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2015/08/13

事故への備え

2015年8月13日

機械には必ず故障が起き、災害もまた必ず起こります。そのため、それぞれの方が何らかの対策(準備)をされていると思います。おそらく各家庭には懐中電灯は必ずあるでしょうし、救急箱もあるでしょう。大きなスーパーなどには停電に備え、必ず非常用の発電機が備え付けられています。

原発も必ず事故、それも放射性物質の放出を伴う事故があり得ますが、その準備は何もなされていません。日本には、自衛隊にも各消防にも、対放射線部隊はありません。そのため、発電所内部のような高放射線地域でなくても、単に避難指示が出たような場所でも、逃げ遅れたら助けに来てくれる公的機関はありません。

これがアメリカの場合は、原子力発電所がある州には、州軍に対放射線部隊があり、放射能汚染地域での救助活動などを行います。逆にこういう部隊がいないと、原発の稼働許可が出ません。日本の原発規制は世界一厳しいどころか、大穴ですね。

原発は稼働するしないにかかわらず中に大量の放射性物質を抱えていますから、対放射線部隊は必ず必要でしょう。ただ故障/事故率が少ないことを考えると、各都道府県ではなく、陸上自衛隊のどこかに一つだけの中央即応集団があれば良いと思います。そうすれば、福島の事故の時の敵前逃亡の汚名も、やっと返上できると思います。

新幹線も、最近事故に対する備えがおろそかになっているように思えます。以前(1970年代)は新幹線が駅間立ち往生したとき、隣の線路に救援列車を横付けしてドア間に渡り板を渡し、乗客を救出することが実際に行われていました。現在はそういう訓練も行っていないでしょう。また1975年に山陽新幹線が全通したときは、新関門トンネルの救援用として、新下関にディーゼル機関車が置かれました。しかし1998年での新関門トンネル内での饋電停止での立ち往生事故の時は、このディーゼル機関車は出場せず、結局2時間半新関門トンネル内での閉じ込め状態になっています。

8月5日に桜木町で起こった架線切断事故は、ATCの過信による乗務員への指示訓練不足。しかも同様の事故を大宮で起こしているのに、横浜支社には対策が伝わっていなかったというおまけ付きです。8月8日の山陽新幹線での部品脱落事故(該当車は、JR西日本所属)は全くのぽかミスですが、ぽかミスを大事故に至らせずに小事故で止めるバックアップシステムがないことが一番の問題と思います。このままでは近いうちに、新幹線二つ目の乗客死亡事故が起こるでしょう。一つ目の乗客死亡事故(1995年12月、三島駅)を無視して「死亡事故ゼロ」と言っていることが、一番危険なことかもしれません。

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コメント

日本には水には流すという文化がありますが、
技術先進国の誇りを大事にして、
苦い経験を水に流さず再発防止に努めて欲しいです。

yokobueさん、ありがとうございます。

「水に流す」どころか、最近は「無かったことにする」というのがはやりのようで、いろんなことが無かったことにされています。自分の恥でもしっかり残して伝えることが大事なのですが、なかなかうまくいっていないようです。

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