広告バスが減った
2021年1月24日
最近岡山市内を走る路線バスの広告バスが減ってきました。広告バスと言ってもステッカーをべたべた貼ってあるバスではなく、ラッピングバスとも呼ばれる企業の広告をまとったバスです。ラッピングバスと言っても岡山の場合は一品一様なのでラッピングシートは作れず、塗り替えですが。コロナのせいでどの企業も(通販主体の一部企業を除いて)業績が悪く、宣伝広告費は真っ先に削られるようです。
以前一度書きましたが、新規の広告バスはすぐにわかりますが、広告バスの終了は標準色に戻るだけなので、注意していないとわかりません。新車でもないのに妙にきれいな車がいたら、要注意です。去年の暮れからこの妙にきれいな標準色車が増えました。バス事業者も経営が苦しいので、広告費の減収は大変でしょう。
今頃ですが、この広告バスは、バスの中の特定の車種に偏っていることがわかりました。岡山市内を走る路線バス、岡電と両備とを例に取ると、まず大型車と中型車がいます。中型と言っても車両法上は大型車で、大型車より幅がちょっと狭く長さも短いです。そしてステップがノーステップ、ワンステップ、ツーステップとあり、ツーステップ車は2000年以降認められていませんから、いるのは古い車だけです。長さはK尺(全長10.5m級)、M尺(11m級)、P尺(11.5m級)とあり、岡山の街中のバスはK尺とM尺だけです。なお同じ尺でも、最近のノーステップ車は0.2mほど長くなっています。
この4種類いる中で、広告バスに使われているのはM尺のワンステップだけです。バスの年代も、二代目エアロスターと呼ばれる角形4灯ヘッドライトの車です。最も倉敷(両備)には角形2等の三代目エアロスターの広告バスがいますので、そのうち岡山でも出てくるかもしれません。
広告主はバス1台いくらで広告費を払いますが、同じお金を払うのならキャンバスの面積は同じにしたいものです。ノーステップ車は窓の下辺が低いのでその分側板の面積が狭く、K尺は長さが短い分これも面積が狭いです。従って広告バスは画面面積最大のM尺ワンステップ車に集中することになります。岡電バス岡南営業所にいる三代目のワンステップ車は2台だけで、最近の新車は皆K尺ノーステップです。景気が上向いて広告バスが増えても、かつて広告バスだった車の再登板になりそうです。
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