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2012/07/28

容器包装リサイクル法

2012年7月28日

このところ自宅以外で滞在することが増えていますが、ところ変われば何とやらで、ゴミの仕分けの仕方があちこちで違います。一番びっくりしたのは、「容器包装プラスチック材」という分け方、容器包装リサイクル法(以下、容リ法)に基づいて「プラ」マークのあるプラスチックだけを仕分けるのですが、あの有名無実というか、包装材を使っているメーカーからに廃棄物の処理費用の一部を出させようという法律が、こんなところに顔を出すとは思ってもいませんでした。

ところが調べてみると、容リ法に基づく仕分けをしている自治体が、大多数なんですね。基づかないで仕分けを指定しているところは、岡山市などごく少数です。自治体の個性が出ているのは、汚れた「プラ」の取り扱いです。「プラ」であっても汚れた物は燃えるゴミ、というところから、「洗って出せ」というところまで。「洗って出すなんて、かえって資源の無駄遣い!」と梅沢由香里さん(現、吉原ゆかりさん)がブログでぼやいていましたが、まさにその通りです。

消費者から廃棄されるプラスチックで、実際にリサイクル(狭義の)できるのは、ペットボトルと食品トレーくらいです。他の物は、ポリエチレンやポリプロピレンは再利用できるのですが、廃棄物としてごっちゃにされたら、もうどうしようもありません。肉眼での仕分けなど、不可能です。緩衝材に使われる発泡ポリスチロールも再利用可能なのですが、最近は生分解性プラスチックなど違う素材も出てきましたので、再利用が怪しくなってきました。金属がラミネートされた物見も「プラ」マークが付いていますが、これは再利用は全く不可能です。

余談になりますが、かつては回収された食品トレーを軸に使ったボールペン、あのマーブル軸の物ですが、などが売られていました。現在も、メーカーのホームページには掲載されているのですが、店頭ではほとんど見かけません。消費者から回収されたプラスチックは、どうしても不純物の含有が多く、再利用しても透明材は造れません。また着色しても色むらが出るので、それを防ぐというかごまかすために、あのマーブル模様になったものです。それがなぜ減ったかというと、役所が使用を拒んだためです。曰く、「ボールペンの軸は、透明な物に限る」。そのため現在エコマークが付いている文房具の素材は、消費者から回収された物ではなく、工業用製品の端材などです。これだと品質が安定しているので、透明材にも仕上がります。自分のところで出た端材を使っても、端材の加工を別会社にさせるれば、エコマークを付けることができます。リサイクル(狭義の)という意味では、後退していますね。

ちなみに同じプラスチックでも「プラ」マークの付いていないもの、つまり「容器」でないものはは、燃えないゴミでしたが、「容器」の範囲も、いろいろおかしいことがたくさんあります。元々は容リ法の制定時に、できるだけたくさん容器にしてお金をふんだくりたい協会側と、なるべく容器にしたくないメーカー側とのせめぎ合いでこうなったようなのですが、何でも容器にしてしまうとそれこそ万年筆まで容器になってしまうので、どこかで線引きは必要です。しかし整合性がない部分はいろいろあります。例を挙げると、テープライターのテープのケースは容器だが、修正テープのケースは容器ではない。口紅タイプのスティック糊のケース(糊以外の部分、機構部も含む)は容器だが、当然本家の口紅は容器ではない。などなど。またスーパーの袋は「プラ」マークが付いているので容器ですが、クリーニングの袋や雨の時新聞が入ってくる袋は、「プラ」マークがないので容器ではない。など。

ずっとリサイクル(狭義の)と書いていますが、容器包装リサイクル協会(あるんです、ちゃんと)の発表によると、「サーマルリサイクル」なる単語が飛び出してきます。サーマルリサイクルとは、廃プラスチックを熱源として使用し、お湯の供給や発電に使うことです。言葉は「リサイクル」ですが、ぶっちゃけて言えば、「燃えるゴミ」として処理し、余熱を利用しているということです。レトルトカレーの袋を燃えるゴミに出しても、きちんと洗って(大変だ!)「容器包装プラスチック材」として出しても、行き先は同じ焼却炉です。初めから容リ法の仕分けなどを考えず、燃やせるプラスチックと燃やせないプラスチックに分けた方が、よっぽど経済的で、そしてエコです。ものすごく無駄なことを消費者に強いているような気がします。

こんな有名無実どころか、かえって害になる法律はさっさと廃止か見直しをした方が良いのですが、容器包装リサイクル法で食べている人たちがたくさんいそうなので、そう簡単にはいかないでしょう。

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