2020年N響第九
2021年1月2日
年末に放送されたN響の第九を、今日見ました。23日の生放送はBS8Kだけだったので、視聴不可だったのです。4Kでもやってくれれば、画質を落として見ることは可能だったのですが、8Kだとどうしようもありません。そして地上波での放送は31日の年が変わるぎりぎりですから、見るのはどうしても年明けになります。
今回のN響の第九は、バリトンのソリストに小生の大学クラブの後輩が出演するので、特に注目していました。日本の音大は出ておらず(ウイーン国立音大卒)、拠点はドイツで日本では名前が知られていないのに、良く選ばれたものです。当人は、「スーパー棚ぼた」と言っていましたが。
指揮はスペインのパブロ・エラス・カサド。オーケストラは12型です。間隔を空けるためですね。いつもの16型に比べると音量は落ちるはずで、会場にいたらわかったかもしれませんが、テレビではわかりません。NHKは録音がうまく、実にバランス良くきれいに音を拾います。服は燕尾服ではなく背広、「特別演奏会」であって定期公演ではないという位置づけなんでしょうね。
合唱団は、大抵のところは1楽章から舞台にいるのですが、やはりコロナ対策か、2楽章が終わったところでソリストと一緒に入場です。合唱は新国立劇場合唱団、男女各20人の少数精鋭です。各パート、10人ずつかな。
バリトンのソリストの谷口伸氏は、いわゆる歌手オーラが全くなく、長身の細身で眼鏡をかけ、お医者さんと言ったらぴったりくるような風貌です。なお彼は文学部卒で、医学部ではありません。何か場違い感がありましたが、声は良いです。今までの第九のバリトン/バスでは聞いたことがないような柔らかい声で、ドイツリートを聴いているようです。
合唱も「がなり」感が全くなく、高音から低音まで、余裕を持って歌います。さすがはプロ、アマチュアではアルトの低音とテノールの高音が難しいですね。合唱が入ってすぐのDeine Zauberから始まるところはオクターブユニゾンで、テノールはオクターブで飛び跳ねるのですが、後で聞いてみるとソプラノに消されて聞こえてきません。それがテノールの上下がはっきり聞こえます。ドッペルフーガのAの出だしも軽いです。全体的に軽く柔らかく、それでいて力強く響くという、プロの芸を見せられたような感じでした。
後輩君、ブラボー!
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