたときのは、房室ブロックですね。普段は2段脈なのですが、最近房室ブロックで間延びするのが増えました。

血圧も測りましたが、このところ暖かくなったせいか、低いです。先生が測っても100ギリギリか2桁。家で測るときも、最近は2桁が多いです。特に気分が悪いわけではないので放っていますが、階段を上がるときは要注意ですね。最低血圧は、自宅で測ると70台なのですが、先生が測ると50台です。このあたりは、安い血圧計ですから、機械の限界でしょう。

最後に、先日の舌の線維腫の切除手術の報告です。報告事項が、盛りだくさんでした。

来月はここのクリニックで診察を受けてすぐに、1年に1回のS病院の検診です。そこで紹介状というか、一年間の報告書をもらい、S病院に行くことになります。

診察時に新型やくもが話題になりましたが、小生は東京に行った後、舌の腫瘍騒ぎで、やくもに乗るどころか、ほとんど写真も撮れていません。「葬式鉄」はあちこちでかなり悪さをしているようですので、とばっちりを食わないよう、しばらくおとなしくしていた方が良いのかもしれません。

2024/04/14

広響福山定期

2024年4月14日


0001a_20240414232901 広島交響楽団の福山定期に行ってきました。これは「オーケストラ福山定期」企画の第1弾で、これから京都市響と交互に、福山で定期演奏会と同じ曲を演奏することになります。その第1弾の今日は、指揮は広響音楽監督のクリスティアン・アルミンク、曲目はベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」、それにリヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」。なおピアノは、アルミンク氏と同じウィーン生まれのティル・フェルナーです。

 

会場は、リーデンローズ大ホール。小生にしては珍しくS席を取りましたが、2階の中央、前から2番目です。リーデンローズは、最前列でも柵が邪魔にならず、見やすいですね。舞台はクラシックの演奏会なので、ステージが手前に出っ張っています。この客席から舞台への転換のギミックと、反響板が出てくる仕掛けを見たので、感慨深いです。

 

お客さんの入りは、上から見たら1階は埋まっているようですが、2階はかなり空席が目だちます。3階までありますから、3階はどうなっているやら。ここも岡山シンフォニーホールと同じで、地元の客だけでは2000席は埋めることができず、どうやって他所のお客さんを取り込むかですが、いかんせん場所が悪いです。昼間の公演ですから循環バスの「まわローズ」が動いており、帰りもなんとかなりますが、これが夜の公演だったら帰りはタクシー頼りになります。実際には電話しても30分待ちはざらです。

 

さて、オーケストラ入場。舞台には後半のアルプス交響曲に合わせていろんなものが置いてありますが、ベートーベンですからそれらには関係なく、弦も10-8-6-4-3と小ぶりな編成です。ピアニストと指揮者が入場し、演奏開始。きれいなピアノですね。パワフルではなく、粒の揃ったきれいなピアノです。会わせるオケも演奏が美しく、聞いていて幸せになります。こういう時は、隣の席が空いていることも、良い気持ちに拍車をかけます。堪能しました。アンコールは、リスト:巡礼の年第一年スイスより「ヴァレンシュタットの湖で」でした。

 

休憩中にピアノを片付け、椅子を並び替えてアルプス交響曲の準備です。お、16型だ。広響も16型をやるんですね。4巻編成にティンパニが2組ですから、これくらいの弦は必要でしょう。そのティンパニ、第1ティンパニのヘッドは茶色、第2ティンパニは白。第1はプラスティックフィルムですが、第2は本革なのかどうか。プラスティックでも白い仕上げがあるみたいです。

 

肝心の演奏ですが、「すごかった」の一言。なまじ2階正面の席などを取ったため、ものすごい音量をまともに浴び、耳が完全に飽和してしまったんです。振り切れてしまった状態ですね。「すごかった」しか印象に残りません。

 

会場で気になったのは、拍手のタイミングが早いですね。アナウンスでしきりに「拍手は指揮者が手を降ろしてから」と繰り返し言っていたのは、広響ファンに早い常連さんがいるのかもしれません。それを知っていたのかアンコール曲のヨーゼフ・シュトラウスの「とんぼ」、この曲は最後がチャン、チャーンと終わるんですが、アルミンクさんこの最後を大きくジャン。つられて拍手が起きました。そこでにっこり客席を振り返り、最後のジャーン。大拍手でした。

 

帰りは福山駅まで無料バスを運行するとのアナウンスがありましたが、バス乗り場に行ったら「もう出ました。この1本だけで次はありません。」とのこと。まわローズで帰りましたが、岡山福山間の1時間はともかく、この立地だけはなんとかならんものかと思います。

2024/04/12

線維腫でした

2024年4月12日

O大病院口腔顎顔面外科に行ってきました。抜糸と、切除の結果聞きです。結果は、線維腫だそうです。これは、良性です。細胞の変異もなく、ガンの恐れはありません。最もガンに関しては、「今はない」というだけですが。

線維腫は良性で舌にもできるみたいですが、普通の線維腫はいぼみたいにぷっくり盛り上がっていますね。小生のように、舌の中にでき中で糸巻きの芯みたいになるのは、ちょっと見ただけでは出てきませんでした。まあ、何でも教科書通りに行かないのが小生ですから(笑)。

抜糸は簡単でした。消毒もせずにはさみとピンセットでちょいちょい。触るのが滅菌済みのピンセットだけですから、消毒する必要もなんでしょう。

ともかく、これで一安心です。さて、旅行の計画でも立てよう。

2024/04/11

ティンパニストかく語りき

2024年4月11日

昨日いつものように県立図書館に行ったとき、最近はあまり立ち寄っていない音楽の図書が置いてあるところに立ち寄りました。そしてふっと目に留まったのが、「ティンパニストかく語りき」(学研)という本です。筆者は近藤高顯氏、どこかで聞いた名前だと思ったら、元新日本フィルの首席で、現在は岡フィルの特別首席ティンパニ奏者でした。早速借りて、一気に読んでしまいました。

ティンパニに関しては、知らないことが多いですね。知っているのは、置き方のドイツ型とアメリカ型の違いくらいです。驚いたのは、芸大がアメリカンスタイル(奏法も)だったことです。在京オーケストラはドイツ型の方が多く、てっきり芸大はドイツ型だと思っていました。N響の二人もドイツ型ですが、調べてみたら植松さんは国立、久保さんは東京音大でした。二人ともドイツに留学されていますね。近藤さんもドイツに留学です。

ティンパニのバチ作りも皮張りも、自分でやるとは知りませんでした。皮張りは、当然マイ・ティンパニの場合ですが。

ティンパニは音程を変えられますが、ちょうどベートーベンの時代に、現在のペダル式ではありませんが、変えるシステムが出てきたようです。ベートーベンの第九に「第3楽章と第4楽章の間の音変え」という話が出てきます。調べてみたら第九のティンパニは、第1楽章がA-D、第2楽章がF-F(なんと1オクターブ!)、第3楽章がB-F、そして第4楽章がA-Dです。写真を見ると4台のティンパニを使っているようで、下からF,A(B),D,Fですね。第3楽章が終わったら下から2番目のをBからAに変えなければいけません。第3楽章は最後までティンパニはBをたたいていて、第4楽章が始まったらすぐAのロールですから、これはしっかり時間を取ってもらわないと、音程調整ができないですね。

近藤さんが岡フィルに来られてからはコロナで第九がなく、久しぶりの昨年は近藤さんが降り番でした。そのため小生は、近藤さんとステージでご一緒したことがありません。さて今年は、小生が出るかどうかも含め、どうなるでしょう。

2024/04/07

桜、満開

2024年4月7日


24040703a 岡山の桜も、満開になりました。この土日は天気も良く、絶好のお花見日和でした。小生はおとなしく、近くの公園です。

 

このD51 917は、北海道→盛岡→浜田と来て、最後は新見機関区で廃車になったものです。現役時代は集煙装置が付いていたようで、集煙装置付での保存でも良かったのではないかと思います。900番台の割にはドームなども標準型で、1958年にボイラーが更新されたことと関連しているかもしれません。

2024/04/05

切除手術終了

2024年4月5日

舌にできたできものの、切除手術を受けてきました。手術言っても歯科ですから、親知らずを抜くときと同じ感じですね。椅子は歯科治療の椅子。まず舌に麻酔の注射を打ち(これが痛い!)、腫瘍か何かわからない部分を円筒形に切り出しました。違うところは、顔に患部だけに穴が空いた手術の時の布をかけることと、時々「はい、べーと出していて」と声をかけられることです。集中力が切れると、舌は引っ込みそうになります。

切った跡は縫って、少し押さえて止血しましたが、そんなに出血しません。舌を噛んで出血したときも血はすぐに止まりましたから、今回もしばらくにじむ程度でしょう。切り抜いた患部は、Φ5くらいの円筒形ですが、検査に回り、良性か悪性かは来週の抜糸の時にわかります。

領収証を見たら、手術料ではなく、病理診断料に計上されていました。あのくらい切り取るのは、検査のために患部を少し切り取るのと同じなんですね。

術後(処置後?)の感染防止のために同じサワシリンの250mgが8カプセル出ましたが、今度はそれを1日4回2日間に分けて飲みます。下痢しそうなので、整腸剤(ミヤBM)も一緒に出してもらいました。

まあ、この一週間は糸が付いていますから、しばらくおとなしくしています。

2024/04/04

サワシリン250mgの適用外処方

2024年4月4日

舌のできものの切除手術は明日ですが、手術(と言うより来院)1時間前に、抗生剤を飲むよう指定されています。これは普通のことですが、その量が半端ではないです。サワシリン250mgをなんと8カプセル。2000mgですね。気になったので、ちょっと調べてみました。

サワシリンはペニシリン系、と言うより、そのものズバリのペニシリンです。通常の使用量は250mgを1日3回とか。カプセルの形態から見ても、こんなものでしょうね。そこでもっと調べていたら、ケーススタディがありました。人工弁を入れている患者に対し、歯科で抜歯の1時間前にサワシリン250mgを8カプセルを飲むよう指示があった。この指示は明らかに適用外処方であるが、妥当であるか、というものです。

回答は、薬局から処方箋を発行した歯科医師に確認した結果、心内膜炎予防のために処方されたもので、処方の変更はなかった、というものでした。まあ、よく似たどころか、ぴったりの事例があったものです。人工弁を入れている方は珍しくないし、抜歯も珍しくありません。どうやら、サワシリン250mg×8カプセルというのは、こういう場合は歯科の標準処方みたいですね。小生の行く口腔外科は歯科の範疇ですし、口の中で出血があることは同じです。薬をもらった袋には、赤字で大きく「医師の指示通りに内服をお願いします」と書いてありました。薬剤師さん、念のために確認したのかな。

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