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2009/12/24

ショスタコーヴィッチとくるみ割り人形

2009年12月24日

16日にN響の定期(B定期=サントリーホール)に行ってきました。この日の指揮者は名誉音楽監督のシャルル・デュトワ、N響と言えども「怖い」指揮者の方が良い演奏になるようです。
1曲目はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」何気なく聴いていた曲ですが、生で聞くと出だしはホルンソロでしかも高い音のピアノ、ホルン奏者にとっては大変な曲でしょう。今日の1番は日高さん。日高さんは以前は独特の形のホルン(コンフォルドのセミトリプルホルンと言うらしい)を使われていたのですが、最近普通の形のもの(アレキサンダーの103と言うらしい)に戻され、しかも眼鏡を外されたため、遠目にはなかなか分からなくなりました。良い演奏で、演奏終了後デュトワが日高さんだけを立たせて拍手を受けさせました。

2曲目は同じラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲ニ長調」。協奏曲ですがそこはラヴェル、管楽器も多いので弦も16-8のフル編成です。ピアノはニコライ・ルガンスキー。この曲の解説には「重厚かつ劇的な表現」と書いてありましたが、まさにそうです。左手だけとは思えないスケールでした。

メインはショスタコーヴィッチの交響曲第11番。ショスタコーヴィッチの曲はメッセージ性が強い曲が多いのですが、11番も「1905年」(血の日曜日事件があった年)という副題を持つだけあって、重たいです。ただメッセージ性はともかく(小生にはあまり伝わらなかったかもしれません)、演奏は力の入った演奏でした。休符の後に力強くコントラバスが入るところなど、デュトワの「ウン」という声が聞こえました。感動と言う前に、「すごいものを聞いた」という印象が強く、1時間以上かかる大曲を長いと感じさせない演奏でした。1時間以上と言えば、この曲には打楽器奏者が7人いたのですが、その中の一人チューブラベル奏者は始まってから1時間近く休みで、終了前にやっと出番が来ます。その時は7人全員演奏していますので、持ち替えも聞かないようです。出番を舞台で1時間待つというのも、結構大変そうです。演奏終了後はイングリッシュホルンソロの池田さんが大拍手を受け、ホルンの日高さんも再度の拍手です。オーボエの青山さんは立たせられませんでしたが良い演奏、小生から拍手を送ります。茂木さんだったら、ぐれるだろうな。最後にデュトワが弦最前列の全員と握手をしましたが、紅一点の大林さんには手の甲にキス、こういうところはデュトワです。

N響の定期会員は小生にとっての2期目(第1期は1999-2000年の2年間)の3年目で、来年は収入も減ることだし、更新するのを止めようかと思っています。しかしこのプログラムは単独だったらまず行かないプログラムで、そこでこの日のようなすごいものを聞かされると、どうしようかと考えてしまいます。

20日は一転して松山バレエ団の「くるみ割り人形」、森下洋子/清水哲太郎です。前回と違って今回は2階の真ん中よりやや後、全体が良く見えますが、逆に表情など細かいところは見えません。演奏はいつもの東京ニューフィルハーモニック。振り付けや演出は毎年変わっているのですが、今回はグラン・パ・ドゥ・ドゥが美しく、又演奏もすばらしく、感動しました。今日の演奏は時々金管(特にホルン)のアインザッツが揃わずアラのある演奏だったのですが、このグラン・パ・ドゥ・ドゥの時は完璧な演奏でした。カミさんは別れのパ・ドゥ・ドゥが切なくてすばらしいと言っていました。しかし森下さん、だんだん幽玄の世界になっていくようです。09122101a


最後はおなじみのクリスマスメドレー、これも毎年振り付けが変わっています。今年は森下さん清水さん二人だけの踊りが入り、観客にはアンコール的なサービスでした。

「くるみ割り人形」はクリスマスイブのお話し。
皆様、Merry Christmas!

追加:↓の時に見つけたクリスマスツリーです。

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コメント

1950年代から1970年代にかけて、N響でティンパニーをたたいていらっしゃった有賀誠門さんという方に、なぜかお近づきになってしまいました。
東京芸大にもいらっしゃって、芸大はすでに退官なさっていますが、東京音大附属民族音楽研究所ではいまでも講座をもっていらっしゃいます。
マリンバやビブラフォンも絶品です。

Sisiyさんは、恐れ多くも「有賀のじじい」と呼び、いっしょにワークショップに参加した女の子は、ドラムのスティックにサインしてもらって家宝にすると言い、いまでも人気者のようです。

機会があれば、コンサートなどにご一緒できるといいですね。
たぶん、夏に何かやると思います。

楠の末裔さん、ありがとうございます。
お名前だけは聞いたことがありますが、聞いたことはありません。夏の催し、チェックしておきます。

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