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2012/05/07

快男児 横山章一氏

2012年5月7日

「道を拓く-中東で生きる日本ビジネスマン物語-」(山本春樹著、同友館)という本を読みました。5月に出たばかりの本ですが、同友館は経済/経営書が専門の出版社なので、一般の書店には並びにくい本かもしれません。横山章一氏の半生記なのですが、「アラビアの快男児」と書いてある通り、まさに快男児です。こんなすごい人がいるんだ、と思いました。

この横山章一氏、小生にとっては、大学の、それもクラブ(合唱団の方)の2年上の先輩になります。それも同じパート(セカンド・テナー)。あの当時はセカンドは各学年10人以上(4学年合計では50名近い)の大所帯でしたが、その中で横山さんは技術系幹事(パートリーダーなど)でもなく、またマネージ系幹事(演奏旅行担当など)でもない、言わば宴会部長、快男児と言うより怪男児でした。合宿中に先輩の部屋に忍び込んでパンツを脱がせたり(言い遅れましたが、男ばかり、男声合唱です)、無垢な一年生に女体の神秘を解説したり、そちらの方面で有名な方でした。先へ行って有名になるような方は、学生時代は既存の枠に収まりきれず、型破りと言われることが多いようです。もう一つ、先へ行って有名になる方は卒業してからも(卒業してからの方が)よく勉強をされていますね。横山さんもそうです。

横山さんが卒業された後、一度だけ細かい話をしたことがあります。井の頭線の車内だったという記憶があるので1969年、小生が大学3年の時でした。おそらく、春の六大学演奏会の時に激励に来られ、その帰りだと思います。横山さんはIHIに入社されて新入社員研修の真っ最中、商学部出身だったので、機械や電気の基礎知識も勉強されていた時期でした。その時聞かれました。
「南海君、今直流機の勉強をしているんだけど、直流電動機の特徴は制御性の良さなのかな?」小生は電気科で、しかも重電系でした。
「いや、それもありますけど、細かい制御はAC-ACコンバータ(当時はVVVFなんて言葉はありませんでした)を使えば交流機でも実現できます。それより、トルクが電流の2乗に比例する起動トルクの大きさです。」
とまあ、小生はえらそうなことを言ったんですが、嘘ではないですけど、答えとしては不適切ですね。やはり直流機の特徴はその制御性で、交流機がそれに匹敵する特性を出し始めたのはベクトル制御になってからで、1980年以降のことです。さらにそれが広まったのはIGBTが出現してからで、さらにその10年後です。小生の話は、10年から20年早かったです。
またトルクが電流の2乗に比例するのも、これは直流直巻電動機の話で、直巻電動機は鉄道では一般的に使われていましたが、産業用では古い設備(新日鉄八幡製鉄所など)では使われていたものの、新規の採用はほとんど無くなっていました。直巻電動機は軽負荷で暴走するので制御がやりづらく、嫌われたのです。

と、その昔横山先輩には申し訳ないアドバイスをしてしまいました。43年後のお詫びです。またその後小生が電機会社にいる頃、横山さんが受注されたIHIからのアラブ首長国連邦向けのセメントプラントのモーターを何台か設計させてもらいました。37年後ですが、改めてお礼申し上げます。

横山さんは現在もアブダビで活躍されているようです。ますますのご活躍をお祈りします。

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