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2017/07/17

DAAは癌の成長が速い?

2017年7月17日

岡山に引っ越してきたときに、新聞はそれまでの朝日新聞を止めて地元紙の山陽新聞にしました。その山陽新聞、休日版は2ページから4ページを割いて医療特集が載っています。岡山は医療機関がたくさんあるので、記事には困らないようです。

その山陽新聞に今日(7月17日)、興味深い記事が載っていました。題して、「C型肝炎治療の不都合な真実」。書いているのは天和会松田病院院長の松田医師で、インターフェロン(以下IFN)は副作用が強く、SVRは40から50%であったが、ハーボニー(レジパスビル、ソホスブビル)やヴィキラックス(パリタプレビル、オムビタスビル)といった直接作用型抗ウイルス剤(以下DAA)が登場して、薬剤を適切に選択すれば95~100%SVRに持ち込めるようになった。しかしIFNは免疫を増強して癌の増大を抑制する効果があったがDAAにはそれが無く、それどころかC型肝炎ウイルスが肝臓から消えることにより免疫が抑制され、それまで隠れていた癌が急速にに増大する例が見られる、というのです。

よく知られているように肝臓癌は時限爆弾のようなもので、発生してから検査で検出できるまでに10年近く(あるいは、以上)もかかり、一旦発癌スイッチが入ってしまったら、いくらC型肝炎ウイルスを根絶しても、癌は止まりません。DAAも別に癌を助長しているわけではなく、隠れていた癌が出てくるのが早くなるだけのようですが、逆に言うと、油断していると手遅れになりやすい、ということですね。

一番危険なのは、SVRになって「めでたしめでたし」とそれから検査も何もしないことです。小生も完全著効から11年ですが、小生の場合はもうC型肝炎とは関係なく年齢的にどこに癌ができても不思議はないそうで、半年に1回、検査は続けています。新聞には、転居を機会に検査をしなくなった例が紹介されていましたが、確かに新しいところに行って、そこが今までのところと雰囲気がまるで違ったら、行きたくなくなりますからねえ。小生は岡山に引っ越すときに紹介状を3通(肝臓、心臓、眼科)書いてもらい、眼科は早々と次の病院(開業医)を紹介され、心臓は精密検査後開業医と半々の形になり、肝臓だけが紹介状の通りの病院に通っています。この肝臓でかかっているO大病院、採血がめちゃくちゃ混んで、ここで1時間近く待たされるのが難点です。だから予約も何も、あったものではありません。

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C型肝炎治療記」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!
今日の東京は暑くて、1日引きこもり、フルートの練習をしていました。

DAAによる治療はIFNによる治療と比較して、ガンの成長速度が速いという結果があるのですか。
気をつけて定期検査を行うようにしないと、いけませんね。
最近、K田先生に聞いたところ、IFNとDAAでは完治後のガンの発症率は変わらないとのことでしたが、加齢に伴いガンになりやすくなることは確かです。身を引き締めて検査ですね。

yokobueさん、ありがとうございます。

海外の文献でもまだ症例は少ないそうなのですが、松田医師も自分の症例でもあった、と言われていますので、「こういう例もある」という段階なのでしょう。ともかく、ウイルスが消えても、定期的な検査は10年以上続けなければいけない、ということでね。

お久しぶりです。岡山の夏はいかがですか?
元々は、バルセロナの学会で海外例が発表されて、日本のドクター達も注意深く観察している事項です。
今年の肝臓学会総会に参加しましたが、元々、DAA治療を受けた患者は、特に認可早々は、IFNが不可だから ある程度ステージが進んでしまっていた患者が薬を待って待って治療した例が多いので(私もそうですが)、発がんする時期に既にきてしまっていた可能性も高く、必ずしもIFN時代と単純比較は出来ない、今後も注意深く追跡する必要があるのでは?というのが大方の現時点での見方のようでした。
確かに、急にがんが大きく出てくる例も稀にあるようなので(発がんしやすいか否かの遺伝子の研究もされているようです)、仰るように定期検査は必須です。
ただ、今後、それほど進行していないステージでDAAで治癒した患者の割合が増えれば、IFN時代と割合的には変わらないかも知れません。
検査を怠りそうな患者には、必要性を訴える意味で、こういうセンセーショナルな情報は必要かも知れませんが、医師から十分伝わっている患者層には辟易する情報なので、私は、検査には行くけれど(3ヶ月ごとです)、普段は気にしないで過ごしています(^^ゞ 還暦過ぎてのSVR、それもステージ進んでいますから、目立つフラッグは立っていますが(苦笑)

まだエビデンスはないと聞きました。
どういう患者さんがSVR後も発がんするのか?その研究は国府台でやってるようです。

miyaさん、ありがとうございます。

知識のある方には不要な記事でしょうが、載ったのは一般紙だし、記事を書かれた医師も、「ウイルスが消えた=完全に治った」と思い込んで検査にも来なくなる事態を危惧されたんでしょうね。うちのカミさんも「あなたみたいに、医者の言いつけをきちんと守る人はまれだ」と断言しています(当人が守っていないため)。小生は著効まで13年かかったのでそれから10年のフォローもなんてことは無いですが、1回目の治療でSVRになってしまうと、それから10年もフォローを続ける人は少なくなるのかなあ。

ひでほさん、ありがとうございます。

どういう患者がSVR後も発癌するのかという研究、やはりやられているんですか。なるほど。

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