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2006/06/17

すべてのウイルス性肝炎に国の医療費保障を!

2006年6月17日

集団予防接種によるB型肝炎感染の最高裁判決が出ました。患者救済の面から、画期的な判決と思います。

ただ「過去を裁く」という点で見ると、少し厳しすぎるのではないかと思います。新聞だけでは経過がよくわからなかったので高裁判決の方も見ましたが、1951年(昭和26年)頃には、注射針の連続使用による感染の医学的知見が確立していた、とされています。それではどうすべきだったかを考えると、小生の田舎の小学校は、小生の小学校時代(昭和30年頃)各学年150人程度の児童がいました。全学年では900人です。集団予防接種を行うとき、1日に2学年ずつとすると、300セットの注射器と針を準備しなければなりません。使い捨ての注射器など無い時代、これを毎日校医さんが自分の医院に持ち帰り、消毒することになります。
針交換だけの注射器の使い回しでC型肝炎の感染が広まったと言われていますし(「最強のC型肝炎治療法」、飯野四郎著、講談社)、B型肝炎はC型肝炎よりもっと感染力は強いので、注射器(筒)の交換は必須になります。はたしてこれだけのことが、物不足でガーゼや包帯すら洗って使い回していた昭和30年頃に出来たのでしょうか?

小生は、「あの時代だから仕方がなかった。」と国の過失は問わず、その代わり集団予防接種によって感染が起こったのですから、医療費はきちんと保証してもらう「無過失賠償」が望ましかったと思います。そうすればそのほとんどが医療行為によって感染したと思われる、すべてのB型肝炎とC型肝炎の感染者に対する医療費保障の道が開けます。

似たような裁判で薬害C型肝炎の訴訟がありますが、それに関する記事が朝日新聞で6月10日から16日まで「裁かれる薬害」として連載されていました。ただこの記事においては悲劇を強調するため、「インターフェロンは効かない」、「C型肝炎は不治の病である」と取れるような書き方をしていました。最終回は偏見や差別の話でしたが、小生から見るとこの連載がかえって偏見をあおっているようでした。今更言うまでもありませんが、C型肝炎は治る病気です。そして仕事をしながら治療することが出来る病気です。しかし長期の治療期間と高額の治療費が必要なため、すべてのB型及びC型肝炎の患者に対する医療費保障を求めたいものです。

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C型肝炎治療記」カテゴリの記事

コメント

いつも自分のブログはお気楽記事ばかりだから、この件に触れるのは躊躇していましたが、私も南海さんの意見に同意します。
実際には治療の副作用で仕事に支障をきたしたり、その他諸々あるけれど、そこは目を瞑るけれど、せめて医療費はって思っています。

B型肝炎の判決は大きな前進ですよね。
国の対応を見つめて行きたいと思います。
だけど予防接種が感染原因と限定できる人は少ないと思うからこれからそこの問題がでてくるのでしょうね。
私のc肝の発症の記憶は無く節目検診での発覚です。そして感染の機会は無数に考えられ限定はできていません。今朝の「実名公表」を見ても闘う相手がはっきりしているのはいい事だなんて誤解を招くような言い方ですが、そんな事も考えました。
南海さんがおっしゃる「無過失賠償」で勝訴できるならそれが一番なのかもしれないですね。肝炎患者が裁判を起こさないてもいいようになればいいのにと思います。
現状では亀のように一歩一歩進んでいく事になるのかしら。うまくまとまらなし、何をしたらいいのかも分かりませんが、肝炎患者の医療費保障、検診の呼びかけ、正しい知識を広めるなどの肝炎対策をしっかりやってもらいたいという願いは強いです。

コメントありがとうございます。

>gukkyさん
小生も治療状況の報告だけでなく、お気楽ブログの方向に行きたいのですが、なかなかですね。珍しくまっすぐ取り上げてみました。謝らなくて良いから、治療費だけは何とかしてくれ、と言うのが本音です。

>chokoさん
小生のC型肝炎の感染原因も、多分あの医院だと思っているだけで、正確にはわかりません。とっくに廃院になり、先生も亡くなられ、もう闇の中です。誤解を招くような言い方の発想、小生も同じ事を考えました。
無過失賠償は公害病で取り入れられた考え方ですが、C型肝炎も公害病に似ていると思います。発生原因が特定できる物と特定できない物が混在しているあたりも。今のご時世なかなか難しいですが、少しでも前進してくれれば、と思います。

朝日の記事は例によって朝日のスタンスでしたね。今の治療に間に合わない人を多く見、また、まだ治るかどうか微妙な立場の私ですので、気持ちは複雑ですが、医療費に関する考えは南海さんと似ていると感じました。
私の記事中で南海さんの記事を引用致しましたのでトラバさせて頂きました<(_ _)>

>miyaさん
トラックバック、ありがとうございます。あの記事、「また朝日か!」と思ってしまいました。

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