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2010/12/04

整備新幹線

2010年12月4日

今日、東北新幹線が新青森まで開業しました。地元の方には水を差すようで申し訳ないのですが、以前から言っている通り、小生はこれ以上の新幹線の延長には反対です。ただし全面的に反対なのではなく、並行在来線を廃止しながらの新幹線の開業には、反対なのです。新幹線はあくまで在来線の優等列車の別線化ですから、並行在来線の経営ができないようなら、そもそも新幹線を建設すべきではなく、在来線の高速化に力を入れるべきです。もうすでに開業しているので元には戻りませんが、東北新幹線は盛岡まででよく、長野新幹線は(当然、それから先の北陸新幹線も)不要、九州新幹線も熊本までで十分です。このままどんどん整備新幹線の建設を進めると、国鉄の二の舞になります。

さてその整備新幹線、意外と知られていませんが、線路規格は最高速度250km/hです。東北新幹線の最高速度は、自前で建設した盛岡までは275km/h(近い将来、300km/h)ですが、盛岡から先は250km/hです。従って来年以降登場するE5系は最高300km/hが売りですが、その300km/hを出せる区間は宇都宮から盛岡までです。その先の青函トンネルも整備新幹線ですから、やっぱり最高250km/hです。いろんな記事を見ると、青森まで300km/hで走れそうに見えますが、現実はこういうことになっています。

先日の函館からの帰りに、八戸から盛岡までの区間をじっくり眺めてきました。まあ、安普請です。架線は在来線と同じシンプルカテナリだし、待避線もありません。この区間をJR東が完全入手した後、架線やカントなどは手直しできますが、複線間隔はどうしようもありません。中国で同じE2系が350km/hで走れるのは、複線間隔が広いからです。整備新幹線でどんどん路線を延ばすのは、将来に禍根を残すので、止めるべきです。そして新幹線を延長するのなら、在来線と平行運営ができる区間に限定し、そこは300km/hのしっかりした新幹線を造るべきです。

明治時代の広軌化論争と同じ事を繰り返していますね。

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コメント

こういう突っ込んでくれという内容を書くときは、細かい数字をチェックしてから投稿するのが最低限のつとめですよ。在来線の高速化、どうやってするんですか?基本設計は明治時代のものですよ。ご存知ですか?
あと整備新幹線なる制度設計の不備は国の責任。地元に負担ばっかりさせないで、ちゃんと税金投入して貨物・在来線を維持しないと。

ねこいぬさん、ありがとうございます。

狭軌(1067mm)在来線でも、踏切のない高規格別線を造れば160km/hの実績があります(ほくほく線)。600mの制動距離制限のある在来線でも、130km/hは各地で実績があります。そして駅構内の制限速度をなくす、ポイント部分の改良も、効果があります。在来線の高速化は、できるところから順次やっていけるのが長所です。
新線および新幹線の建設を含め、お金をかければかけるだけスピードアップができるのですが、どの程度お金をかけられるかは、収入とのバランスでしょうね。

小生の主張は、「新幹線を開業させるときに並行在来線を廃止(切り離し)するな」、ということですが、「税金を投入して並行在来線を維持せよ」というのではなく、「並行在来線が維持できないのなら、新幹線は造るな」ということです。

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