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2010/05/22

注射器肝炎

2010年5月22日

akioさんのところで紹介があった、「注射器肝炎」(美馬聰昭著、桐書房)を購入し、読みました。何よりも注射器肝炎はかなり早くから分かっていたということが、驚きでした。分かっていながら公式には認められていない、というのはいつものことではありますが、報告すらされていないというのは医師間のかばい合いを感じます。まして肝炎の検査班が肝炎をかえって広げ、それも隠し通したというのは、これは犯罪ですね。しかし多分証拠は揃わないでしょう。また裁判が北海道で起こったとき、東京でそれを否定するような学説を発表するやり方は、水俣病のときと一緒ですね。マスコミは東京での発表を大きく報じますから。

B型肝炎訴訟(2006年最高裁判決)については、小生は批判的な意見をかつて書きました。予防接種で感染するとしても、昭和30年代に1人1針1筒を実現するのは、その時代を知っているだけに、まず不可能と思ったからです。その点美馬氏は、集団予防接種自体を悪とするような書き方でしたが、小生は効の部分もあると思うので、集団予防接種は認めます。B型肝炎訴訟について別の資料を調べたところ、原告5人の内に昭和30年代に予防接種を受けたのは1人だけで、後はすべて昭和40年代以降ということがわかりました。こうなると話は変わります。厚生省(当時)が積極的に行動していれば、昭和40年以降なら1人1針1筒が実現できたと思えるからです。使い捨ての注射器が使用可能になるのは昭和50年以降ですが、昭和40年代ならば熱湯消毒しながら予防接種をするだけに十分な機材も出回って来ていたからです。やはり国は怠慢としか言えません。

なおこのB型肝炎訴訟のおかげで肝炎対策が進むようにはなったのですが、この判決自体に疑問を感じるのは変わりません。それは被告が「疑わしき」なのに罰せられたからです。被告は国ですし、疑わしきは救済するという方針には合っているのですが、もし被告が個人だったら完全に冤罪の可能性があります。やはり裁判はなじまず、無過失補償の処置を講じるべきです。裁判がなかったら、国は全く動かなかっただろうというのも、事実ですが。

さて小生の場合、B型とC型の重複感染ですが、B型はおそらく母子感染でしょう。母親はとっくに亡くなって確認のしようもないのですが、3人姉弟の内長姉がB型肝炎感染後自然治癒、次姉はノンキャリア、末っ子の小生がキャリアでした。なお小生はC型肝炎治療の1回目のIFNでHBs抗原がマイナスになりましたので、キャリア「だった」と書いています。

あらためて思うと、小生を起点として学校の予防接種で感染を広げた可能性があります。特に幼稚園から高校まで一緒だった、家が向かいにある同級生が数年前に肝硬変で死んでいます。彼の死の原因が小生であったとも考えられるのですが、少なくとも彼に関しては、原因は小生ではありません。というのも、彼は出席番号は小生より前だったからです。彼はC型肝炎だと思います。

この本によると、C型肝炎の感染原因は消毒不十分の静脈注射器とのことですが、小生のC型肝炎の感染原因も、色々考えて見ました。この本に書いてある、注射器に何回か水を吸い込んで洗うやり方は、見たことがあります。これをどこで見たかは、分かりません。小生が疑っていた医院(現在は廃院)は、先生は元満州国軍軍医少佐だったのですが、ここでは蒸し器のようなもので注射器を消毒し、看護婦さんが鉗子で取り出しているのを見たことがあります。そしてここによくかかっていたのは子供の頃で、静脈注射はほとんどやっていません。従って、ここはシロのようです。風邪をひいたと言ったら静脈注射だった時代は、小生の中学から社会人10年くらいの間(昭和36年~昭和56年)だったのですが、その間は熊本県から埼玉県にかけての数多くのところで受診しています。この間のどこかに、原因となった医療機関があるのでしょう。今となっては、どうでも良いことですが。

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コメント

初めまして。最近になって、北海道函館市戸井地区(旧戸井町)でのC型肝炎感染者が非常に多いことを知りました。以前、北海道由仁町での感染者が多いという話は聞いていたのですが。

責任追及も必要ですが、患者の治療を急いでしなければなりません。日本では新薬の承認がかなり遅いので、本当に困ってしまいます。

まったりかめさん、ありがとうございます。
責任追及は責任追及として、補償(小生の主張は、無過失補償)は急がなければなりませんが、これはしばらくは無理なようです。ただ新薬と言っても最近はほとんどが海外製で、量の問題など、日本人(特に小柄な女性)には副作用の強すぎるものが多いようで、日本企業の立ち後れを感じます。

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