MRI顛末記
2011年9月29日
昨日、MRIを撮ってきました。昔MRIを撮ってもらった病院の院長先生が引退し、始めたという個人医院です。個人の医院で、よくMRIを持っていると思います。かかりつけの内科からの紹介状を持って行ってみたら、商店街の中のビルの1階にありました。乳腺科と併設なので、待合室はほとんど女性です(^_^;。問診表を書き、ついでにA4一枚の病歴表を提出、予約を取ってあったので、時間通りに呼ばれます。
上着だけを脱ぎ、時計やズボンのベルトもはずして機械の前へ。頭を固定するくぼみの付いている枕で、眼科の手術を思い出します。そして顔の前にもガードを取り付けます。昔はこれはなかったような記憶がありますが、17年も前のことなので、あまり当てにはなりません。非常用の押しボタンを胸の前で持っていたら、ベッドが動いて機械の中に入るときに肘が当たりました。思ったより狭いです。
以前のものは、海堂尊氏の著書に「がんがんトンネル魔神」とあるように、ドラム缶をたたくようながんがん言う音が響いていました。ところが今回はバラエティーに富み、超大型のブザーのような連続音からエンジンのような断続音、果ては鋸のような音まで、いろいろでした。おまけに検査項目の切り替えごとにベッドが前後(寝ていると、頭の方)に揺れ、結構不快でした。狭いところで揺すられると、酔いやすいのですが、MRIでめまいを起こしたら、笑い話です。
これは想像ですが、ベッドの移動レールは、停電時にベッドが自動的に機械の中から出てくるよう傾斜がつけられていて、ベッドを油圧で押し上げるような構造になっているため、切り替え時の油圧変動で押し上げ力が変わり、揺れるのだと思います。これは明らかに設計ミスで、組立機だったら検査で合格しません。フェールセーフにしてなおかつ揺れないようにするためには、油圧動作のメカブレーキを付けるなど、対策はいろいろあります。
肝心の結果ですが、全く異常はありませんでした。脳の中に少し白い点が見えますが、これは老化現象で年齢相当とのこと、海馬もきれいでした。同年代のアルツハイマーの人の脳を見せてもらいましたが、海馬は萎縮し、脳の中に隙間がたくさんあります。しかしよく見えるものですね。ちょうど目の部分を含む断面では、右目に水晶体が無く形がいびつなのが、はっきり判りました。
血管の映像も見せてもらいましたが、特に狭くなっているところはなく、逆に脳出血につながるようなこぶもありませんでした。脳には大きな血管が4本通っていますが、小生は3本が太いのに、1本が細くなっていました。ただこれは10人のうち数人にはみられるとのことで、特に異常ではないそうです。結局めまいの原因と思われるものは見つからなかったのですが、逆に見つからなくて安心です。やはり一時的な虚血でしょう。
診察が終わり、会計に呼ばれました。「南海さ~~ん、7,260円です。」う、さすがMRI、いい値段がします。でもそう頻繁に受けるわけではなく、安心料とすれば安いものでしょう。
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