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2011/12/24

クリスマス三昧

2011年12月24日

キリスト教徒の方には、申し訳ないタイトルですが(^_^;。

昨日(23日)は、松山バレエ団の「くるみ割り人形」を見に行きました。1年おきですが、クリスマス恒例です。場所は五反田のゆうぽうと。ロビーにはツリーが飾られクリスマスの雰囲気なのですが、壁に日本の復興を願った声明文(と言うより、檄文?)が張り出してありました。やはり今年は特別な年ですが、広島出身の森下さんは、原発の放射能被害に対して、また特別な思いがあるのかもしれません。考えて見れば、我らの世代が生まれたのは、原爆投下からまだ3,4年しか経っていない時だったんですね。

「くるみ割り人形」は、毎年少しずつ演出(振り付けも)変わります。今年のクララは、少し積極的です。少女のクララと、魔法の(夢の?)世界の大人びたクララを同じ踊り手が演じるのは松山バレエ団だけのようですが、これは森下洋子さんあってのことでしょう。62歳になっても、可憐な少女役ができるのですから。清水哲太郎さんと息のぴったりあったグラン・パ・ドゥ・ドゥは、見応えがありました。演奏に関しては、同じ河合尚市氏指揮の東京ニューフィルハーモニックで、すばらしかったのですが、グラン・パ・ドゥ・ドゥの部分はトランペットを表に出した一昨年の演奏の方が好きです。

現実の世界に戻って王子がクララのもとから去っていくシーン、王子はまっすぐ前を向いたまま後に下がり、そのまますーっと後ろ向きで階段を上がって、消えていきました。多分視界に入る大道具の位置で階段の位置を正確につかんでいるのでしょうが、63歳、すごいです。

アンコールは毎年恒例のクリスマスメドレー。これも毎年少しずつ趣向が変わり、今年は途中に森下洋子さんと清水哲太郎さん二人だけの踊りが入りました。なにやら大サービスのアンコールでした。いつもだと「Merry Christmas and a Happy New Year!」と書いてあるところが今年は、「Happiness for all People Everywhere.」で、やはり今年はいつもの年と違うということを感じさせられました。

今日(24日)はみなとみらいホールで佐渡裕氏指揮の「第九」。みなとみらいホールなら何とか切符が手に入ります。会場は超満員。それがいつもはいつまでもざわついているホールが、今日はオーケストラが入ってくる前にしーんとしています。そしてそのしーんとした状態で、拍手もなく合唱団とオーケストラが入場、まるで何かの追悼演奏会のようです。確かにその意味もあるのかもしれませんが、ちょっと異様な雰囲気でした。さすがにコンマス登場の時は拍手。さらに大拍手で佐渡裕氏登場、譜面台がありその上に楽譜が置いてあるのですが、今日はそれを開かず、暗譜です。「暗譜してて良いことは、演奏者とアイコンタクトが取れ、特にオペラの場合は歌手を見ながら指揮して目と目で了解が取れる。」ということを小沢征爾氏が言っていますが(小沢征爾、村上春樹「小沢征爾さんと、音楽について話をする」)、第九のように合唱有りソリスト有りの場合は、暗譜の方が断然有利でしょう。

第1楽章、「えっ、東京フィルってこんなに良く鳴るオーケストラだった?」というのが第一印象です。佐渡裕氏は元々オーケストラを鳴らすのがうまい指揮者でしたが、益々うまくなったようです。2楽章、3楽章と、アンサンブルも見事です。第4楽章の後半、合唱が入る前のバリトンソロ、「おっ、この人すごい!」と思った歌手は、甲斐栄次郎さん、ウイーン国立歌劇場専属ソリストです。同じくがんばっていたテノールは、西村悟さん、今年の日本音楽コンクールの第一位です。佐渡さんは、コーラス前半の終わりの「Gott.」の部分を思い切り引き延ばします。ここをフォルテのまますぱっと切ると、わんと会場からの反響が返ってくるのですが、すぱっと切れたもののみなとみらいホールは返りが今ひとつでした。合唱(東京オペラシンガーズ)も後になるほど調子が上がり、後半に出てくる「ミミファソソファミレ(移動ド表記)」の旋律の部分は、実にダイナミックでした。

すごいものを聞いたという感じでした。これが佐渡マジックでしょう。終演後はずーっと静かだった客席がブラボーの嵐になりました。オーケストラが引き上げ、合唱団が引き上げ始める時、帰り支度中のお客さんから大拍手。合唱、すばらしかったです。

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コメント

もうクリスマスですね、昨日ケーキ屋の行列を見て、そうかーイブかーなんて思いました。
このコンサート、私もオリンパスホールで聴きました。
ど真ん中の5列目、プレトークがあって佐渡さんと目が合いそうになりました。
前すぎて舞台が見渡せなかったですが、素晴らしく、楽しかったです。
愚痴を言わず歓喜せよ。そのとおりですね。
どうかよいお年をお迎えください。

meeさん、ありがとうございます。
みなとみらいでは、プレトークはなかったですね。プレトークをやるには、ちょっと大きすぎるのかもしれません。
天皇誕生日が12月23日になって、クリスマスイブの実感がわかなくなりました。昔は12月24日が終業式で、クリスマスが冬休みの初めの日だったのですが、仏教徒ではそんなものでしょう。
よいお年をお迎えください。

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