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2009/02/22

多田武彦作品集「雨」

2009年2月22日

2月15日のブログに書いた「雪明かりの路」、CD入手しました。これは自己RESで入れていたとおり、1969年5月24日に世田谷区民会館で録音したもので、小生も録音に参加しているものです。

このCD(VZCC-25)は遙か昔、ビクターから出ていたLP(SJX-1017、現代日本合唱曲選5、多田武彦作品集男声編)のCD版かと思っていました。ところがLPの方は柳川風俗詩/雨/雪明かりの路/ふり売り/年の別れなのに対し、CDの方は雨/柳川風俗詩/中勘助の詩から/雪明かりの路/草野心平の詩からとなっています。単純なCD化ではなく、再編集したものですね。それは良いのですが、メインタイトルの「雨」が改訂版になっており、「11月に降る雨」が消えて「雨、雨」になっていました。この「11月に降る雨」は和音の変化がダイナミックで、小生は終曲の「雨」の次に好きな曲だっただけに、残念です。ちょっと調べてみたら、「11月に降る雨」(堀口大学作詞)の中の「非人の小屋もぬれにけり!」と言う語句が引っかかって演奏/出版ができなくなったためのようです。改訂が本当にその理由だとすると、こういう言葉狩りで芸術作品が消えてしまうのは非常に残念で、またその言葉狩りは事実を見えなくさせてしまう危険もあります。「非人」という言葉で呼ばれた存在があった(過去形にして良いのか?)ことは、しっかり認識してまた伝えていかねばいけないことだと思います。

この「雨」は1967年5月に明治大学グリークラブにより初演されましたが、小生はその初演を東京文化会館で聞いています。ちょっと衝撃的でした。LPは1969年8月関学グリーによる録音ですが、初演の雰囲気を良く伝えています。しかしCDの京都産業大グリーはちょっと違いました。特に終曲のテノールソロは甘く繊細な方が、言い換えれば線が細く、プロのテノールとしては勤まらない声の方が、しっくり来ます。やっぱり凡太郎氏に頼んで、LPをCD化しなければいけなくなりました。

余談ですが、小生はセカンドテナーでした。これはメロディーラインになることはあっても、ソロ(パートソロ)になることはまずありません。この「雪明かりの路」では終曲「雪夜」のなかで「そっと窓の雪をたたいて」の部分だけがセカンドパートソロです。以前からセカンドがソロになると音程は狂う、声は出ないとボロクソに言われていたのですが、この演奏会の時は先輩から「とてもセカンドのソロとは思えなかった!」という変なお誉めを頂きました(^_^;。

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コメント

兄がやはりグリークラブに入ってました。残念ながら聞きに言った事が有りません。存命なら68です。

meeさん、ありがとうございます。
兄上様がグリーでしたか。ご存命なら68歳と言うことは、学生時代は4年1単位で数えますから、完全に1世代上ですね。まあ男声合唱は、興味のない人には、退屈ですからね。
多田武彦氏の曲は無伴奏なのですが、ピアノ伴奏が付くものもあります。小生が1年の時に定演でピアノ伴奏をした先輩は、今ヤマハ発動機の社長です。

言葉狩りは良い作品を次々と消しています。同じLPの人間の歌「年の別れ」も、「唖の子の恨みさながら」の一言で、消えてしまいました。人間の歌の珠玉の曲でしたので、非常に残念です。

kenboさん、ありがとうございます。
LPがCDになるときに「年の別れ」が消えていましたが、そういう理由だったのですか!言葉狩りをしても現実は何も変わらないどころか、差別の事実を覆い隠してしまうだけなんですけどね。

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