« 鉄道博物館 | トップページ | 読書用眼鏡 »

2008/09/16

免疫力とC型肝炎

2008年9月16日

C型肝炎について直接解説してある記事ではないのですが、面白い新聞記事を見ました。9月15日付朝日新聞の朝刊で、「ヒト化マウス」の解説です。ヒト化マウスとは超免疫不全マウスに人間の細胞を注入して一部に人間と同じ細胞を持ったマウスで、人間の白血球を持ったマウスや、人間の肝臓を持ったマウスなどがあります。普通のマウスにC型肝炎ウイルスを注入しても感染しないそうですが、この人間の肝臓を持ったマウスは、しっかりC型肝炎ウイルスに感染します。そこでこのヒト化マウスがC型肝炎治療薬の開発に使えるわけですが、面白いことはこの人化マウスはC型肝炎ウイルスに感染しても、C型肝炎にならない(つまり、肝臓が炎症を起こさない)ことです。

C型肝炎は、免疫機能がC型肝炎ウイルスを排除しようとして自分の肝細胞ごと破壊してしまうために起こります。テロリストが居ると言ってビルごとぶっ壊して、被害が拡大するようなものです。ヒト化マウスは超免疫不全マウスであるため免疫力がなく、C型肝炎ウイルスに抵抗しないために肝炎にならないのです。そこで思い出したのが、やは朝日新聞で解説してあった、肝炎の治療に免疫抑制剤を使うやり方です(このブログの、8月25日の欄をご参照ください)。自己免疫性肝炎と言うものがあるくらいですから、肝炎治療には強すぎる免疫力はやはりじゃまになるようです。免疫力をなくして肝炎を沈静化させ、肝炎ウイルスの増殖を止めてしまえば、やがてC型肝炎ウイルスは消滅します。常識破りとは言いながら、理屈には合っているようです。この免疫抑制剤を使うC型肝炎治療法は、昭和大学藤が丘病院などで行われているようです。08091601a


ただ免疫力が弱くなると、それこそいろんな病気に感染し、下手をするとそちらで命を落とします。ヘルペスでさえこれだけ悪さをしているのですから、十分な管理の下にやらないと、大変なことになるでしょう。

写真はおまけ、1日遅れの中秋の名月です。

« 鉄道博物館 | トップページ | 読書用眼鏡 »

C型肝炎治療記」カテゴリの記事

コメント

免疫が働きすぎるのも良くないということですね。私もウイルス排除には至りませんでしたが、「免疫寛容」状態で、検査値はそこそこでおさまっています。炎症はそれでいいのですが、問題は肝硬変やがん。修復時のミスでがん化していくという寸法なので、なるべく何も起こらないほうがいい訳です。難しいですね。でも、時間を引き延ばしているうちに他の病気で命を落とす可能性もあるので、精一杯今を生きたいですね。

コメントありがとうございます。

>paukenschlagzeugさん
免疫力は強い方がC型肝炎治療にも良いと思っていたのですが、少なくともC型肝炎治療に関しては、あまり強くない方が良いみたいですね。肝がん防止に、かつては「GPTが75以下なら良い」「いや、80以下だ」などいろいろ言われていたのですが、最近の管理はもっと厳しくなったようです。まあ必ず寿命は尽きるものですから、後悔しないように生きたいものです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 免疫力とC型肝炎:

« 鉄道博物館 | トップページ | 読書用眼鏡 »

フォト
2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ