心音がシンコペーション
2006年5月31日
目の手術は局部麻酔のため、周りの音は全部聞こえます。顔には布がかかっているため見えませんが、一回目の手術の時は、硝子体を切るカッター(と言うより、電気ドリル)の音と中身を吸い出すバキュームポンプの音で、いま何をやっているかがよくわかりました。
オイルを入れると、もう手術も終わり近くです。一回入れて眼圧を計り、圧力調整のために少しオイルを抜きます。ぴりぴりしていた教授の声が、少しほっとしたように変わりました。
教授「あとは眼注やって、縫合すれば終わりだな。」
そこで小生に向かい「南海さん。やるだけのことは全部出来ました。あとは縫合すれば終わりです。」
小生「はい。ありがとうございました。」
まさか手術台の上から執刀者に挨拶するとは、思っても見ませんでした。
教授「じゃS先生、あとはお願いします。」ここで教授は立ち去ります。
S先生「南海さん、白目を縫いますので、ちょっと上を見てください。」そのあと右だ、左だと、白目を3カ所縫います。黒目の下、水晶体を取りだしたところも縫ったはずです。手術中ずっと心音らしき音が聞こえていたのですが、シンコペーションのリズムです。
小生「先生、今聞こえているのは、私の心音ですか?」
S先生「そうですよ。」
小生「派手に飛んでいますね。」
S先生「そうなんですよ。最初はどうなることかと思っていたんですが、ずっとリズムが変わらなかったので、そのまま続けました。」
聞いていると脈が飛ぶだけで、期外収縮はなかったようですが、先生方の心臓には悪かったようです。
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