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2006/08/12

印刷博物館

2006年8月12日

久しぶりに都心の江戸川橋まで足を伸ばし、印刷博物館に行ってきました。
印刷機や印刷技術の展示が主かと思っていましたが、印刷文化の展示が主体です。プロローグゾーンに解説無し(解説は渡されたパンフレット)でさらっと展示してある印刷物(印刷以前の手書きのものもありますが)には、グーテンベルクの聖書や解体新書等、すごいものがありますが、展示物の保護のために照明を暗くしてあるため、パンフレットが良く読めません。ただこの展示にも、中の歴史解説でも「天草本」には一切触れてありませんでした。「天草本」は日本最初の活字印刷のはずなのですが、その少し後の徳川家康を大々的に取り上げているのに、奇異な感じがしました。東京至上主義でないのなら良いのですが。060812


印刷物の古いものは百万塔陀羅尼であり、活版印刷でグーテンベルクが最初に印刷したのは聖書であるように、印刷術は宗教とともに発展してきています。そのせいか展示の中にも「文化を伝える」「思想を伝える」という強い使命感が感じられました。この博物館を運営しているか会社の理念なのかもしれません。展示には現物も多く、1960年代のフレドリック・ブラウンのSFに良く出てきたライノタイプの構造解説もよくわかり、実物も見ることが出来ました。

今日は東京は雷がひどく、山手線を初め電車もあちこちで止まったそうですが、博物館内にいたときには全くわかりませんでした。帰りの電車も5分遅れただけだったのですが、自宅のあたりでは10分以上停電したそうです。スタンバイにしておいたパソコンの電源が、自動的に落ちていました。

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コメント

そう言う博物館があるのを知りませんでした(^^;) 昔の活版印刷の職人さんは凄腕でしたが、今のオペレーターさんは全くタイプが違います。紙も高騰しつつありますし、紙媒体は今後どうなるのか?
需要とされる書物の電子データ化が国によって進められています。端から見ると同じような国の機関で似たような事をやっているのですが、科学技術分野などは、どうやら昔からのと現代からのを双方から進めていって真ん中あたりでドッキングさせるのかも? 100年持つと言われる一般的な紙で印刷して残っている書物も保存状態によってはかなり危なくなってきているので、貴重な事業だとは思います。ただ国の予算が継続的につくのか分からないですが・・(^^;)
こちらも夕方雷雨がすごかったですが、電気は大丈夫でした。

コメントありがとうございます。

>miyaさん
活版印刷時代は「職人」、最近は「オペレーター」に変わったみたいですね。写真のモデルも、そういう人を選んでありました。展示にはありませんでしたが、グラビア印刷の職人は、もっとすごかったそうです。原版のドラムをミクロン単位で修正したり。
本ではありませんが、手書き図面の保存は、70年代はマイクロフィルム、80年代は光ディスクにして保存するよう会社内で推奨されていましたが、どちらも10年ちょっとで機械が生産中止になり、「紙」が一番保存性が良いということになりました。今はCADで、ハードディスクの中身が「正」、図面が「副」になってしまっています。趣味の仲間内では、写真のネガをどう保存するかが話題になりましたが、きちんと印刷して印画紙の状態で保存するのが、最も保存性が良いようです。
電子媒体に保存した場合、その記録メディアの変化時期に来た場合、膨大な手間でメディア変換しなければなりません。例えば古いタイプの光ディスクや、磁気テープ等です。公的機関は予算を組んで定期的に変換作業を行うことになるのでしょうが、個人の場合は「自分が生きている間持てば良い」と割り切って、「紙」保存が一番良さそうです。

本文に書き忘れましたが、報道機関を「プレス」というのは、昔の印刷機はまさにプレス機(ぶどうの圧搾機と同じ構造)で、名称も「プレス」だったことによるようです。

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