« 富士山一周桜巡り(4) | トップページ | 続・パスモのオートチャージ »

2012/05/03

ジョン・カーター

2012年5月3日

映画「ジョン・カーター」、見てきました。原作はE.R.バローズの「火星のプリンセス」です。
この「火星のプリンセス」、創元推理文庫から出版されたのが1965年、高校2年生の時でした。初めて接するスペースオペラ、それこそむさぼるように読んだものです。同時期に同じ創元推理文庫からE.E.スミスの「レンズマン」シリーズも刊行され、どちらもシリーズ全巻そろえることになりました。シリーズの新刊が出るのを待ち構えて買ったのは、これが最初ですね。高校2年の時にこういうものに出くわし、よく現役で大学に入ったものだと思います(^_^;。

さて原作を読んで気に入ったものの映画化は、大抵失望するものですが、この古典的名作(アメリカでの出版は1917年)をどう映画化するのか、興味がありました。なおこの映画、3Dで売り出しているようですが、両眼視差立体視は3Dに見えないので、見たのは2Dです。

新聞広告では「映画の世界は原作の設定と異なります」と書いてあり、「バルスームという仮定の惑星」とまで書いてあったのですが、しっかり「火星」でした。舞台設定は、空飛ぶ船が船と言うより航空機に近かったり、第一巻ではまだ兵卒だったカントス・カンが提督だったり、最終刊の世界に近い設定です。ホーリー・サーンが地球と火星の間を自由に行き来して「悪の黒幕」として活動しているところは原作にない設定ですが、いかにもハリウッド好みです。

あまり細かく書くと種明かしになってしまいますが、作品は冒険活劇として、楽しめました。しかし、E.R.バローズの世界(と言うより、小西宏/厚木淳の世界?)を映像に持って来られたかというと、否です。「苔に覆われた、水の涸れたかつての海底を音もなく進む隊列」と言った幻想的な世界をどう映像化するか期待したのですが、景色があまりにもアメリカ西部(グランド・キャニオン)でした。また4本腕のサーク族など、造形はなかなか良くできていたのですが、サークは小生のイメージからすると華奢すぎました。金剛力士のような肩幅の広い戦士を期待したのですが、細すぎました。

原作に出てくる火星語は、適当にちりばめられていて、原作の読者としては面白かったです。サク(=ジャンプ)、ジェダック(=皇帝)、ジャスーム(=地球)、バルスーム(=火星)など。言葉だけで現物が出てこない、バンス(=火星ライオン)もありました。小生など、バンスと聞いただけで第4巻(火星の幻兵団)を思い出してしまいます。

「火星のプリンセス」デジャー・ソリスは、原作によると「絶世の美女」ということになっています。出てきたのは、きれいはきれいなのですが、小麦色に日焼けした体育系のお姫様(配役はリン・コリンズ)でした。小麦色は「赤色人」というところからのメークでしょうが、原作はもう少しおしとやかだったような気が(^_^;。なお原作の設定では火星人は「装身具以外は何も身につけていない裸」となっており、創元推理文庫の武部本一郎画伯の挿絵では天女の羽衣のような薄物をまとっているだけのですが、今回の映画はディズニー・プロ、露出度は期待するだけ無駄です(笑)。

なおこの映画、4月13日に華々しくリードショーで始まったのですが、小生の家の近くの映画館では、1ヶ月も経たない5月4日に打ちきりです。あまり人気は出ないだろうと思っていたのですが、やっぱりでした。

火星シリーズのストーリーはほぼ覚えているつもりだったのですが、今回の映画で、「そうだった」と思い出した部分も多々ありました。創元推理文庫の復刻版(合本)が今ならまだ手に入ります。読み直してみるかなあ。

« 富士山一周桜巡り(4) | トップページ | 続・パスモのオートチャージ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

これ、少し前に私も観ました。夫が何だかいろいろ説明してくれましたが、そういうことだったのですね(笑)。
後日、たまたま映画談をした22~3歳くらいの男子数名も言っていましたが、これは2Dの方が見やすいですよ。映画館備え付けのメガネのせいもあり、色の綺麗さが下がるし、外すとぼけるし、長いからすごく疲れます。おまけに高いし(汗)。
風景はアメリカ西部って感じでしたね。

miyaさん、ありがとうございます。
ご覧になっていましたか。この映画についてうんちくをたれるかどうかで、世代が判ってきそうな(笑)。
映画にしろテレビにしろ、運動視差立体視ができないものを3Dと称していることに、非常に不満があります。東芝が運動視差立体視ができるディスプレイ(顔を移動させれば、物の陰だったものが見える)を試作展示していましたが、映画もこのくらいやってくれないと、3Dとは言えません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/97180/54621300

この記事へのトラックバック一覧です: ジョン・カーター:

« 富士山一周桜巡り(4) | トップページ | 続・パスモのオートチャージ »

フォト
2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ