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2006/07/29

CRとSVRはどう違う?

2006年7月29日

今月後半になりお仲間の結果がどんどん出てきますが、このところは皆さん成績が良いようです。その効果の判定ですが、小生がIFNを始めた1993年当時はウイルス検査には保険が利かず高かった(2万円以上)こともあり、ウイルス検査は半年に1回くらいしか行われませんでした。そのため、「ウイルス学的著効」という言葉は使われず、ただの著効(完全著効と不完全著効)だけでした。最近はウイルス学的著効という言葉がよく使われるので、調べてみました。

シェリングプラウ社のホームページの「あたらしい治療に関する情報」に書いてあることを自分なりに補足しておおざっぱにまとめると、
○治療終了6ヶ月の時点でウイルスが陰性の場合は「ウイルス学的著効」(SVR)
○治療終了時から6ヶ月以上GPTの正常かが保たれている場合が「生化学的著効」(BR)
○この両方を兼ね備えたのが「完全著効」(CR)
○生化学的著効だけどウイルスは陽性なのが「不完全著効」(IR)

となります。この元は厚生省(現、厚生労働省)の指針のはずなのですが、厚生労働省のホームページではこの原本が探しきれませんでした。

IFNには肝臓の細胞を壊す作用もあるため、IFNそのものでGPTが上昇することもあるようです。そういう方にIFNの効果がありウイルスが排除できた場合は、ウイルスはマイナスでもGPTは高値のため、SVRにはなってもCRにはなりません。また途中でウルソなどGPTを下げる作用のある薬を使った場合も、SVRになってもCRとは判定されないようです。

さて小生の場合ですが、3月(治療終了7ヶ月後)に著効と判断された時点ではGPTは正常値を継続していたのですが、ウイルス検査はまだ4ヶ月後のデータしか出ていませんでした。ところがその時先生はカルテに「CR」と書いていました。「著効で、HCVcore抗体量が経時的に減少する例も完全著効と判断できる」(飯野四郎著「C型肝炎のインターフェロン療法」、1997年初版、講談社)という記事もありますので、上に書いた基準の他にもっと細かい補足があるのかもしれません。

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コメント

私の場合は治療の最初2ヶ月位は、ウルソをペグリバに併用していました。ウルソと強ミノをよい薬だと常々私に話してくれました。たぶん副作用が無いからでしょうね。私はCRでよいのでしょうか。

手許の英辞郎をみると、complete responseは完全寛解、完全消失と書いてあります。寛解ということは、やはり「完治した」とはいつまで経っても言えないということなんでしょうね、この病気は。まあ、英辞郎の訳が適切かどうかは私には判断できないのですが、、、、、、
なにをもって寛解を測定するのかということが、かつての酵素などの間接的なものからHCV RNAなどのより原因となっているものに近いものへ変わってきたということなんでしょうか。そのうち更に適した検査方法が出てきたりするかもしれないですね。

コメントありがとうございます。

>振宿さん
これは先生の判断になると思うんですが、問題になるのは最後の方、特に治療を終了した後も他の、GPTを下げる作用のある薬を併用しているかどうかだと思います。振宿さんはCRだと思います。
なおステロイドはGPTに影響がないそうで、小生の場合は問題にされませんでした。

>わくちゃん
著効になってもHCV抗体は消えないように、この病気は「完治」という表現は使えないんでしょうね。
小生は、現在は見つけられない、発ガンスイッチは入っているのに外からはわからない肝ガンの芽を見つける方法が発明されることを期待しています。

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