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2014/08/16

カテーテルアブレーション、自分なりのまとめ

2014年8月16日

カテーテルアブレーションはいろいろなところでいろいろな解説がしてありますが、全体を詳しく解説した資料というのは、なかなかありません。それで、一通りのことをまとめてみました。なお医療機関によってやり方が多少(あるいは、かなり)異なり、これは代表的な例です。自分用のまとめメモですので、あまり当てにはしないでください。

○対象は、左心房:心房細動の多くは、肺静脈開口部付近からの異常な電気興奮をきっかけとして発生し、そして維持されることが明らかにされています。従って、肺静脈の入り口である左心房の壁を焼いて、電気的に切断してしまおう、というのがカテーテルアブレーションの基本の考え方です。プリント基板で信号がリークしているところを、半田ごてでさっと切ってしまうのと同じですね。

○加熱は、電流集中による抵抗加熱:上記の半田ごてのように、ヒーターを内蔵したプローブを当てて焼くものだとばっかり思っていましたが、違いました。背中(と言うより肩)に広い電極を当てておき、反対側の細い電極を組織に押しつけ電圧をかけると、人間の身体は導体なので、電流が流れます。電極が細いと、その周りだけに電流が集中し、そこだけが過熱します。これだと電極自体は発熱していないので、移動中に不用意に他の組織に触っても、そこが焼けるということもありません。なお電極間にかかる電圧は直流ではなく、1MHzくらいの高周波交流と聞いています。直流だと、背中の電極の接触具合によって電流がかなり変わり、また接触部にやけどを生じることもあるので、その防止のためでしょう。1MHzだとちょっと太いと、表皮効果のため棒で触っても跡は円筒になるので、電極はかなり細いでしょうね。
なお広範囲を一気に焼くプローブなどは、熱源と冷却源を持っており、自分で加熱し、終わったら急激に冷却する機能があるようです。

○カテーテルを入れるのは、静脈:一般に太ももの付け根からカテーテルを入れますが(肩からのものもあります)、これは静脈です。そこから大静脈を遡り、右心房に至ります。なお漫画「医龍」にあるカテーテルは大動脈のステントのため、動脈に入れています。また。カテーテルアブレーションでも動脈に入れるものもあるようですが、その詳細は確認していません。

○右心房から左心房へは、心房中隔に穴を開けて移動する:ここが一番わからなかったところでした。焼くところは左心房なのに、大静脈から入れると右心房にしか着かないのに、どうやって?と思っていました。心房中隔には卵円孔というほとんど膜だけしかないところがあり、そこに穴を開けてカテーテルを通すものです。ブロッケンブロー法と言うそうです。なおこの穴は、術後は放って置いてもそのままふさがるそうです。

とりあえず、こんなところですか。

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