襟裳から小樽へ(5)
2009年6月20日(土)
今日は一日襟裳岬行きに当てる。ビジネスホテルを選んで泊まるとどうしても大きい街に泊まることになり、そうなると襟裳岬まで片道4時間半かかることになる。今日の切符は周遊券の範囲外である。実は、これは現地に行けば往復割引切符があるのでは、と考えたのだが、残念ながら無かった。ただし昨日のうちに買った切符は、苫小牧から襟裳岬までの通しの往復切符である。さすがは旧国鉄バス。
苫小牧からの日高本線は、キハ40のワンマン単行である。このキハ40の350番台、米沢あたりにいる寒地用と違って、デッキ付き二重窓装備の、極寒地用というタイプである。ちなみに足回りも、コイルバネの間に雪が入り込まないよう軸バネはゴムブーツ付き、枕バネは空気バネである。この350番台というのは、どうやらエンジンを換えてパワーアップしているようだ。
定刻発車、駅間距離が長いので、飛ばす。ローカル線の印象とは全く違う走りっぷりである。前回の釧網本線の気動車に乗ったときも感じたのだが、最近の運転手は駅間をほとんどノッチを入れたままという、自動車的な走りをする。小生の若い頃の運転手は皆蒸気機関車の機関士上がりだったので、力行するのは駅の中間あたりまでで、後は惰行で走っていた。自動車に乗るのが当たり前の世代のせいだろうか。
日高本線は静内が一区切りで、ここまでが1時間35分、ここから様似まではまた1時間40分かかるが、静内に何と15分停車する。ここで乗務員も交代、ちょうど良い区切りだ。切符を持っていれば改札外への下車も自由で、少し見物する。
そろそろ競走馬の郷である。静内にはチップ工場がある。苫小牧には王子製紙の工場がありそこ向けであるが、かつてはチップトラが日高本線を走っていたのであろう。
静内から先は、結構勾配のきついところが多い。次第に半島の先端に行き、平地が少なくなってくるのであろう。駅2つおきに大きな街に着くという感じである。日高本線と言えば競走馬であるが、静内の手前からもう牧場が目立ち、さすがに馬が多いが牛もいる。季節柄子馬の姿をよく見かける。気動車だと慣れているのか、見向きもしない。
様似到着、ホーム1面だけの駅である。バスの発車まで時間があったので観光案内所を覗いたら、ここに襟裳岬までの往復割引切符があった。切符は様似までにしておくべきだった。
様似はアポイ登山の入口で、二男が小学生の頃、ここでのキャンプに参加させた。長男は遠軽で、まあずいぶん乗りでのあるところに参加させたものだ。やってきたバスは全くの路線バスで、シートも1列、しかしここから襟裳岬まで約36kmを55分とは、かなり速い。海岸沿いの道を、ひたすら進む。落石のためか道路を付け替えたところもあり、バス生き埋めの話を思い出す。
襟裳町。稚内もそうだったが、半島先端の街は海からのコースで開けたため、何もないところを走っていくといきなり街が現れる。二つの岬に囲まれて引っ込んだかたちの稚内と違って襟裳岬は一つがとがっているため、岬から少し離れたところに街が開けたのだろう。バスはさらに襟裳岬まで進む。襟裳町から襟裳岬までかなりの距離があり、さらに何もなくなる。風が強いせいか木も育たず、森もない。わずかに地を這うような灌木だけである。霧雨の中、襟裳岬に着いた。朝出発してひたすら移動し、もう12時を回っている。
(つづく)
| 固定リンク


コメント
わくわくしますね。
北海道は数回行きましたが、襟裳には学生時代行ったきり、到着が待たれます。
投稿: mee | 2009/07/13 21:51
meeさん、ありがとうございます。
お待たせしました。やっと襟裳に着きました。襟裳岬は不便なので、よほど気に入った方でないと、再訪はしないでしょう。特急が走り空港もある稚内の方が、まだ便利です。
投稿: 南海 凡吉 | 2009/07/14 00:22
しかしキハ40の塗装・・・趣味が悪いですね。
投稿: ひでほ | 2009/07/14 20:05
ひでほさん、ありがとうございます。
日高塗装というやつです。最近はキハ40の塗装は変な塗装になれてしまい、何も感じなくなりました。次回はまた違う塗装の1700番台が出てきます。
投稿: 南海 凡吉 | 2009/07/14 23:53