第9合唱練習記・2年目(9)
2018年11月16日(金)
久々の平日練習である。平日は19時からだが、前回は「めぐりん」が来なく、到着がぎりぎりになってしまった。今日は少し早めに出たが、やっぱり30分待っても「めぐりん」は来ないので、岡電バスに乗る。時刻表に書いてあるのに次のバスの時刻になっても来ないのだから、やっぱり勝手に運休しているのだろう。やっぱり「めぐりん」は、補助的手段としてしか使えない。
ちょうど受け付け開始時刻に着いたが、練習場のドアが開いていない。新人同期のSさんがいたので、ソファーで話し込む。すると、I先生が現れた。早速Sさんが質問。I先生曰く、歳を取って聖域が狭くなったということはないが、同じ音を継続して出すのが難しくなった。そのため、そこに一番気を付けているそうだ。ピッチがふらつくようになるのだろう。なお前回の練習でふくらはぎが痛くなったと言ったのは、このSさんである。
前回のホリヤンと、前々回の秋山先生と、どちらもウォーミングアップ無しで始まった。今日はどうなるかと思っていたら、しっかり準備運動から入った。ホリヤンは練習開始時刻きっかりから始めるので、誰か10分前くらいに自主発声の音頭を取ってくれるとありがたい。
平日は、特に男声は集まりが悪い。開始時刻で、テノール10名、バス5名。ただし終了の頃は大勢いたから、仕事が現役の方は19時でも苦しいのだろう。小生もN響の定期会員でサントリーホールに通っている頃は、19時に着くために仕事の片付けを少し早めに始めていた。それでも、1曲目に間に合わなかったことが数回ある。
今日の練習は、言わば「弱点克服講座」。今までの練習で問題とされたところを徹底的だから、パート毎歌うことが多くなる。幸い、テノールは強力なメンバーが多いので、2部に別れるところ以外は楽だ。練習では、全体で見るとわからないのだがセカンドテノールの出席率が極端に悪いので、2部に別れるところを集中的にやられると、小生がほとんど1人で歌う羽目になる。実際、練習では右と後はファーストだし、左はベースなので、セカンドは全く聞こえてこない。まあ、最初の音さえパーンと出せば(実はこれが難しいのだが)、あとはごまかせる。
アルトさんは、Eの音で苦労していた。学生時代アルトだったカミさんに聞いたら、「素人のアルトでは、Eは無理。」とのことだ。今年はソプラノ受験でアルトに回された合格者が多く、メゾ系がアルトに大量に入ったと思っていたのだが、そうでもなかったようだ。I先生、自分が苦労しているせいか、音の保ちを徹底的に指導する。テノールも、Gで攻められたらあっぷあっぷだ。
休憩時間のトイレに行ったら、受付のテーブルにホリヤンの書いた「暗譜の効用」というコラムのコピーがあるのを見つけた。ホリヤンは、アンプ教の信者だった。内容は省略するが、ホリヤンはリハーサルの段階で完全に暗譜していることを要求している。去年はシェレンベルガー氏の音合わせで皆暗譜で歌っていることにシェレンベルガー氏は喜んでいたが、ホリヤンが要求しているのはそのレベルではなく、本番の1ヶ月以上前の10月27日のホリヤンの第1回練習(小生は休んだが)の時には完璧に暗譜していることだ。そしてその暗譜のレベルも、秋山先生の注意事項まで一週間で完璧にたたき込んでおくことを要求しているようだ。まあ一週間あるのだから、毎日練習していれば覚えられるだろうが、注意事項まで覚えるのは大変になってきた。今年は去年より楽譜に向き合う時間が減っているようなので、あと20日、もう少し時間をかけてみるか。ただし、ホリヤンの「楽譜を捨てろ」という言い方は、気に入らない。暗譜していても、楽譜は大事である。ホリヤンは、作曲者ではない。
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第九の難所、本当に難しいです。
つい大きくなってしまったり、息がレガートに流れなくて切れ切れになってしまったり。。
音程がどうにもならない人もいますしね。
私はとにかく均等な細い息を流せるように、と練習していますがいまだに全然できません。
堀ヤン、厳しいですよね。でも案外女性はあの毒舌を楽しんでいる方が多いような気がします。
割と「M」の人が多いのかもしれませんね(^-^;
投稿: ドレミ | 2018/11/17 21:32
ドレミさん、ありがとうございます。
ソプラノの高い声でピアノというのは、難しいと思います。楽器ではホルンが「弱く」と言われたら、怒り出すそうですが(のだめの受け売り)。小生は響きだけ乗っけるのはわりと得意なのですが、切れてしまうと再起動できません(^_^;。
ホリヤンの毒舌、男性陣の方が「この野郎!」と内心思っている人が多いようです。次回どうなるかな?
投稿: 南海 凡吉 | 2018/11/17 23:23
こんにちは!
第九の暗譜は、大変そうですが、南海さんは、どうやって暗譜されるのですか?音符で覚えるのでしょうか?
私は、リベルタンゴを、12月2日の発表会で吹くので、暗譜しています。音符は、まったく、覚えられず、指が覚えてくれています。リベルタンゴは、シャープやフラットが頻回につくので、指で覚える方が良さそうな気がします。人の脳は、なかなかすごいと自己満足しています。
投稿: yokobue | 2018/11/19 12:51
yokobueさんありがとうございます。
歌の場合、ほとんどのところは歌詞とそのメロディーラインで覚えていますね。ただ歌詞がなかったり(ひたすらあーだけとか)、メロディーがメロディックでなかったり(第9のテノールはそんなところだらけ)するところは、階名(それも移動ド)で歌ってそれを覚えて、それにあとで歌詞を乗っけています。具体的にはドッペルフーガのところは、そうやって覚えました。
学生時代は、練習時間が今より多かったので、ひたすら歌っていたら自然に覚えてしまった、という感じでした。
楽器の方は、頭より手で覚えているみたいですね。カミさんも、ピアノは手が覚えていると言っています。
投稿: 南海 凡吉 | 2018/11/19 19:14