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2012/12/02

電車の非常口

2012年12月2日

このブログの検索フレーズをひょいと見たら、「205系故障」が上位に(一時期は1位に)来ていました。小生は205系の故障については書いた記憶は無いので、先日の京葉線の立ち往生事故の後、いろんな方が検索されていたのでしょう。

あの京葉線の事故は205系インバータ改造編成だったのですが、ヒューズが2本とも、つまり全電動車の電源供給部のヒューズが飛んだ事故だったようです。まあヒューズが飛んだくらいで立ち往生とは、昔だったら考えられない事故ですね。昔だったら運転士が点検して原因発見、ヒューズくらいなら大抵予備品を積んでいましたから、その場で片側だけでも交換し、とりあえず電車区があるところまでは運転できたはずです。その当時の運転士は、応急処置の腕がないと勤まりませんでした。現在は故障が少なくなった代わりに、故障が起こったら運転士では全く対応が出来なくなりましたね。それどころか、運転士が線路に降りて車両を点検することさえ禁止しているようです。

故障の対応はともかく、気になったのが2時間乗客が閉じ込められたことです。元々国鉄/JRには、車両から乗客を速やかに避難させるという発想がありません。従って、法律で義務づけられている地下鉄乗り入れ車両以外には、非常口というものもありません。地下トンネル区間を走る横須賀線/総武快速船の車両も、最小前面に非常口が付いていましたが、規制緩和で車両の非常口規定の長大トンネル条項が廃止されると、さっさと廃止してしまいました。あの地下区間で電車が立ち往生すると側面ドアから狭いトンネルとの隙間を抜けて非難するしかなく、仮に車両火災が起こったら(電車は防火処理でも、乗客の荷物から火を出すことがあります)、とんでもないことになるでしょう。

非常口もないため、事故などが起こってもどうしようもないとわかるまで何もせず、それから最寄りの駅で避難はしごなどを準備して持ってくるので、2時間も閉じ込められることになるわけです。この点東急は、地上区間しか走らない大井町線や多摩川線の車両でも前面に非常口を設け、新車は側面にも非常階段を付けています。そして東急では閉じ込め時間に関する規定があるようで、閉じ込め30分で避難開始するそうです。それでも最後の人が非難終了するまでには1時間近くかかるそうなので、この30分後に避難開始というのがぎりぎりのリミットのようです。

なお東急では、昔東横線の横浜駅で脱線事故を起こし乗客が非難した時(9000系の登場時ですから、ずいぶん前です)、前面の非常階段が「揺れて怖い」と苦情が来たそうで、それ以来非常階段ががっちりしたものに変わり、電車の前面窓にかかるくらいの大きなはしごを積んでいます。Dscn0246a


なおJRには車両から乗客を速やかに避難させるという発想が無いと書きましたが、東北地方の海岸線を走る車両は例外で、八戸線の気動車は非常脱出用はしごを積んでいます。写真は一度旅行記に載せた写真ですが、その八戸線のキハ48に積んであった非常はしごと取り扱い説明書です。Dscn0247a


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