« クリスマス三昧 | トップページ | 暮れなのに、本が増える »

2011/12/25

踏切について

2011年12月25日

鉄道と道路が交わる踏切は、交通量の多いところでは現在はほとんどが遮断機のある第1種踏切、それも自動遮断機付きになっています。この自動遮断機、警報機もそうですが、停電の場合には非常用のバッテリーで遮断機が下りるようになっています。停電になると軌道回路が動作不能になり、列車が接近しているかどうか判らなくなるため安全のために踏切を閉鎖するものですが、この考え方は時代遅れであり、最近はその弊害が目立ってきました。

一つは計画停電の時で、JR東は自社の発電所から電源を供給しているためほとんどの区間で計画停電とは無関係だったのですが、一部踏切の電源を東京電力から引いているところがあり、こういうところでは計画停電の時間中踏切が開かなくなるため踏切の動作を止めてしまい、頻繁に動作停止/復旧の操作を行えないため、計画停電の実施期間中ずっと運休になってしまいました。相模線がその例です。

また大震災で津波の被害を受けた地域では、地震に伴う停電で踏切が閉鎖し、津波の避難を妨げた例が報告されています。犠牲になられた方の中には、踏切が開いていたら助かった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現在は踏切遮断機が降りているときは踏切を通ってはいけないことになっていますが、これを大災害時には通っても良いように例外規定を設けようかという検討がなされている、という報道(NHKニュース)もありましたが、ここはもっと発想を変えるべきだと思っています。

現在、踏切は列車絶対優先ですが(一部例外もありますが)、これは自動車がまだ少なかった時代の発想です。この時代は、人は踏切ではないところを平気で歩いていました。だから踏切遮断機が停電で閉鎖状態になっても、弊害は起きなかったのです。現在は踏切は通過台数から見れば、自動車の方が圧倒的に多いです。こういう時代は、通常時はともかく、異常時は列車の方が少し譲るべきでしょう。

そこで、下記の踏切改造案(法規改正も含め)を提案します。
まず自動信号機の区間では、踏切を停電時は遮断機は開放となるようにします。警報機も鳴らしません。そして列車側の対策ですが、踏切の電源を、信号機の電源と共通にします。信号機が消灯すると列車は無条件で停止ですので、停電時は列車が来ることはありません。別の電源で信号機の電源をまかなう場合は、同時に踏切の電源も生きるので、なんの問題もありません。
自動信号でない電化区間でも、中小私鉄などがそうですが、走行用の電源と踏切の電源を同一にすれば、同じ事ができます。

自動信号機でない場合、これは非電化の場合がほとんどで、停電になっても関係なしに列車は走行できます。特に走行中に停電になっても、気動車は停電にすら気がつかずに走れます。そこでこういう区間の踏切は、同様に停電時は遮断機は開放となるようにしますが、踏切の道路側には「停電のため動作停止」の表示を付けるとともに、列車側に停電表示を付けます。バッテリーでも長時間持つように、赤のLEDで×印か何かを出せばいいでしょう。そして列車には、この×印を見たら踏切は徐行通過を義務づけます。列車は遅れますが、短時間の停電だったら影響はさほどではなく、長時間の停電だったら少なくとも異常事態ですので、多少の遅れがどうのこうの言える段階ではないでしょう。

自動信号機ではないローカル線の場合、踏切に対する設備投資が増えるのが難点です。ただ自動信号機の区間の場合は、必要な区間だけの電源系統の引き直しと踏切ソフトの変更だけでできますので、比較的簡単にできます。

いかがでしょう、この提案。

« クリスマス三昧 | トップページ | 暮れなのに、本が増える »

鉄の話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/97180/53566240

この記事へのトラックバック一覧です: 踏切について:

« クリスマス三昧 | トップページ | 暮れなのに、本が増える »

フォト
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ