琴の音階
2022年8月28日
小生はお琴の師匠の家に生まれ育ったのに、琴の細かいことは何も知りません。それで最近調べだしたのですが、まあ情報は少ないですね。福山は琴の生産では日本一というのに、琴の博物館のようなものは何もありません。生田と山田の琴の違いも知りたいのですが、これもわかりません。
まずは音階から調べ始めましたが、これは比較的楽でした。基本となる平調子は、D-molのヨナ抜き5音階です。音名で言うと一から巾にかけての13本は、DGABDEsGABDEsGAになります。一と五が同じ音ですね。一が基音で、教科書には一を基準に調弦しろと書いてありましたが、家では五を基準に合わせていました。Dの音叉で合わせるとき、一よりも五の方が音が響くのです。後は和音で合わせます。
家で上級者に教えていた久本玄智先生の作品は、明治以降西洋音楽が入ってきてからの作品で、作品自体も洋楽器と合わせることを念頭に置いていますから、音階も五線譜に乗るのは当然です。ただ小生は、特に西洋音楽に合わせたものではなく、普通の平調子で五線譜に乗るのが不思議でした。
いわゆる五線譜に乗る西洋音楽は、平均律が基本です。周波数が倍になる一オクターブの間を12等分(等比数列)して音階を決めています。その、半音=前の音の1.059倍、という関係に、日本の旋律が乗ることが不思議だったんです。
ところが調べていくと、日本にも古い時代に、おそらく雅楽が伝わったときと一緒に、日本十二律という音階が伝わっていたことがわかりました。これは純正律の十二分割とほぼ同じですから、音の高さに多少の差はあっても、平均律の五線譜にそのまま乗ります。少なくとも、「この音はCとCisの間」というようなことはありません。琴の調弦も和音でやっていましたから、純正律ですね。
あそこで気がついたのが、現在のヴァイオリンなどの弦楽器の調弦です。Aを440Hzまたは442Hzなどで基音を合わせ、後はそこから5度ずつ違う音に調弦(コントラバスは4度らしいですが)するのですが、はたして純正律で調弦しているのか平均律なのか、です。ただA線を440Hzに合わせたとき、E線の音は平均律なら659.26Hzで、Aを基準の純正律なら660Hzです。その差は0.74Hz、比は1.001。まあどちらで調弦してもわからないですね。
ただ篠笛などは、その純正律からも音程がずれているようです。津軽笛などもそうですね。しかも、個体差もあるようです。合奏するとどうなるのだろうと思いますが、そこが合わさることより合わさらないことを良しとする、日本文化なのかもしれません。
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