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2007/12/15

【新聞記事】B型肝炎治療のガイドライン

2007年12月15日

いささか旧聞に属しますが、12月9日の朝日新聞(朝刊)にB型肝炎治療の記事がガイドラインも含め載っていました。約半ページ有り、B型肝炎治療関係でここまで大きい記事はあまりありません。この一週間前にはC型肝炎治療のガイドラインが載っていました。なおこういうニュースではない医療特集記事は、アサヒコムには転載されないようです。

ガイドラインを簡単にまとめると、

  年齢   35歳未満  35歳以上量少 35歳以上量多
HBe抗原+  IFN      エンテカルビ  エンテカルビかIFN
HBe抗原-  経過観察   エンテカルビ

となっています。量というのはウイルス量のことで、エンテカルビは抗ウイルス薬です。

なおB型肝炎ウイルスはC型肝炎ウイルスと違って、一度感染するとB型肝炎ウイルスの遺伝子が体内の遺伝子に組み込まれ、体内から完全になくなることはありません。そのため、HBe抗原-でもあるいはHBe抗体+でもGPTに異常が出ることがあり、GPT正常でも肝硬変や肝がんに進むことがあります。そういう面では、C型肝炎よりやっかいかもしれません。

なお、ガイドラインはNHKの別冊きょうの健康「肝炎・肝硬変・肝がん」(2006年3月25日発行=現在も売っています)にも載っていますが、今日の健康は抗ウイルス薬にラミブジンを推奨しているのに対し、朝日新聞に記事ではラミブジンは耐性が出やすいのでエンテカルビを推奨している点が異なっています。しかしいろいろな場合分けに対する記載は「きょうの健康」の方が詳しく、B型肝炎に関心がある方はこちらも一読され、ラミブジンをエンテカルビに置き換えて読まれることをお勧めします。

小生のようにHBs抗原消滅まで「治癒」すると、まあほとんど心配はないようです。ただ定期的なエコー等の検査は必要で、小生の場合はC型肝炎治療後の経過観察がそれをまとめて引き受けています。

小生がB型肝炎に感染していることを知った1985年頃には抗ウイルス薬はありませんでしたので、治療方法もずいぶん変わっています。しかし、B型肝炎の抗ウイルス薬は一度使用し始めたら止められず、一生飲まなければなりません。また抗ウイルス薬というものはレベトールがそうであるように、高いです。現在肝炎のインターフェロン治療に関しては負担軽減策が検討されていますが、B型肝炎においてはインターフェロンが使えるのはごく一部です。薬害C型肝炎だけではなく、国民病であるすべての慢性ウイルス性肝炎治療に、国の補助を求めたいものです。

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コメント

凡吉さん こん**わ

来年からインターフェロン治療に対する助成が始まりそうですね。
今国会で成立しなくても、年明けの通常国会では成立するのでしょう。

話が来たときは、すでに来年度予算要求もおわり、したがって、職員体制も決まってしまった時期なので、いったいどう体制を組むんだ?という状態です。
突発事態ということで、非常勤職員対応を要求してますが、どうなることやら。

コメントありがとうございます。

>楠の末裔さん
かつて都がC型肝炎を難病に認定していた頃、認定と更新の業務量はものすごいものだったようです。今回の助成は、国会でやりとりをやって、現場と関係ないところで決まって降りてくるわけですね。楠さんの帰りがまた遅くなります?

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