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2013/01/16

昭和の時代考証

2013年1月16日

13日放送のTBSの日曜劇場「とんび」を、見る予定はなかったのに見てしまいました。小生は「母親が若くして死んでしまう」という設定にはどうも弱く、しかも子役の演技がすばらしく、かなり涙腺が緩んだのですが、ドラマの筋とは関係なく、時代考証はなっていなかったですねえ。原作は昭和37年(1962年)だったのをドラマで昭和47年(1972年)にしたせいかもしれません。

まず主人公の父親が乗っているオート3輪、「3丁目の夕日」(舞台は昭和32年)ではあるまいし、これはないです。すでに昭和40年(1965年)には自動3輪の免許がなくなっており、1970年代にはオート3輪はまず皆無でした。この頃の個人商店が使っていたトラックと言えば、ダットサントラックかトヨタのハイラックス。大型車はすっかりキャブオーバーに変わっていましたが、小型トラックはまだまだボンネットタイプが多かった時代です。従って、日野のボンネットトラックもないです。残ってはいたかもしれませんが、せいぜいその位。長距離はキャブオーバーで、運転席の後ろにベッドの付いたタイプがもう出現していました。

余談ですが、昭和55年(1980年)頃からトラックの過積載の取り締まり厳しくなり、酒屋のトラックが一斉に2t車から3t車に変わりました。このころから個人商店のトラックも、キャブオーバーになります。

「こんにちは赤ちゃん」が歌われていましたが、これは昭和38年(1963年)で、舞台の昭和47年(1972年)では完全な「懐メロ」です。

貨物ホームに横付けしたコンテナ者から荷物を下ろす風景も、無いですね。この時代で貨物ホームに着くのは客車タイプの荷物車で、貨物ホームにコンテナ車を横付けするようになったのは、荷物列車が廃止になった昭和61年(1986年)以降です。この時代でもコンテナ車はありましたが、コンテナはトラックに積み替え、そこで荷役をしていました。そしてこの時代は荷役の機械化もかなり進んでおり、ベルトコンベアをさしかけて下ろすか、台車に積み替えてその台車を連結してターレーが引っ張っていました。まあ撮影しようにも、荷物車自体がなかったのでしょうが。

今のプロデューサーの方々は小生の子供世代、生まれる前の1960年代と1970年代の10年間の違いは、わからないでしょうね。小生あたりの世代が、昭和5年と大正5年の区別が付かないのと、同じです。昭和は遠くなりにけり。

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コメント

南海さん、こんばんは~。
このドラマ、私も見るともなく見てしまい、テレビドラマでは久しぶりに涙腺が緩みましたが、「こんにちは赤ちゃん」??変だあと思っていたら、原作では昭和37年の話なんですね、なるほど。
全体に30年代がプンプンしてましたものね(笑)。

miyaさん、ありがとうございます。
小生も見ていて、「時代が10年ずれている」と思っていたのですが、調べて納得しました。なお主人公の親夫婦が住んでいたアパート、小生が新婚時代(昭和48年)に住んでいたアパートとそっくりで、ここは時代通りです。ただ小生のところは、ちゃぶ台ではありませんでしたが。

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