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2017/10/20

関西フィル第287回定期演奏会

2017年10月20日

大阪のザ・シンフォニーホール(と書かないと、岡山シンフォニーホールかと思われてしまう(^_^;)に、関西フィルの定期を聞きに出かけました。平日の定期なので、当然夜。19時開演です。行きは「さくら」で。1本前の「のぞみ」を見送って「さくら」に乗る人も多く、相変わらず混んでいます。指定席なので、混んでいても影響はないですが。

今日の演目は、大島ミチルさんの「《Sama》空から、そして空へ」(世界初演)、松田佳音さんのソロでグリーグのピアノ協奏曲、最後はシベリウスの交響曲第5番です。指揮は藤岡幸夫さん。プレトークがありましたが、最近藤岡さんは難解な現代音楽ではなく、わかりやすい劇音楽や映画音楽を作曲している現代の作曲家にクラシックの曲を依頼することをプロジェクトとしてやっているそうですが、今回の大島ミチルさんの曲もその一環ですね。大島ミチルと言えば、平成ゴジラの曲などが知られていますが、当人は見かけはごく平凡な女性です。プレトークのステージに上がってこられましたが、会場のスタッフと間違えそうな感じです。まあこれは、小生が作曲家と言えば山本直純氏とか、宮川泰氏みたいな超個性的な方々を連想しているせいでしょう。大島さんはパリ在住で、この初演のために日本に来られたそうです。

その新曲「Sama」ですが、Samaはアラビア語で空という意味で、イラク出身の少女が書いた、「イラクに住んでいたときは、空は戦闘機が飛び爆弾が落ちてくる怖い場所で見上げることができなかった。イラクから遠く離れて移った街でやっと空を見上げるようになった。」という文章が元になっているそうです。そして第1楽章の「空から」はイラクの空、第2楽章は「夕暮れ」はつかの間の平穏な時間、第3楽章の「空へ」は青空をイメージしているそうです。

今日の関西フィルは14-7の布陣、現代の新曲とあって打楽器が多いです。第1楽章はおどろおどろしい響き、ショスタコービッチとはまた違った、F-15Eストライクイーグルが飛び回る空ですね。第2楽章はきれいな旋律が出てきます。イングリッシュホルンの響きがきれいです。第3楽章は、小生としては管弦のみによる長調のきれいな響きを期待するところなのですが、打楽器の衝撃的な音がつきまとっています。世界中で台風、ハリケーン、テロなどがつづき、イラクでなくても安全ではないというメッセージなのでしょうか。

2曲目のグリーグのピアノ協奏曲でも、オーケストラは14-7のままです。ところが派のの松田佳音さんは、それに負けないダイナミックな迫力ある演奏です。彼女は香川県高松の生まれだそうですが、6歳でモスクワに渡っていますので、カミさんに言わせれば「いわゆる日本人とは考えない方が良い」。まだ21歳なのに、すごいですね。彼女はグリーグは初めて弾くのだそうですが、すごい、良い演奏でした。ただ時間が押していたため、アンコールはなし。佳音さん目当てに、1曲目が終わった頃入って、休憩時間に帰ってしまうという方を見かけましたが、そういう方には残念でした。

ザ・シンフォニーホールはトイレの数が少なく、休憩時間のトイレは大混雑です。そのため、休憩時間は20分取られています。その混雑するトイレから戻ってきたら、舞台の上からピアノと、たくさんあった打楽器群が皆姿を消していました。ザ・シンフォニーホールの舞台裏収納能力、恐るべし。

後半のメインはシベリウスの5番で、藤岡氏は「大好き」と言われていますが、さほど演奏回数が多い曲ではないですね。メロディーはとてもきれいです。今日の関西フィルの演奏はと言うと、1曲目の出だしで管楽器が揃わなかったり、グリーグのフルートソロがかすれたり(湿度の高い天気で、管楽器には条件は悪いです)というのはありましたが全体的には良いです。印象としては、「関西フィルもうまくなったな」という感じです。しかも今日は弦が14-7と増強されているのに弦はきれいに揃っており、迫力ある演奏を聞かせてくれました。

曲が長く終わったのが21時を回っていたので、最後の拍手の途中で脱出。急いで新大阪に向かい(こういう時に限って、東海道線が踏切障害で遅れている)間に合いそうだったので、新しい携帯のボタン配置が同じメーカーのものなのに逆になっているのに戸惑いながら新幹線を1本(20分)前のものに変更し、「広島行き、のぞみ125号が参ります」というアナウンスを聞きながら閉店間際の売店で幕の内とビールとお茶を買い、「のぞみ」に乗り込んで一息つきました。何やらJR西日本に貢献したような一日でしたが、今日のコンサートのスポンサーにJR西日本が入っていたので、いくらか関西フィルに回ったことになります。

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コメント

こんばんは!
楽しい時間を過ごされたようで、良かったです。
ところで、管楽器は湿度の影響を受けるのですか。プロのフルートでもかすれることがあるのですね。本番を控えてナーバスになっていましたが、少しだけ、気が楽になりました^ - ^

yokobueさん、ありがとうございます。

自分ではそこまでやったことがないので半分は伝聞情報なのですが、管楽器のソロのコンサートでは、雨の日には苦労されていましたね。つばがたまって詰まりやすくなるみたいでした。
本番、頑張ってください。小生は明日の夜が練習日ですが、雨がひどくなりそう(;_;)。

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