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2014/03/16

原発の再稼働

2014年3月16日

小生は、原発再稼働容認の立場でした。将来的には再生可能エネルギーに置き換わるにしろ、10年から20年は立ち上がらないだろうから、その間は原発で繋ぐという考え方です。当然再稼働にはそれなりの安全対策の追加が必要で、古い原発は再稼働を認めないとして、当分動くのは半分くらいと考えていました。核のゴミは、再稼働できない原発を当面の仮置き場にして、10年くらいは何とかなるかな、と言う考えでした。

核のゴミの話を始めると長くなるので、今回はしません。とりあえずは「置ける」と仮定しての、それからの話です。
日本には鉄壁の備えをするという考えはあっても、その鉄壁が破られたらどうするか、という考えは、なかなか受け入れられないようです。言霊という考え方があって、ある言葉を口にしたらそれが現実になるので、最悪の事態のことを言いたがらないのかもしれません。しかし現実の安全管理を行う人たちがそれでは、困ります。

昔、東日本大震災が起こるずっと前ですが、渋谷の電力館で原発の安全対策について2重3重の安全対策を説明されても、「それが壊れたらどうするの?」としつこく聞いてくる子供がいて、とうとう係の人が「そんなことはあり得ません!」と怒ってしまったそうです。今ならその子供が正しかったことがよくわかります。じゃあ本当に各原発が「これが壊れたら」と次の手を考えているかどうかに関しては、はなはだ疑問です。

福島第一原発は全電源懐失によってメルトダウンに至りました。そのため、新しい安全基準では非常電源が強化されています。もっとも、福島第一原発1~4号機は、古い基準に当てはめても違反していた構造だったのですが、その話は置いておきます。その強化された非常電源であっても、全電源懐失は起こりえます。本来原子炉には、その場合に備えての電源の要らない非常注水機が置かれているはずですが、これはちゃんと動くのでしょうか?アメリカでは、定期的に動作させる訓練を行っているとニュースで見ましたが、日本では実際に動かしたという話を聞きません。定期点検の時にでも、実際に全電源を切って、非常注水機の動作訓練を行うべきです。実際に行わず、ボタンを押す動作だけやって「想定、全電源懐失」「想定、非常注水機動作」なんてやっているのは、訓練ではありません。

事故が実際に起こった後は、もっと問題です。一応避難区域を指定して避難する計画を自治体が作ることになっているそうですが、実際にその通りできるのでしょうか?避難指示が出た場所は、当然のことながら立ち入りは制限されます。では誰が残された人たちを助けに行くのでしょうか。アメリカでは軍隊(主に、洲兵)が出動しますが、日本にはそういう組織はありません。自衛隊はといえば、安全区域まで撤退することになっているため、福島の時のような住民を見捨てて真っ先に逃げるという「敵前逃亡」が起こります。さらに福島の時には、逃げてきた人の受け入れが病院を含めあちこちで断られています。これもなんとかすべきです。

原発を再稼働するためには、いや再稼働云々の前に、現実に燃料満載の原発があちこちにあるわけですから、
1)実際に非常時の想定を行った実機訓練を行うこと。
2)自衛隊、あるいは大きなの自治体の消防(東京消防庁か?)にきちんとした放射能防護服を備えた放射能下救出部隊を設置すること。
3)周辺自治体に、病院を含めた指定受け入れ施設を設け、ここでは受け入れを拒否できないこと。この周辺自治体とは、福島原発の場合で仙台、山形に、東京まで含みます。
この3つは、早急に行うべきです。そして、ここまでやってやっと最低限の国際レベルです。

小生は未だに容認派のつもりですが、現状の安全対策では再稼働どころではないですね。

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