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2013/10/26

ピリオド奏法とピュアトーン

2013年10月26日

N響定期に行ってきました。指揮は、ロジャー・ノリントン。チケットを取ったとき、カミさんは「ピリオド奏法嫌いのあなたが、何でノリントンにいくの?」と言ってきました。確かに小生はピリオド奏法嫌いですが、それは聞きに行って「つまらない」とか「いまいち」とか思った演奏がピリオド奏法だったので、ピリオド奏法の指揮者を避けるようになったものです。ノリントンの場合は、何も考えずに聞きに行っていまいちどころか良かったので、別扱いなのです。

ノリントン氏はノンヴィブラート奏法の「ピュアトーン」が有名ですが、今日もらったN響機関誌「フィルハーモニー」によると、ヴィブラートをかけないと人によっては音の温かみが消えたり、音の余韻が消えると感じるそうです。確かにそうかもしれません。小生は、演奏者が「もっと良い音が出るんだけど、指揮者がこうやれと言っているから、こんなもんなんだよね。」と言っていうるように聞こえてしまうんです。「単にヴィブラートの無い音だけでは、音楽にならない。」と書いてありますが、まさにそうです。ではノリントンはどこが違うかというと、「フレージング」だそうです。要はヴィブラートを無くして起こる欠点を補ってあまりあるやり方を持っているかどうかでしょう。小生の過去の例も、ピリオド奏法云々では無く、「この指揮者のこの演奏はつまらなかった。この指揮者のは良かった。」ということになると思います。

前置きが長くなりましたが、NHKホールでのC定期です。曲目はベートーヴェンの序曲「レオノーレ」第3番、ピアノ協奏曲第3番、交響曲第5番というオールベートーヴェンプログラムです。NHKホールは、久しぶりです。途中用事を一個抱えていたので余裕を見て、会場に早く着きすぎてしまいました。ところが開場時刻前なのに、開いています。今日は台風の余波で天候が悪かったので、15分前に開場したそうです。雨の中外で待つ必要が無く、助かります。傘はどうするのかと思っていたら、サントリーホールのような傘立ては無く、ビニール袋に入れて客席持ち込みでした。確かに3000人分の傘立てを設置するのも、大変でしょう。客席では、傘を寝かせて置くように注意がありました。入場したときにもらった「フィルハーモニー」の中のN響のメンバー表を見たら、チェロの首席に向山佳絵子さんの名前がありました。最近テレビでのN響の演奏に時々出ていると思ったら、こういうことだったんですね。木越さんの名前が消えていて、定年のようです。ホルンの福川氏は、契約団員から正団員になっていました。

開演30分前にトイレに行き、個室に入りました。まだ空いているので、すんなり入れます。出たところで待っていた人がいてすぐに入りましたが、どう見ても女性、思わずトイレが男性用かどうか確認してしまいました。サントリーホールは改修で車いす用のトイレを増設したためその分他のトイレの面積が減り、トイレの個数が大も小も半分になってしまいました。NHKホールもずいぶん少なくなったと感じましたが、女性用も減っているのでしょう。車いす用のトイレの設置は今のトイレの面積に収めるのでは無く、他のスペースを削るべきです。

ステージ上はコントラバスが練習中。ノリントン氏はいろんなところにこだわりがありますが、楽器の配列も第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンが向かい合わせになる対向配置で、コントラバスは最後列に横一列です。今日は6本、いつもより1プルト減らしてあるようです。ステージ裏で各楽器が音出しをしている音が聞こえますが、オーボエのこの高音の音色は茂木さんかな、と思ったら、やはり茂木さんでした。

演奏が始まり、2強目のピアノ協奏曲になったら、ピアノの配置が変わっています。弾き振りのような、ピアノのふたを外して演奏者が客席に背中を向ける置き方です。弦がその周りをぐるりと囲みます。ノリントン氏はどこに立つのかと思っていたら、ピアノの先端のところに椅子を置き、そこで座って指揮です。だから客席の方を向いて指揮をすることになります。ところがこの配置、ピアノとオーケストラが一体になったような感じで、なかなか良いです。出来ればこれは、客席がステージを囲んでいるサントリーホールで見たかったですね。

交響曲の第5番で感じましたが、ノリントン氏の指揮はダイナミックレンジが広く、音の強弱をかなり細かく動かします。そのためか、弦楽器は時々後の方(コントラバスは、右の2人)を休ませます。他の指揮者もやっているのかもしれませんが、今日はコントラバスが横一列なので、休んでいるときはすぐわかります。木管楽器とホルンは、すべて4人ずつの倍管。ホルンの倍管はよくありますが、木管楽器の倍管、それも古典派の曲では、初めての経験です。ソロのときは、当然一人ずつ。木管アンサンブルがきれいでしたね。金管は倍管に負けじとダイナミックな演奏。ヴィブラートのあるなしなどの違和感は、全く感じませんでした。
良い演奏会でした。

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