信州桜紀行(3)
2010年4月17日(土)(つづき)
臥竜公園を後にしたが、帰りは来た道とは違うバス通りを歩く。確かバスがあったはずと思っていたら、バス停がある。しかしその市民バスは1日に4本、こんなバスが使い物になるのかと思っていたら、ちょうどバスが来た。これ幸いと乗る。乗客は誰もいない。
今日は土曜日、このバスはコースと時間帯から見ると、沿線にある病院への通院用かも知れない。須坂の駅に到着、発車時刻を見ると、すぐに特急がある。特急券は100円、これでロマンスカーに乗れるのだから、乗らない手はない。昼食がまだだったのでコンビニでサンドイッチとコーヒーを買い込み、それを持ってホームで待つ。すぐに元小田急10000系Hi-SE、現在の1000系「ゆけむり」がやってくる。特急券と言っても自由席だが、さすがに先頭の展望席は満員、2両目に乗る。連接車の音を聞きながら、快適に長野に着いた。
今日桜を見たとき、「松本城の方がすごい」という話し声も聞こえたので、善光寺には行かずに松本に移動することにする。長野から松本までは特急で約1時間、特急はすべて名古屋大阪方面行きである。JR東海の振り子車、383系に乗る。
篠ノ井線は姨捨付近の眺望がすばらしく、天気が良ければ善光寺平が一望できる。そのため、進行左側に席を取る。定刻発車、ところが姨捨の坂にかかったあたりで行き違い列車が遅れていることが分かり、とうとう姨捨の駅の手前で停車してしまった。
機関車牽引では大変なことだが、電車は坂道の途中で止まっても平気である。実に絶景ポイントで停車してくれ、こちらは大喜びだ。離合したら遅れを取り戻すかのように振り子を効かせながら飛ばして、松本に着いた。
松本についてホテルのチェックインし情報を調べると、松本城の桜は夜ライトアップをやっており、自由に入れるらしい。しかもライトアップは今日までだという。これは行くつもりで、夕食は飲まずに済ませる。やがて日が暮れ、出かける。川沿いの桜もライトアップされ、なかなかきれいだ。
お堀のそばは、水面にきれいに写っている。松本城もライトアップされているが、全体的に光は控えめである。上品な感じであるが、写真を撮るには少し暗い。そのためぶれないように少し早めのシャッターを切り、帰宅後ソフトで加工することにした。雪月花ならぬ、城と月と桜の組み合わせができあがった。桜は満開、これでライトアップを終えるとは、実にもったいない話である。
松本泊。
(つづく)
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