読んで楽しむ のだめカンタービレの音楽会
2011年8月16日
一昨日、所用で新宿に出かけました。場所は新宿の西口、少し早めに着いたので、本屋にふらりと立ち寄りました。ここはクラシック音楽関係の本が、楽譜も含め、多くそろっています。そこで目にとまったのが、茂木大輔著「読んで楽しむ のだめカンタービレの音楽会」(講談社)。著者の茂木大輔氏はN響の首席オーボエ奏者ですが、「のだめ」のテレビドラマでのクラシック音楽監修で、すっかり有名になってしまいました。
ぱらぱらと本をめくり始めると、最初の方は茂木さんが「のだめ」と出会って驚き、また感動し、二ノ宮知子氏の講談社漫画賞受賞パーティーでご祝儀代わりのオーケストラの演奏をするまで。指揮は茂木さんです。立ち読みを始めたら面白くてどんどん引き込まれ、このままだと一冊全部読んでしまいそうになったので、本を持って会計に行きました。最近は置き場所が無くなってきたため、本を買うことを極力減らすようにしています。そのため、写真のきれいな「りんご電車とその仲間たち」(交友社)も買っていません。でもこの誘惑には勝てませんでした。
さて家に帰って読み始めると、これは面白いです。「のだめ」のドラマで黒木君のオーボエをやったN響の池田昭子さんが、本物の「のだめ」(リアル・のだめ)に会ったら感激して泣き出すほどののだめファンというのも面白かったです。なお池田昭子さんは茂木さんの同僚(後輩)ということもあり、良く登場してきます。池田ファンとしては、うれしい限りです。余談ですが先日見た雑誌で、指揮者のブロムシュテット氏が池田さんを絶賛していました。またまた余談ですが、池田さんはイングリッシュ・ホルンの名手でもあり、ソロが多くあります。池田さんのソロの時、同じステージに乗っていれば茂木さんは左手で音の出ない拍手を送っています。こういうのはサントリーホールのRAかRBからだとよく見えます。
茂木さんは、二ノ宮知子氏の楽器描写の正確さに驚いていましたが、正確さのあまり楽器の型式まで判ってしまうようで、「いつも同じ型式のホルン」という突っ込みが入ったそうです。「のだめ」第6巻の表紙はホルンですが、ヤマハのYHR-567のようで、中のシーンに出てくるホルンも、確かに同じ型式のようです。ところが突っ込みがあった後、第21巻に出てくるホルンはアレキサンダーの103のようです。突っ込む方も突っ込む方なら、書き分ける方もまたすごいです。
「のだめ」をまた1巻から読み返したくなり、引っ張り出しました。どうする、休みは今日までなのに!
おまけに今日は今から、サントリーホールに出かけます。
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以前,垂直視差についてアドバイスをいただきました.
2回目のコメントになります.
私事ですが,2007年にLASIKを受け,目に関して非常に神経質になり,昨年くらいから精神的に崩れています.左右対称性に異常にこだわり,すべてにおいて左右対称でないと気になってしまうようになってしまいました.昔はこんなことなかったのですが,目の手術と術後の見え方がきっかけになっているように思います.今は心療内科に通い,少しずつですが毎日を積極的に生活しようとがんばっています.
体に起こる変化や不調に対し,それを受け入れる心の持ち方,考え方を学びたいと日々思うようになりました.どのように向き合えば楽になれるのか,日ごろ心がけていることなどあれば教えてください. 和田薫
投稿: 和田 | 2011/08/17 03:00
和田さん、ありがとうございます。
見え方は重要ですね。加工機などのレーザーで防護不十分で網膜に損傷が出ることがありますが、損傷は黒い点だけなのに、それがいつも見えることによる精神的な影響の方が大きい、と聞いたことがあります。
小生は右目と左目で見えるものの大きさが違い、同時に見えると完全に二重になりますが、二重に見えるときは右目の調子の良いときなので、「今日も快調」とそのままにしています。
小生は根が脳天気なのか、特に心がけていることはありません。子供の頃はすごく心配性だったのですが、学校を出てすぐ結核療養所に1年間入院し、そこでなぜか毎週のように亡くなる人(ほとんど、肺炎です)を目にし、切れてしまって性格が変わったのかもしれません。
投稿: 南海 凡吉 | 2011/08/18 00:07
ありがとうございました.物事をどう考えるかによって,気持ちがだいぶ違いますね.どこかに好調を示す兆しがある.これを信じてやっていきます.
また,投稿させていただきます.和田薫
投稿: 和田 | 2011/08/18 00:37
和田さん。
がんばらずに、がんばってください。
投稿: 南海 凡吉 | 2011/08/19 19:16