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2015/09/03

心房細動の内視鏡手術

2015年9月3日

先日健康保険料を払いに元いた会社まで行き、ついでに昔の職場に顔を出してきました。退職しても身分は「社友」なので、堂々と入れます。技術担当常務(不整脈持ち)と雑談していて、最近はカテーテルアブレーションではなく、内視鏡手術があり、これの方が時間が短い、という話を聞き込みました。ただしやっているところは少ないそうです。

調べてみたところ、WOLF-OHTSUKA法だということがわかりました。具体的に言うと、外からのアブレーションです。カテーテルアブレーションが血管の中を通って心臓の中から左心房の入り口を焼くのに対し、心臓の真横あたりの脇腹に穴を開け、そこから左心房の入り口を外からアブレーションするものです。ついでに血栓のできやすい左心耳(心臓の盲腸?)も切り取ってしまいます。

ここから先は小生の解釈になりますので真偽の判断はお任せするとして、カテーテルアブレーションは血管の中を通して心房に達するので、血管の中を通る細い器具になります(心臓に達してから膨らませるバルーン法というのもありますが)。そのため、心房の入り口を焼くときも点々の繰り返しになります。小生のように心房が大きいと、すごく時間がかかることになります。また焼いている周りは血液のため自己発熱体は使えず(これも特殊なものはありますが)、通電加熱となります。

一方内視鏡で外からやると、内視鏡手術の場合は空気を入れるなり引っ張るなりで周りに空間を作るので、自己発熱体が使え、また形状もかなり自由にできます。半円を作っておいて血管の周りを囲んで、一気に焼くことも可能になります。実際には、高周波加熱(ラジオ波)が使われているようです。このため、処置時間が短いという結果が出ているようです。

問題点として、報告を見た限りでは、孤立性(弁膜症など他の病変がない)のものに限られているようです。弁膜症持ちにも適用できない訳はないのでしょうが、アブレーションだけで治らない例や、再発例が多いのでやっていないのでしょう。現実に小生の場合も、T病院ではアブレーションをやっても無駄と言われたのですが、実際にHハートセンターでアブレーションをやったら、心房細動は見事に消えました。今期外収縮が時々出ているので、これが再発の予兆かもしれませんが、それでも数年はQOL=絶好調の時期が続きます。適用するかどうかは、先生の判断次第なのでしょうね。

もう一つは、心臓の手術の時は麻酔で挿管した管は右肺の方にだけ入れ、左肺はぺちゃんこにします。そうしないと心臓がむき出しにならないのですが、内視鏡手術の場合も同じです。これは小生のように左肺があちこちで癒着している人には、適用が困難になります。開胸手術の場合は時間をかけて癒着部をはがすことになりますが、内視鏡手術の場合はそれができません。やはり余病の一杯ある人には、難しいでしょうね。

なおやるところが限られていると聞きましたが、実際に調べて出てきたところは、東京都立多摩総合医療センターだけです。ただ適用できる方には、根治率が高いので朗報でしょう。

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