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2013/05/03

磁界による抗がん剤作用の増強

2013年5月3日

昨日会社で「積ん読」になっていた電気学会雑誌、その号は「磁気を利用する身体にやさしい治療」の特集号だったのですが、それを見ていたところ、「磁界による抗がん剤作用の増強」という面白い記事を見つけました。大腸菌細胞での実験ですが、50mT(テスラ)の磁界の中では、抗がん剤の作用がおおむね1.3倍になるというものです。

50mTの磁界がどのくらいかというと、MRIの中が3Tから7Tですからそれの1/100。地磁気が60μTくらいですから、かなり強く、その気で作らないと出ないレベルです。小生あたりはガウスで言わないとぴんとこない世代で、50mTは500Gになります。モーターの中(固定子と回転子のギャップ面)の1/10くらいですね。やはり、かなり強いです。

小生が考えたのは、抗がん剤で効果が上がるのなら、インターフェロンも効果も上がるのではないか、ということです。IFNを注射した後に高圧酸素治療器のような箱の中にしばらく入っていたらIFNの効果が上がる、ということにでもなれば、皆さん狭っ苦しいことは我慢して入られるでしょう。

ということを考えながらよく読んでいたら、どうも分子量の多い抗がん剤は磁界の効果があまりないようなのです。分子量が1000クラスの抗がん剤は効果が1.3倍になるものの、分子量15,000のジノスタチンでは1.03倍と、ほとんど磁界の効果が見られません。ではインターフェロンの分子量はというと、これが2万から6万、ちょっと効果がありそうもあるいません。しかもペグになるともっと分子量は多いですから、IFNの注射をして磁気ボックスに入るという夢は、泡と消え去りました。

この磁界をかけて薬効を上げる研究は、金沢大学工学部の柿川真紀子先生が行われています。興味のある方は、研究室のホームページを覗いてみてください。

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