2013年5月24日(金)(つづき)
昼食の時に、風邪薬も飲んでおく。前回のこともあるので、用心に用心を重ねる。
食事が終わったところで、今度は線路際、最初に来た踏切に向かう。次は下りの657列車なので、踏切で良いはずだ。風はますます強くなるようで、田圃の水鏡に写らなくなってしまった。
次の1653列車まで、今度は1時間以上時間が空く。この風の強さではたまらずまた駅に戻るが、石巻方面行きがすぐに来ることがわかり、佳景山での撮影を終了して石巻で撮ることにする。石巻線の貨物列車は、ダイヤでは石巻に長時間停車するようになっており、実際にはスイッチバックするために機回しを行う。
そのため石巻駅には常時1,2本の貨物列車がいるので、何かしら撮れるはずだ。うまくすると面白い絵が撮れるかもしれない、と思い、やってきた浦宿行きのキハ48に乗り込む。
佳景山から石巻まで、230円。仙台から佳景山まで1000円以上かかったので、ずいぶん近い。仙台から小牛田までが遠いのだ。石巻に着く時、出発準備の整ったDE10とすれ違う。さっき撮った657列車で、機回しは終わったのだろう。
石巻は、仙石線ホームと石巻線の行き止まりホームは改札まで平坦だが、乗った列車は浦宿行きのため、改札から離れた島式ホームに止まる。サイボーグ009が出迎える改札を出て、駅の裏側へ回るため浦宿側の跨線橋へ。自転車を押せるように傾斜が緩いため、距離は長い。
駅の裏側を貨物列車の先頭に向け歩く。駅の裏側は新しいアパートなどが建ち並んでいるが、線路際はどぶのにおいが強い。津波の影響が残っているのかどうかは、不明だ。そこで出発前の様子を1枚撮る。地形の関係か、風は全く感じない。佳景山がちょうど風が強くなる地形だったようだ。
ずっと回って踏切を渡って様子を見ていたら、遮断機が下り始めた。657列車の出発ではなく、石巻港から654列車がやってくるのだ。踏切の先に仙石線から石巻線への渡り線、25km/hの制限付き、があるのだが、そこを渡る様子がちょうど踏切から見える。
今日の牽引機はJRF塗装のDE10が2両と、元DE15の国鉄色3000番台が2両だ。石巻港から来る列車は、後部の標識板が1枚だけだ。構内に2本列車が並ぶが、どうも構内はコキ10両に対してはぎりぎりの様で、慎重に停止位置を決めている。654列車が定位置に止まったところでポイントが切り替わり、今度は国鉄色の3000番台に引かれた657列車が石巻港に向かって出発する。
機回しを見ていたら、今度は小牛田から1653列車がやってくる。今回は少し長いレンズで撮ってみる。本当にひっきりなしという感じだ。見ていても飽きないが、散々風に吹かれて体調も気になるので、予定より1本(1時間)早く切り上げることにする。駅前で石巻のおみやげ、先日買い損なった石ノ森萬画館のケーキを買い、石巻始発のキハ48に乗り込む。小牛田に途中すれ違った659列車ががれき輸送の返送であった。
非常に収穫の多い小旅行だった。なお後日談であるが、今回はひどくなる前に医者に行って薬をもらい、寝込まずに済んだ。
(完)
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